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最終章 剣聖と5人の超人
凱旋(6)
しおりを挟む「さて、皆さま。遠路はるばるランディアまでご足労頂き、誠に光栄です」
ディミトリアス王の演説とか久しぶりだな。
「『取り敢えずチョチョイと集めて来いよ!』と軽く出した指示ですが、他の誰も出来ないだろう、これが出来るのはマッツ・オーウェンしかいないと見込んでのものでした」
ほんとかよ……怪しいもんだ。
「彼は私の期待に応えてくれただけではなく、世界の破滅を目論んだ、超人ヘルドゥーソを倒し、更にこの国に世界中の長達と超人達を一同に会させるという他の誰も真似できない事をやってのけました」
そう言われると確かに……今のこの状況は凄いことかもしれないな。
「……さて、ここに来られている方々は皆、マッツに所縁のある方々。私が長々と話すより、折角ですので、今宵の主役、マッツ・オーウェンから皆様に直接、挨拶させましょう」
ふむふむ。
「ハァァァァ~~~!?」
「そこで良いから、早く話せ、マッツ」
マジか。
話すことなんて何もないぞ。
取り敢えず、立ってみる。
ヒムニヤが超人席から移動、俺がいるテーブルまで来る。美女卓が完全なものになってしまった!
「え~~~取り立てて今更申し上げる事など大して無いのですが……只今、ご紹介に預かりましたマッツ・オーウェンです」
む。俺とした事が……
緊張か?
うまく言葉が話せない。
「全員知ってるわ! 畏まってるんじゃねぇ!!」
オレストの声。
いや待て、これ、ヤジとか飛ぶの?
見るとニヤニヤしながら俺を見ている。くそッ!
「うるさいぞ、オレスト! コホン……」
だがまあ、確かにあいつの言う通りだ。
今更畏まっててもな気がしてきた。
くそッ……ここまで来てまたあいつに助けられたか。
「え~~~あいつの言う通りですね……偉い方々も沢山いるが、ざっくばらんに喋る事にする。まずは皆さん、今回の旅、沢山協力してくれてありがとう!」
そこで、一度、深々と頭を下げる。
今度はヤジは飛ばなかった。
数秒して頭を上げる。
「最初、ディミトリアス王に神の種を集めて来い、と言われた時は正直、『何言ってんだこの人』と思ったものだ。ランディアを出る直前には、コンスタンティンに、一番近い神の種を持つ者は超人ヴォルドヴァルドだと言われた。そん時はもう、そのまま『タカ』に戻って寝ちまおうかと思ったものだ」
ドッ……
ワハハハハハ!
皆、笑顔で聞いてくれている。
そして、一番ウケているのはテオドール王だ。
その横のディミトリアス王はと言えば、寝てるのか? 腕を組んで、目を瞑っている。
「ビルマークへの通り道、バルバラ王女は超ワガママ娘だと耳にしていて、こりゃなるべくなら会いたくないもんだと思っていたら、真っ先に出会ってしまった」
「なんじゃと! 失礼な!」
バルバラがヘンリックにもたれかかりながら、プンスカ怒る。
「フフ……だが、見るのと聞くのとでは大違いだった。彼女とはすぐに打ち解け、気の良い、優しい娘だとわかった。噂なんて当てにならんと、早速、俺は学ばせてもらったんだ」
「うん。そうじゃろそうじゃろ」
ドッ!
