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プロデビュー
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事務所の方と両親に親の名前を使ってでもデビューすることを伝える。
デビューは親と私、事務所の人と改めて話し合い、大学を卒業するまでは、学業に専念し、それが終わってからのデビューということになる。本格的にデビューするまでの間は、近日重大発表あり。という投稿を最後に、動画投稿をストップすることになった。しかし、訓練は今まで以上にハードなものとなり、卒論を書いたりと大変だった。
デビューは大々的ににすることとなり、大学を卒業した日に、ゴールデンタイムのとある歌番組に出演することが決まった。あの動画投稿サイトで有名になった人が、実は有名人の娘で、今回顔出し初出演と言うことで、盛大に告知をされた。デビュー曲はあの人に贈った、「HERO」でだった。このタイトルを付けた理由は誰にも話していないのだが、実は私のHEROへの応援と、彼の名前の宏樹から取ってつけてある。
皆どんな人なのか楽しみにしており、それは大学でもちらほら話題にもなっており、私の耳にも入った。デビューが近づくに連れて緊張もしていたが、楽しみでもあった。
月日はあっという間に過ぎ、その日はやってきた。私はこの日を決して忘れることはないだろう。
大学の卒業式は思った以上に感動してしまい、盛大に泣いてしまった。化粧もしていたのだが、ウォータープルーフの物に助けられ写真撮影は悲惨なものにならずに済んだ。卒業式の後、皆で集まろうと話していたのだが、私は少し用事があると伝え、卒業旅行の時にまた会おうと約束し別れた。
私はその後すぐにリハーサルや準備などがあったためテレビ局へ向かった。沢山泣いたせいで、メイクさんに怒られ、しばらくアイシングの時間がとられた。
私は出番直前まで緊張しまくっており、緊張に押しつぶされそうであった。そんな事もあろうかと、私は事前にあの人の声を準備していた。あの人の声を聞いて心を落ち着かせた。どんな時にでも元気をくれるあの人は私にとってかけがえのない存在だなと改めて感じた。初めてのテレビ出演。失敗することはできない。動画投稿では、何度も取り直すことができたが、生放送のテレビではそうはいかない。
いよいよ番組が始まった。
デビューする際名前を本名に変えようと思ったが、馴染みのある物の方が良いだろうと思い、Kotoのままにした。私の出番は一番初めであったため、早速名前が呼ばれた。想像よりもライトが明るく、華やかだった。決められた立ち位置へ移動する。司会者の人は予定通りに進めてくれた。アドリブがあったら上手く話せた自信はない。
「動画投稿サイトで再生回数100万回を上回り、現在話題沸騰中のKotoさんです。Kotoさんは顔出しをせずに今まで活動しており、今日が初の顔出しとなります。そして、おじい様とお父様が有名な歌舞伎役者さんなんですよね。 今日は初めてのテレビ生放送ですが、お気持はいかがでしょうか。」
「はい。とても緊張していますが、精一杯歌いたいと思っています。宜しくお願いします。」
挨拶をし終わり、準備をする。緊張はするものの、舞台での経験が役にたったようで、思ったよりも大丈夫だった。あの人に私の歌が届きますように。落ち込んでいる人に元気を与えられますようにと思いを込めて歌った。歌が始まってしまえば緊張はどこかに行ってしまい、いつも通りに歌うことが出来た。私の見える範囲では、何人かの人が涙を流しながら聞いてくれており、その人達に元気を与えられますようにと願った。
無事に歌い終わり、放心している間にあっという間に終わった。私の初めてのテレビ出演は成功に終わった。控室に戻ると、事務所の人達から沢山褒めてもらえた。大学や、高校、しばらく連絡を取っていなかった小学校の友達たちからも連絡が沢山きており、驚いたのを覚えている。疲れてしまった私は目を通しながら自宅へ戻った。自宅に戻ると、家族も喜んでくれ、夕食を食べながら家族皆で録画してくれていた物を観た。その日は本当に疲れてしまっており、すぐに眠った。
