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101年後

兄王子☆

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王子たちが訪ねたその三日後。 
アレックは、再びいばらの森を超えた先にある、棺に立ち寄った。
きちんとガラスの棺に収まり、身なりを整えたオーロラ姫を見て、アレックは訝しげに首を捻る。

今日のアレックは縄と手錠を手にしていた。

「こんにちは、オーロラちゃん。 誰か来たのかな? 目を覚ますことはないと思うけどね。 こういうのは気分あがるでしょ」

眠っているオーロラにアレックが軽やかに微笑みかける。
きちんと両手を合わせ、安らかな顔をしているオーロラの口元に手を当た。
規則的な呼吸を認めたアレックはほっと息をついた。

オーロラ姫の頭側の棺に背をもたせ、稽古や公務で疲れた体をしばし休めた。
ポツリ、とアレックが口を開く。

「……ねえ、オーロラ。 俺はきみのことは分かってるつもりだよ。 しょせん王族なんてのはさ、そんなの生まれながらに、枷を嵌められたようなものだ。 事実、きみは姫に生まれなければ、100年もこんな所で、眠らされることも無かったのに」

アレックは後ろ向きのままオーロラに語りかけた。
オーロラ姫は一人娘だと聞いている。
それは長男の自分と似通っていても、また異なる苦労があっただろう。

将来、伴侶となる者。 アレックの理想は自分と同じく美しく品がある女性だった。
『まあ、何て綺麗な王子様なのでしょう!』
アレックは物心ついた時からそんな言葉をそれこそ、耳にタコが出来るほど聞いてきた。

美しさや身分の影には、それなりの責任や努力がある。
自分の、生まれながらの重圧にそぐう物を、賛辞する者は差し出さなければならない。

そうしてこそようやく、下々の者は王族の微笑を受け取ることが出来るのだ。

こんな思考を共有出来るのは、アレックはオーロラ以外には考えられなかった。
100年もの間、周囲に微笑みかけなかった孤高の姫君。
きっとオーロラとならば、互いの想いを分かち合うことが出来るだろう。
その上で奔放に交じわい、俺たちはきっと優秀な王族の遺伝子を残すに違いない。

そんな物思いにふけっていたアレックは、ふ、と笑みを零してから立ち上がった。

「呪いのことは早速調べさせてるからね。その間に夫婦のコミュニケーションってとこかな」

アレックはオーロラの後ろ手に手錠をかけた。
オーロラのスカートを大きく捲った。

伸ばした指をオーロラの尻の間に滑らせる。
以前の様にならないよう前は避けつつ、排泄器官を注意深く探る。
指の先に小さな穴を認めた。

後孔の皺を伸ばして指先を沈めてみる。

「俺はなにも思い付きでクロードに提案したわけじゃない。独りぼっちのきみがあんまり可哀想だったんだ……きみはこんなにも可憐なのに」

すると窮屈ながらも、それはぬぬぬ……とアレックを呑み込んでいく。

「ふふ、可愛いけどやっぱり経験済みだよねえ。 そう思ってたんだよ」

既に勃ち切っていたアレックの陰茎は興奮で力強く脈打っていた。
全く起きない女性────それはつまり、何をしても許されるということだ。

続いて、オーロラの後ろに回り、輪にした縄をオーロラの首にかけ、緩く輪をつくる。

「……っ…」

アレックが軽く引くと、オーロラが表情を歪めて喉を反らした。
こんなにも清楚な少女が犬のように首に縄を掛けられ、顔を歪めている。 
アレックは綺麗な形の口を歪ませ、ゾクゾクして荒い息を吐いてしまう。

「大丈夫。 きみを殺す気なんてないよ」

耳許で甘い声をかけた。
片手でオーロラの腰を固定したアレックが後孔に陰茎をあてがう。
体重をかけて切っ先を埋めていく。

丸く白い尻に凶器がめり込んでいくさまは、大いにアレックを昂らせた。
引き攣って痛いぐらいのオーロラの内部へと、一気に押し入りたい。 アレックはそんな衝動を抑えた。

「たまにならいいけど、みっともなく騒ぐのはオーロラちゃんには似合わないよねえ」

そんなものは街の女で事足りる。

「ん…こっちの…具合も……締まり、いいね」

括約筋がキュウっと亀頭を絞る。
オーロラの瑞々しい反応にアレックは感じ入った。
侵入する異物を後孔が健気に受け入れていく。
入ることは入るが、まだ造りが小さいせいだろう。 
腸内部がひどく狭い。 

全てを収めた後で、アレックはしばらく動くのを止めた。
自分に張り付いている、繊細な粘膜の感触を味わった。

上体を起こし、一旦抜く。
陰茎に香油を塗りつけてから、再び挿入したアレックは腰を動かし抽送を開始した。

入り口から過剰な抵抗が無くなり、それはアレックへの屈服を示していた。

オーロラの肉がアレックの進む方向に素直に沿う。
それはやわやわと絡みつきながらアレックを快楽へと導いてくれた。
アレックは時おり縄を引いては首絞めへの反応で、陰茎がより圧迫されるのを楽しんだ。

パンッパンッ…パンッ。

腰を打ち付け、リズミカルに出入りする。
そのたびにオーロラの背中が上下に揺れてはビクビクと返事を返した。

「う、うっ……っ」

最中に何度か、オーロラか小さく呻いた。

オーロラの体がしっとり汗ばんできたような気がした。
ふと動きを止めたアレックがオーロラの様子を観察する。
細かにうち震える細い体。
視線を下に降ろすと、内腿が透明な体液で濡れ光っている……?

「おや? もしかして感じているのかな、オーロラちゃん」

アレックは鼓動が高鳴っているのを感じた。
オーロラの官能をより引き出そうと、アレックが動きに変化をつける。
狭く繊細な腸壁のあらゆる箇所を圧しては小突く。

それに対しオーロラは腰を高く保ったまま、頭を床につけ、フルフル悶える反応をみせた。
まだ無毛でぴったりと閉じた秘部も何とも言えずそそる。

(なんていやらしい姫だろう)

自分はやっと最高の玩具を手に入れたのかもしれない。
そんな思いで早々に精が込みあがり、アレックは吐精へと動きを早めていった。
ぐぷぐぷと結合の音楽を耳に傾け、行き止まりまでを貫く。

手に持っていた縄に力を込めたアレックは、低い呻きとともに、固く引き絞る内部へと白濁を思い切り流し込んだ。

「ふう、最高…っ……オーロラちゃんも気持ち良かったかな」

それだけでは足りず、アレックは続けて二回目を試みた。

途中で一旦抜いては戯れにオーロラの口も犯した。

昼も大分過ぎた頃。
年端もいかないオーロラへの凌辱を満喫したアレックは、ようやく息をついて再び棺にもたれた。

「……これ、アイツに渡すわけにはいかないなあ」

思慮深げにオーロラを見詰めひと言呟く。
手錠などの拘束を解いたアレックは、オーロラを仰向けにすると馬に戻った。

「また来るね。 オーロラ」

と声をかけて帰っていった。

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