バルバラの相槌に笑いが起きる。
「ビルマークの城ではテオドール様、マルクス王子始め、たかだか一兵卒に過ぎない俺達に、皆、とても優しくしてくれた」
シ―――ン……
「そこでシモンさんに『古竜の大森林』の危険について、そしてヴォルドヴァルドについて知る限りの事を教えてもらった。正直、この時も先が辛過ぎて嫌になったものだ……でも」
エルナを見る。彼女も少し微笑みながら真っ直ぐに見返してくれる。
「エルナが来てくれた。彼女の力は素晴らしいもので、どれ程俺達が助けてもらったか、計り知れない」
エルナの横で大きくリディアが頷く。
「手は出さなかっただろうな!?」
テオドール王の野次だ。
王が野次って……
「出してません。出したら殺すと、常々、リディアに言われてましたし」
そう返すと笑いが起きる。
「彼女に『百竜の滝』と言うものを見せて貰い、世界の広さを実感した。その壮大過ぎる自然に圧倒され、しばらく俺たちは動けなかった。それこそ旅の疲れを忘れてしまうほどに」
「そうだ。あれは本当に凄かった」
「また見に行きたいですわ!」
ヴィハーン皇帝とその夫人だけではなく、エーヴェルトをはじめ、皆、大きく頷く。
「その後、俺はひょんな事から竜と戦う事になったんだが、そこで気を失い、初めて『ヘルドゥーソ』に出会った。一目見てわかる『悪』、そして俺達と全く違う、異質な存在に戦慄した。そしてこの旅は俺が思ってるより更にハードなものだと直感した」
エルナやクラウス、アデリナがウンウンと頷いてくれている。
「でもその時、奴の闇の世界の中でヘルドゥーソを追っ払ってくれたのが、そこにいる超人、《神妖精》と呼ばれるヒムニヤだった。彼女がもし、『古竜の大森林』にいなかったら、俺達の旅はあそこで終わっていたかもしれない」
ヒムニヤを見据えてそう言うと、優しく微笑み返してくれる。
「その闇の世界の中で、ヒムニヤさんにキスをせがんでたんだよね!」
アデリナが大きな声で恥ずかしい事を暴露。
ドッと笑いが起きる。
「あと、もうちょっとだったんだけどな。リディアにロッドで叩き起こされてしまった」
ドッ!!
ワッハハハハハ!!
「ヒムニヤと話し、ドラフジャクドに神の種を集めに行くというと、なんとついて来てくれると言う。正直、当時は超人とパーティを組むなんて、考えてもいなかった。彼女の力は全く俺達とは次元の違うもので、神界で神の攻撃は防ぐ、死古竜も倒す、と凄まじいものだった」
おぉぉぉぉ……
「でも、俺達とは全く異なる力を持ちながらも、一方で俺達と同じ所も多くあった。それは最初にランディアで出会っていたサイエンもだ。そこで俺の中で、少し『超人』というものの見方が変わった。世で噂される程の異質な存在ではない、と。人間や森の妖精の延長上に位置しているのが彼らなのだと」
「サイエンがスケベなのも、マッツと同じだったわね」
「そうだ……っておい!」
フフフ……
ワッハッハ!!
やっぱり女癖悪いんじゃない!
ドッ!
ユリアもそんな事を言いながら一緒に笑っている。
「ヴィハーン皇帝、ラーヒズヤ皇子を始め、ビルマークの王族の方々と同じく、ドラフジャクドの皇族の方々も、とても俺達に優しくしてくれる……ま、イシャンは、ちょっと別の目的があったみたいだが?」
そう言うとイシャンの顔が真っ赤になる。
その横でフフフと優しく笑うリタ。
「ヒムニヤが加わった時点で、慎重さを見失わないように、と思いながらも、どこか俺の中で油断が生まれてしまった。ヴォルドヴァルドとの対決に向けて動く俺達に、ヘルドゥーソが横から介入、計算ずくの仕掛けでヒムニヤは奴の手に落ち、最終的に神の種も取られちまった」
そこでヒムニヤとヴォルドヴァルドを見る。
「気を取り直して次の目的地、アスガルドに向かおうとする俺達にヒムニヤが言ってくれた。今のまま進んでも『世界の眼』にいるモンスターには通用しないと。そこで俺達はヒムニヤとヴォルドヴァルドの2人の超人から、何と半年間も修行させてもらったんだ」
「なるほど……強え訳だ!」
またオレストが声を上げる。
「そうだ。そこで俺達の力は飛躍的に上がった。それはヒムニヤ、エルナと別れ、最初の6人に戻った後、リナ諸島でユリア達と一緒に悪徳商人ラッドヴィグの護衛連中と戦った時にすぐにわかった。前までなら苦戦していた相手に完勝、更にコンスタンティンとエッカルトに助けてもらった俺達に敵はいなかった」
不意にヴォルドヴァルドが嬉しそうに叫ぶ。
「そりゃ何よりだッッ!」
「ペレ諸島ではアデリナの家族に会った。そこで久し振りの家族愛というものに触れさせてもらう。そこでも俺達は彼らに優しくしてもらったんだ」
後ろの方のテーブルで、トーケル爺ちゃん、ハンナ婆ちゃん、そしてアデリナのお母さんダニエラがウンウンと頷いている。
「そしてアスガルドでそこにいるオレストと出会った。会う前は天然な奴かと思っていたんだが、天然というよりは……適当な奴だった」
ドッ
ワハハハハハハッッ!!
