追放、転生、完璧王子は反逆者!!!

ぱふもふ

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第二章公爵として

獅子人屈服

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「はい、獅子王リチャードは獣王陛下に忠誠を誓います。」

リチャードは簡単に受け入れた。大丈夫かよこの獅子王

「え、おい、強者を支配者に迎えるのが獅子人の気性とはいえ、家臣達と話し合わなくて良いのか?」

「ハハハ、大丈夫ですよ。私は絶対権力者ですし、家臣達にも時が来れば金獅子様に獣王になっていただくと話しておりました。それに、噂で聞き及んでおられましょうが私は獣王を名乗ってはおりません。自分より強い獣人を知っているのに獣王を名乗るのは獅子人の誇りはおろか獣人としての誇りが許しません。」

いや、絶対権力者としてそれもどうかと思うが…あ!もしかして…

「お前ってそんな丁寧な言葉遣いをする奴だったけ?」

初めて会った時はめっちゃ荒々しい言葉遣いをしていて、敬語の『け』の字もないよいうようだった。例を上げると一人称が『俺様』だったな。本人は全く悪意がなかったようだ。

「そうですな~。私がいずれ金獅子様を獣王にお迎えした時には、それなりの言葉遣いをしなくてはならないと思いまして我が家臣の真似をして覚えました。いや~慣れないことをするのはなかなか大変でしたよ。」

こいつ…本当に良いやつだな。

「ちょっと、旦那様話がズレてますよ。それでは、獅子王殿は旦那様の獣王国に従うということでよろしいですね。」

「間違いありません!狼王殿。あ、でもあまり無茶なことは要求しないでください。絶対権力者と言っても、国民の支持ありきですから。私は一人で百人以上は殺せる自信がありますが、その数以上のクーデターが興れば終わりです。」

それ言うの遅くないか?まあそれがこいつらしいな。

「大丈夫だ。俺は各種族の王に統治を任せてその上に獣王が君臨するという間接統治をしたいから。つまり、お前は今まで通り獅子人を治めてくれれば良い。税は年収の5%送ってくれれば良い。」

「おお、それなら大丈夫です。」

「獅子王様!一族の有力者達が全員揃いました。」

「わかった。それでは獣王陛下、私は家臣達に獣王陛下の即位を伝えようと考えております。お時間がよろしければ御足労願えますでしょうか。」

え?まさか!そんなことは聞いていない……が、獣王を名乗る以上は姿は見せないとな。

「よし、俺も行くぞ。」

「お呼びいたしますのでまずは会議室の隣の控室にどうぞ。」

<会議室っぽい所>

「みな、今回の招集は急であったのにも関わらずよく集まってくれた。それで今回招集した理由だが、我らが主、獣王と成られるお方を皆に伝えておくためだ。」

さっきまでの雰囲気とは一変してリチャードは獅子王の威厳を纏っていた。その一言一言が何人も逆らえないような重圧を誇っている。

「……私はどうやらまだまだ未熟のようです……。」

隣に座っていたエカが落ち込む。

「あいつと同じくらいの歳になればあいつみたいに成れるさ。」

とりあえず慰めておく。リチャードは多分20代後半…だと思う。


「それでは、獣王陛下からお言葉をいただきましょう。」

あ、もう出番か。俺は控室から出て、会議室に向かう。

「獅子人諸君!俺が獣王ベルナドット2世だ。見ての通り10歳前後の金獅子だ。俺のことをリチャードから聞いているそうだが、あまり知らないだろうから宣言しておく、俺は誰よりも強い!諸君の主リチャードよりもだ。」

俺はそこで区切る。そして魔法袋から『大海竜の心臓』を取り出す。

「これが何かわかるか?これは我が領の海に現れた大海竜の心臓だ!俺が一人でこの手で仕留めた。」

この心臓はデカイ。いろんな竜を討伐してきたが大海竜に匹敵する大きさの心臓は見たことない。

だから獅子人達もわかったようだ。この心臓の持ち主は自分達が想像する以上にヤバイ奴だった…と。そしてそれを討伐した目の前の少年はもっとヤバイと。

「だが、俺は力を授かったならば私利私欲を満たすために使うべきではないと考えている。だから諸君らに圧政を敷こうなどとは微塵も考えていない。俺が言いたいことはこれで終わりだが、もし俺の実力を疑い獣王即位が気に入らない者が居るのであればいつでも相手を努めてやろう。なんなら今すぐで良いぞ。」

「……」
「……」
「……」

あれ?一人もいない?なんで?

「獣王陛下、小奴らには私が既によく言い聞かせております。獣王陛下のお力を疑う不届き者はおりません。」

「そうか……。では獅子人は俺に屈服したと言うことで良いかな?これはリチャードだけではなく諸君全員に聞いている。しっかり返事をしろ。」

少し声を強くしてそう言うと…

「「「我ら獅子人は獣王陛下を主君と仰ぎ、忠誠を誓います。」」」

この場にいるすべての獅子人が声を揃えてこのように応えた。

【今、この瞬間に獅子人は獣王ベルナドット1世に屈服した。】
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