追放、転生、完璧王子は反逆者!!!

ぱふもふ

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第二章公爵として

計画と処罰

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「皆、揃っております。」

「ありがとう。」

従兄のレオと一緒に王都から帰って来てからエラクレスを待っていたのは王都行きについて話し合う会議だった。フィリクを始めとする家臣たち、エカ、メリア、そして祖父チャロース。

「え~、それでは始める。まず、最初に残留メンバーはトマ、キナーモ、チャロース殿に任せる。トマは村人や奴隷の畑仕事に従事する農民のまとめ役、キナーモは港の管理を任せる。大変だろうが、トマは元々住んでいたからある程度の人脈があるだろう?キナーモは獣人の商人やチャロース殿の力を借りればどうにかなるだろう?」

「「微力を尽くします。」」

キナーモとトマは普通に応えた。トマにもちゃんと教養が身についているようだ。ここらへんは会議の打ち合わせの段階で了承と方法の確立はできている。

「陛下、我が配下の者に御心を騒がせる者あらば直ぐ様処します。」

エカが何か物騒なことを言ったため場が少し凍りついた。

「かわいい孫の頼みじゃて、断るわけなかろう。」

チャロースの言葉が上手く場を和ませる。普段真面目なこういう会議ではチャロースとエラクレスも大商人と公爵として接しているのだが、あえてそれを取っ払うことで場を和ませた。

(流石だな、じいちゃんは。しかし、忠誠を示すのは良いが、エカには言葉を選ぶように、そして寛容さを持つようにも言っておこう。嘘探知で『真』が出たぞ。こいつ…殺る気だ!)

「うん、頼む。」


「次に同行するメンバーだが、フィリク、マノト、ナトンのブユーニュ男爵家の兄弟と……エカとメリアあとは…各々の護衛兵かな。」

「ようやく、義父上と義母上にご挨拶できるのですね?!」

「楽しみです!」

エカとメリアは喜んでいる。

「あ、うん、でも兄には期待しないでね。上の兄二人は俺がお嫌いなようだ。」

「エラクレス様…本当によろしいのでしょうか?」

フィリクが何やら深刻そうな顔つきで言った。

「何がだ?」

「フェンネ殿下、ラント殿下の派閥と全面対決となるやもしれませんぞ。最悪の場合は内戦となるやもしれません。しかし私は臣下の身、エラクレス様のご方針に逆らうつもりはございません…が、申しておかねばならぬと思い申し上げた次第です。」

(そうだったな…フィリクは俺を幼少期からずっとずっとそして追放されてからも留守の間は領地の統治をしてくれたんだよな…。)

(ああ、ありがたいことだ。俺がやりたいほうだいできているのもフィリクが俺を理解してくれているからだ。)

(また、俺が王位に関心がなく、糞兄どもに睨まれていることを嘆いているのことを見てきただろう。そんな俺が全面対決も辞さないのうな態度を取ったのだ…心配してくれたのだろう。全く本当に優しいな、フィリクは…。)

(心配してくれてありがとう。)

だが、と心に刻む。

(何時までもその優しさに甘える訳にはいかない。更に逃げるにはいろいろな事を背負い過ぎた。流石にここまで来て逃げ出すほど俺は無責任ではない。)

エラクレスは自分の覚悟を述べる。

「フィリク、気にかけてくれてありがとう。だが、もう港も、そしてそこを狼人も利用しているくらいだから獣人類もおそらくバレているのだろう。だから、ここは内政干渉や獣人とネリーキア王国が戦争を始める前に政治工作で先手、先手を打ち続け強行手段を阻止する必要がある。そして、それでも奴らが俺の民を害するのであれば容赦はしない。徹底的に叩き潰す。その覚悟はできている。仮に内戦になったら俺の全能力を以て短期で終結させてみせる。」

(そうだ…俺には『力』あるんだ。)

「エラクレス様…ご立派になられましたな…。もう私が見てきた子供ではありません…。そこまでのお覚悟をお持ちでありましたら言うことはありません。どこまでもお供いたします。」

フィリクは感極まったような顔をして一礼して下がった。

「と、言うわけで遠慮はしない。普段はテレポートで道を歩かないが、今回は思いっきり我らの力を見せつける!国中に!だから、ちゃんと道を行軍する!」

ここから会議は新たな段階に入った。

「まずはエカ、メリア!」

「「はいっ!?」」

「何人兵士を連れて行きたい?」

「えっと…」

「多い方が良いですよね…。」

いきなり言われて混乱しているみたいだ。

「何人でも良いぞ!今年は沢山穀物が収穫できて、獣系統の魔物が出現する迷宮のお陰で肉もそして商人が来るようになったから酒もたっぷりある!心配しなくていいぞ!あ、でも、それぞれグスタフとリチャードは国の留守を守って欲しい。」

「では…御言葉に甘えて千人ほど。」

「では…臣は二千…で。」

エカは千、メリアは二千、だそうだ。

「では、三千にします。」

「では、四千…」

(ん?)