「うぉい! そりゃねえだろ!」
「ふふふ。適当なのは本当だろ? だが、それを補って余りある力を持っていた。戦闘力だけでなく、皆をまとめる力、判断力、そして俺が迷い、怯えている時に必ず力を貸してくれた」
「そうだ、そういう事を先に言えよ!」
ワハハハハッ!
「アスガルドで俺達は初めて『神』という存在に触れる。アスガルドを賑わせていた不死者エルトルドーだ。彼はこの世の創生神の1人、破壊の神ミラーさまの一部だったんだ」
おおおおお!
ほんとかよ……
えっ神さまってほんとにいるの?
ザワザワ……
「神さまはいるんだ。俺個人は過去にテンさまともツィさまとも会った事がある」
ええぇぇぇぇぇ!!
おおおぉぉ……
「全く羨ましい奴じゃ」
サイエンがグビッと酒を飲みながら呟いている。
「何とかエルトルドーを倒したものの、その間にそこにいるコンスタンティンと……ここにはいないエッカルトが『世界の眼』でヘルドゥーソにやられてしまった」
少し言葉に詰まる。
「……エッカルトを知らない人が殆どだろうが、奴はランディアとは少し因縁があり、コンスタンティンが更生の旅に連れ出し、世界を廻っていた。ニヴラニア島で久し振りに会ったあいつは邪悪さが消え、本当に楽しそうに旅をしていたんだ」
シ―――ン……
「エッカルトはヘルドゥーソに殺された。コンスタンティンの横の椅子にかけてある赤いローブはあいつの遺品だ。俺との約束で、あいつはランディアの皆に謝りに来る筈だったんだが……今は奴が安らかに眠っている事を祈っている」
コンスタンティンが目を閉じて俯く。
ディミトリアス王は腕を組んだままだ。
「湿っぽくなっちまったが……リンリン、オレスト、ラディカ達、強力なメンバーを加えた上、過去の英雄ロビンとオリオンが使っていた武器まで揃え、準備万端、世界の眼に乗りこんだ俺達は、そこで凄い数のモンスターを見た。この世には不思議な所があるもんだ。更に神界の生き物や、魔神など、地上にいたらまずお目にかかれないものをたくさん見たんだ」
ぉぉぉぉぉぉ……
なんだそれ……現実の話なのか……
凄い話だ……
「無論、死にそうな目には何度も会った。だがその度に仲間と助け合い、切り抜けて来た。誰か1人がいればいいんじゃない。皆がいたから乗り越えられた。最後のヘルドゥーソ戦は特にそうだ。誰か1人でも欠けたら勝てなかった」
そこまで行って、一緒に旅をしてきたメンバーを見渡す。
「ここを出る時は、俺、リタ、クラウス、リディア、ヘンリックそして突然押し掛けてきたアデリナの僅かに6人だったんだ。それが今、これだけ大勢の皆に囲まれている。これほど嬉しい事は無いです」
ありゃ……
泣くつもりは無かったんだが……
何かが目から出てきてしまった。
「また個別にお礼を言うけど……皆、沢山、助けてくれてありがとう! そしていっぱいサポートしてくれたビルマーク、ドラフジャクド、諸島、アスガルドの皆さん、本当に、本当に有難う御座いました!」
また深々と頭を下げる。
パチパチパチパチッッ!
1人の大きな拍手の音、そして……
オオォォォ!!
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチッッ!!