デビューは親と私、事務所の人と改めて話し合い、大学を卒業するまでは、学業に専念し、それが終わってからのデビューということになる。本格的にデビューするまでの間は、近日重大発表あり。という投稿を最後に、動画投稿をストップすることになった。しかし、訓練は今まで以上にハードなものとなり、卒論を書いたりと大変だった。
デビューは大々的ににすることとなり、大学を卒業した日に、ゴールデンタイムのとある歌番組に出演することが決まった。あの動画投稿サイトで有名になった人が、実は有名人の娘で、今回顔出し初出演と言うことで、盛大に告知をされた。デビュー曲はあの人に贈った、「HERO」でだった。このタイトルを付けた理由は誰にも話していないのだが、実は私のHEROへの応援と、彼の名前の宏樹から取ってつけてある。
皆どんな人なのか楽しみにしており、それは大学でもちらほら話題にもなっており、私の耳にも入った。デビューが近づくに連れて緊張もしていたが、楽しみでもあった。
月日はあっという間に過ぎ、その日はやってきた。私はこの日を決して忘れることはないだろう。
大学の卒業式は思った以上に感動してしまい、盛大に泣いてしまった。化粧もしていたのだが、ウォータープルーフの物に助けられ写真撮影は悲惨なものにならずに済んだ。卒業式の後、皆で集まろうと話していたのだが、私は少し用事があると伝え、卒業旅行の時にまた会おうと約束し別れた。
私はその後すぐにリハーサルや準備などがあったためテレビ局へ向かった。沢山泣いたせいで、メイクさんに怒られ、しばらくアイシングの時間がとられた。
私は出番直前まで緊張しまくっており、緊張に押しつぶされそうであった。そんな事もあろうかと、私は事前にあの人の声を準備していた。あの人の声を聞いて心を落ち着かせた。どんな時にでも元気をくれるあの人は私にとってかけがえのない存在だなと改めて感じた。初めてのテレビ出演。失敗することはできない。動画投稿では、何度も取り直すことができたが、生放送のテレビではそうはいかない。
いよいよ番組が始まった。
デビューする際名前を本名に変えようと思ったが、馴染みのある物の方が良いだろうと思い、Kotoのままにした。私の出番は一番初めであったため、早速名前が呼ばれた。想像よりもライトが明るく、華やかだった。決められた立ち位置へ移動する。司会者の人は予定通りに進めてくれた。アドリブがあったら上手く話せた自信はない。
「動画投稿サイトで再生回数100万回を上回り、現在話題沸騰中のKotoさんです。Kotoさんは顔出しをせずに今まで活動しており、今日が初の顔出しとなります。そして、おじい様とお父様が有名な歌舞伎役者さんなんですよね。 今日は初めてのテレビ生放送ですが、お気持はいかがでしょうか。」
「はい。とても緊張していますが、精一杯歌いたいと思っています。宜しくお願いします。」
挨拶をし終わり、準備をする。緊張はするものの、舞台での経験が役にたったようで、思ったよりも大丈夫だった。あの人に私の歌が届きますように。落ち込んでいる人に元気を与えられますようにと思いを込めて歌った。歌が始まってしまえば緊張はどこかに行ってしまい、いつも通りに歌うことが出来た。私の見える範囲では、何人かの人が涙を流しながら聞いてくれており、その人達に元気を与えられますようにと願った。
無事に歌い終わり、放心している間にあっという間に終わった。私の初めてのテレビ出演は成功に終わった。控室に戻ると、事務所の人達から沢山褒めてもらえた。大学や、高校、しばらく連絡を取っていなかった小学校の友達たちからも連絡が沢山きており、驚いたのを覚えている。疲れてしまった私は目を通しながら自宅へ戻った。自宅に戻ると、家族も喜んでくれ、夕食を食べながら家族皆で録画してくれていた物を観た。その日は本当に疲れてしまっており、すぐに眠った。
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