「では五千」

「では六千」

(おい、オークションじゃねーんだぞ!なに兵数で競っていやがる。)

「おい!」

とエラクレスが声を低くして言った。

「見苦しいぞ二人共!じゃあ二人共五千づつで良いな!」

空間魔法『威嚇Ⅲ』を使い、叱った。『威嚇』は相手に与える心理的圧力を増大させる魔法だ。強さは五段界あり、あくまでも効果は増大であるため使う前から高圧的に振る舞い、圧力を感じさせておかないと『威嚇』だけでは意味がない。

「「はい!申し訳ございません。」」

二人は見事なジャンピング土下座を決めた。周りの人もフィリクとチャロースを除いて震え上がっている。

それをエラクレスは10秒間眺めて、

(これくらいで良いか…。それよりもこの雰囲気はマズイな…。)

「よし、顔を上げろ。」

「「ありがとうございます。」」

「今晩、覚悟しとけよ(ニヤニヤ)」

「ひ孫を見てから死にたいのう~。」

「///はう///」

「///はひっ///」

エカとメリアは顔を赤らめた。それはもう、真っ赤に。熱をはかれば100℃くらいありそうだ。

「「「ハッハッハー」」」

周りのみんなも大笑い。

エラクレスとチャロースの言葉で一気に明るくなった。

(ナイス悪ノリ!じいちゃん!全く、凄い順応力だ!)

一通り笑いが収まってからエラクレスは会議を続ける。

「獣人の騎兵は精強で有名だからな、きっと良い威圧になるだろうよ。陣容は任せる。」

「「御期待にそえるように尽力いたします。」」

獣人の特性の一つに心を通わせているの能力を高めることがある。

は主に魔物と人間以外の生物を指す言葉で、魔物と動物の差は死んだ時に魔石が落ちるかどうかにある。また、魔物は死んだら煙が発生し死体はドロップするアイテムを残して消えるが、動物の死体は消えない。

その後細々とした詳細な打ち合わせをして終わった。

「よし、ではこれにて解散!」

<夜>

コンコンコン

「陛下、エカでございます。」

エカがエラクレスの寝室をノックする。

「入れ。」

「失礼しま……す。」

エカは言葉を失いかけた。

そこには…土下座している状態で後頭部をエラクレスに踏まれているメリアが居たからだ。エラクレスはベッドに腰をかけていた。手には鞭を持っている。

「今ちょうど、メリアを罰していたところだ。」

…と言いながらエラクレスはグリグリグリとメリアの頭を押さえつける。

「ぐっ…陛下…」

「今度は足を嘗めろ!これは獣王としての命令だ。」

「し、しかし…」

バチッ!

エラクレスはメリアに鞭を打った。

「たかが獅子王女の分際で俺に意見するか?」

「ひっ!承知しました…。」

(誇り高い獅子人が…それも王女が…主君とは言え足を嘗めさせられている…。)

エカは信じられないと言わんばかりに目を見開いた。

メリアはプライドをズタズタにされて嫌がっていたが、命令されてしまったらどうしょうもない。

この世界は文明レベルが中世くらいであるため、

『男は強く女は弱い!だから男が上で女が下。』

というような男尊女卑がある。

特に獣人はその傾向が強く、ネリーキア王国も強いため妻や娘を罰する権利は家父長…つまり夫や父親にあるとされている。まあ、エラクレスにSの気質があるのは否定しない。

ちなみに民法はない。その概念自体ない。だから、男尊女卑は法的根拠があるわけではなく、ただ風潮的に常識になったものである。

『神様には女神様もいるじゃないか』

…と思うかもしれないが、神の女と人間の女を同列に考えることなど到底許されないのがこの世界。

エカはその光景を見てだんだん恐ろしくなった。

(こんな…陛下を見たことがない。楽しそうにメリアを痛ぶっておられる…。先に謝っておこう。)

「陛下…申し訳ございません!皆の前で見苦しい姿を晒し、陛下の伴侶としてあるべき姿を示すことができず、陛下の御威光を傷つけました!どうか、お許し下さい!」

エカは昼間と同じく見事なジャンピング土下座をきめた。

「許すぞ。」

「え?」

意外にもあっさりと言われたためエカは間抜けな声を出してしまった。

(もしかして…私に興味が無くなってしまったの?!私は罰する価値もないとお考えなの?!メリアの方が良いの?!)