大きな大きな拍手が沸き起こった。
そんな中、テオドール王が立つ。
「お前、さっきから感謝ばかりしているが……こっちも同じ気持ちなんだぞ? わかっているのか?」
「……はえ?」
「これだ……全く英雄という奴は面倒だ。自覚が無い。お前達は我が最愛の娘を賊の手から助け出してくれ、王城に忍び込んだ刺客らを撃退し、王子達の命を助けてくれた。大袈裟ではなく、お前達はビルマークを救ってくれたんだ」
「……」
今度はドラフジャクド帝国皇帝、ヴィハーンが立ち上がる。
「俺達も同じ気持ちだ、剣聖よ。お前達はクーデターにより内乱寸前だった所を食い止め、超人2人の介入を阻止し、我が息子達を狙った刺客をも撃退し、完璧に我が国を救ってみせた。一体、どうしてお前達に酷い扱いなど出来ようか。こちらこそ、いくら礼を言っても足りないくらいなのだ」
「……」
ユリアとマルガレータが立ち上がる。
「私達だってそうだ。お前達がいなければ、恐らくマルガレータも私も生きてはいまい。ラッドヴィグは未だにのさばり、もっと多くの人達が騙され、利用され、苦しんでいた筈だ」
「姉さんの言う通りだわ。貴方達には感謝の念しか無い。あの時、あのタイミングでクラウスさん、アデリナさんが入って来なければ、私は自害していたかも知れない」
「……」
トーケル、ハンナ、そしてダニエラも立ち上がり、
「マッツ君。ワシは悪意が無かったとは言え、本当に娘に悪い事をしていた。それを遠回しに、そして見事に指摘してくれたのは君だ。この歳で、こんな若い人に気付かされるなんて事はもう無いと思っていたよ」
「私達を反省させ、病気を治してくれた上、あれからダニエラも疲れた顔をしなくなっていたのよ」
「他の方々みたいに国や大勢の人に関わる事では無いのかも知れないけれど……私達にとっては、貴方方と出会えた事は本当に大きな出来事でした。さすがはアデリナが選んだ男性だわ」
三様の思いの丈を打ち明けてくれた。
「……」
ラディカ、ディヴィヤ、そしてナディヤも話し出す。
「マッツ。貴方に『自分の部下になれ、ランディアに来い』って言われた時は、ほんと、何を言ってるのかと思ったわ……でも本当は私達が待ち望んでいた、救いの声だったの」
「どうして私達を『ケルベロス』だと、いや、少なくともドラフジャクドで出会っていたと気付かなかったのか……きっと貴方はその『神を視ることのできる目』で自然に人の内面を見ているのだわ。ヘルドゥーソに操られていた私達を同一視出来なかったのはそういう事なんだと思う」
「マッツ様は本当に私にとっては神さまなんです! 私は毎日、今の生活から抜け出したい、陽の当たる場所で生きていきたい、と願っていたの。マッツ様の旅の噂を聞いて、会いたい! 助けて! そう思っていたら本当に叶ってしまった。こんなの神様以外、有り得ないもの!」
「……」
エーヴェルトとオレストが共に立ち、声を上げる。
「剣聖殿。我が国も同様です。英雄オリオンの二本の聖剣を取り戻してくれ、ラディカ、ディヴィヤ、ナディヤを正しい道に導いてくれ、誰も対処出来なかった不死者エルトルドーを討伐してくれました」
「まあ、俺が手助けした事で相殺……と言いたいとこだが、俺の我儘に付き合ってくれ、楽しい旅にも連れてってもらい、国の大事も片付けてくれ、実の所、こっちも感謝しかないんだよ」
「……」
そして、ヒムニヤが目を閉じ、座ったまま、話し出す。
「マッツ。お前は本当に凄い男だ。私はヘルドゥーソの闇の世界に落ちた時、お前にくれぐれも注意するようにと言われていた事を思い出し、後悔の念しかなかった。その私をサイエンまで引っ張り出して助け出してくれた上、私の意を汲み取って、許してやる、と言われた事で私は一気に救われた」
「……」
そして、ディミトリアス王が立ち上がる。
「マッツ。これだけの人の和を作る事など、簡単に出来る事ではない。この仕事をお前に任せてよかった」
「……は。いや……」
「ふふ。そうだ。お前だけではない。ヘンリックも、クラウスも、リタも、リディアも、アデリナも。皆……よくやった!!」
オオォォォォォォォォォ!!
よくやったぞ―――ッ!!
お疲れ―――ッ!!
またドラフジャクドにも来いよ―――!!
「……は!! 有難き……」
頭を下げ、そして、そのまましばらく上げる事が出来なかった。
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