あっさり言われたため逆に心配になってしまうエカ。顔から血の気が引いて青っぽくなる。

「ただし、ちゃんと罰を受けたらだな。」

…とエラクレスがいたずらっぽく言うと

(は~。安心したような…怖いような…。)

とエカは安心した。

「それでは、どのように罰せられるのでしょうか?」

そうだな…と言いながらエラクレスはメリアを見た。エラクレスの足の指を口に咥えて丁寧に嘗めている。一応『クリーン』という魔法で足をきれいにして舐めさせているが、屈辱的なことには違いない。

「同じじゃつまらないからな…そうだ!」

いい案があると言わんばかりにエラクレスは自分の膝を叩いた。

「昔から手軽なお仕置きと言えば『お尻ペンペン』だろう?!さあ、ここに乗って尻を出せ!」

エカの罰はお尻ペンペンだった。

ちなみにエカは13歳くらいでエラクレスは10歳であるため膝に乗れないと思われるが、身体強化魔法『成長増進』(ちょっと制限を加えて一回きりならよし!byアリナ)を使っている上に、例の出産の女神アリナのいたずらにより体の成長が早まっているため尚更は10歳とは思えない成長を遂げている。身長165cmはある。

(そ…そんな…。陛下ほどの強者に叩かれたらヤバいよ…お尻が壊れちゃう…。)

「えっと…素肌ですか?」

エカは僅かな望みをかけて聞いた。

「当然だろう?罰なんだから。」

だが、エラクレスは非常だった。

「……承知しました。」

とは言ったもののエカは準備を始めなかった。

「陛下…どうか御慈悲を…ベルナドット大王にもグスタフにも叩かれたことはないのです…。どうか…どうか…」

エカは必死になって慈悲を求めたが、それは火に油を注ぐようなものであった。

(へーそうなんだ。俺が一番なんだ。ますます叩きたくなった。)

もう少しいじわるしてやろうと思い…

「エカ、ベルナドット大王はどのような地位を持っていた?」

「先代狼王にして我が父です。」

エカは正直に答えた。

「じゃあ、グスタフはなんだ?」

「摂政です。」

それを聞いたエラクレスは満面の笑みを浮かべた。

「そうだ、摂政と王じゃ当然王の方が格上だ。」

エラクレスは再び、じゃあ…と言って続ける。

「俺は…なんだ?」

「じゅ、獣王陛下です。」

「獣王とはどのような存在か?」

「全獣人の支配者でございます。」

「では、最後に狼王と獣王はどっちが偉い?」

エラクレスはとどめだとばかりに言い放った。

そこでエカは初めてエラクレスの思惑を知った。

「じゅ、獣王陛下でございます…。」

ほぼ涙声だった。

「そういうわけだ。」

エラクレスは土下座したままのエカの顔を上げさせて言った。

「ベルナドット大王もグスタフも俺より格下。だから彼らより上位の存在の俺が彼らが手にできなかったモノを手にするのはある種の当然だ。さあ、わかったら尻を出せ!出来ないなら力ずくでやるぞ!」【すっげえ変態だな、そんなに尻が良いか?by戦神アメーナ】

エラクレスは鞭を振りかざし『威嚇ⅴ』を使った。今まで感じたことないような威厳をエラクレスが纏いその圧力が二人を襲う。

「「ヒッ!」」

ジョボボボボ……

その音と共にエカとメリアの下には水溜りが形成された。あまりの恐怖により、エカとメリアはお漏らしをしてしまった。

「あ~こりゃ~脱がないと駄目だな!」

「う、そ…グスッ、グスッ……」

「こ、これはとんだ粗相を…」

彼女らは片付けようとしたが、エラクレスが空間魔法『クリーン』で一瞬で消した。『クリーン』は世界全体で主に汚れだと認識されているものを消す魔法だ。つまり、世界中の人が人間を汚れだと認識したら理論上は人間も消せる。しかし、消す対象が大きいほど消費魔力が増加するため現実的ではない。

エカは遂に泣く泣く下半身を全部脱いでエラクレスの膝に乗った。もちろん、尻が上で。

それを見てエラクレスは『収納』から棒を取り出す。この棒には『痛撃』という能力が付いているため、より痛めつけることができる。これをエラクレスは『わからせ棒』と呼んでいる。

「エカ、メリア…俺がいる間は絶対に政争なんてさせないから。政争は誰も幸せにならない。」

エラクレスが柄にもなくここまできつく罰したがっているのは自分自身が政争に巻き込まれて追放された身であり、自分の子供が同じ目に遭って欲しくないからである。

(俺が規格外に強かったから良かったが、俺以外だったら絶対に苦しい生活をしていた。絶対に同じ目に遭う人がいてはならない。)

そう心に思いながら最初の一打がエカの美尻に加えられた。

なお、その後メリアはエラクレスのイ○モ○を舐めるように言われた。

『そのような大事な物をお任せくださるとは…』

…とメリアは喜んたため罰になったかは微妙なところだが。

二人が処罰されてできた傷はすぐにエラクレスが治療したため日常生活に支障をきたすことはない。

エカとメリアにとってこの夜のことは忘れられない恐ろしい夜になった。それにより、もう二度とマウントを取ろうとは二人共思わなくなった。

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