追放、転生、完璧王子は反逆者!!!

ぱふもふ

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第三章反逆王子

捕縛

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久しぶりの投稿になってしまい、申し訳ございません。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ビュッ!

ビュッ!

ビュッ!

走る騎士達の周りから無数の風切り音が発せられた。

「グハ…」

「う…」

「な…」

それとほぼ同時に倒れ伏す数人の騎士達。

「何だと!」

団長は目をみはった。

「なんということだ!今のは…クロスボウではないか!」

みるみるうちに血色が悪くなり、今までの疲れも合わせてフラッとしてしまう。

「おい!」

そんな彼の意識を引き止めたのはフェンネガキである。

「何がどうなっている!説明しろ!」

フェンネはタックルする勢いで迫りくると団長の肩を掴んではげしく揺する。

そして……

「うぇっぷ…オロロロロロ。」

戻りかけた意識に追い討ちをくらった団長はついに目掛けて嘔吐してしまった。

「うわっ!何をしやがる!」

慌てて団長から離れて距離を取るフェンネ。そして拳で渾身の一撃団長に叩き込む。

ドサッ……

これにて第5騎士団長ガント・ド・リウスは力尽きて倒れた。

だが、こんなことをしている間にも外の情勢は動いている。

異常な攻撃力を誇る弩にも、魔法で強度が上げられた盾と鎧があればまだやりようが有るというのだが、防寒対策を優先し、正式な騎士装備ではない彼らに為す術はなく、ただ荷物を盾になんとか粘っている状態だった。

「ぐ…ぐぬ…」

「よ、よせ…」

「あぎゃっ……」

逃げ遅れた騎士達は瞬く間に狩り尽くされた。

「殿下!敵はゴブリンと思われます!」

騎士が報告に来る。

「何?!ゴブリンだと?!ゴブリン程度が弩の作り方を何故知っている?!」

思いっきりガントをぶん殴ったことで落ち着いた頭が再び混乱に陥り、騎士に当たる。だが、騎士の心配はそこではなかった。

「……………団長はどちらへ?」

彼は姿の見えないガントの心配をしていたようだ。実質的な総大将は彼なのだから当然である。

「あ、あの役立たずの事などどうでも良い!と、とにかく道を切り開け!ききき、騎士がゴブリン程度に負けたとなっては!これからどういう顔をして外を歩けば良いのか?!」

「し、しか…」

「だまれ!だまれ!だまれ!だまれ!だまれ!だまれ!だまれ!だまれ!」

戦場に出たこともないクソガキフェンネの命令に従えるわけもなく、食い下がる騎士にフェンネはそれを覆い隠すように叫び駄々をこねる。

「奴ならすぐそこでぶっ倒れている!使いもんにならん!わかったら早く突撃せよ!」

フェンネは倒れ伏すガントを指で示しながら騎士に怒鳴った。










(おわったー。)








騎士の頭ではこの言葉でしかこの状況を説明できなかった。

空を見上げると雪を降らす暗い雲に覆われていた。

(あの点々はなんd…。)

そこで騎士の意識は途絶えた。








「っ…………な…なんなんだ、今度は……エラクレスめ…て、手間を…かけさせやがって」

突然の凄まじい衝撃波により吹き飛ばされたフェンネは顔の雪を振り落としつつ、エラクレスへの恨み言も忘れない。

辺りは衝撃波の影響なのか、雪が舞い上がって見通しが悪い。衝撃波は風竜が放ったわけだがフェンネがそれを知る由はない。

「誰か!戦況を報告せよ!」

フェンネは叫ぶが返事は返ってこなかった。

「誰かも居らぬのか?!余は此処ぞ!」

それでも…声は聞こえなかった。

「お…おのれ……誉れ高きネリーキア王国の騎士でありながら主君の声にも答えぬとは…タワケが…。」

そして雪が晴れる。

「な、なんだ!こいつら!」

フェンネは気付いたら周りをすっかりゴブリン達に囲まれてしまっていた。

「ギ?」

「ゴ?」

「ゴガ!」

「ギギギンギ!」

「「「カン!!!」」」

ゴブリン達もフェンネを視認したのか、隊長各らしいゴブリンが指揮をすると武器を構えてゆっくり近づいてきた。

「ヒイィィィイ!!!誰ぞ!助けぬかあ!!!助けた者には望むものを与えるぞ!!!助けてー!助けて下さい!お願いします!」

フェンネはすっかり恐怖に支配され助けを求めて泣き叫んだ。

だが、すでに騎士達は全て討たれるか囚われるかしており、フェンネの声に答える者はいなかった。

「ははは、放せ!放さぬか!この…魔物共め!や、やめろ!やめ…やめてくださひぃ!た…食べないでー!嫌だー!やめろー!」

どんどん近づいてくるゴブリン達にフェンネは怯えきって命乞いを始める。

「ギッ」

幸いゴブリン達は今すぐフェンネを食い始めることなく、鎖で縛っただけだった。

「す、巣に連れ戻って仲間に配分する気か?!あ…やくしゆみ悪趣味な…。」

そしてフェンネは他の騎士とは別の輸送用の牢に放り込まれていつ食べられるかガタガタ震えていた。

ジョロジョロジョロジョロ…

股間からぬるま湯を出しながら。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

「………で今に至るというわけだな。」

エラクレスはエラクレス城の王の間で綺羅びやかな玉座に座ってゴブキンから報告を受けた。勿論エカやメリア達を左右に侍らせて。

「報告は以上です。」

そう言ってゴブキンは元の列に戻った。

「まあ、完勝だったわけだな。褒美を与える。」

そう言ってゴブキンと共に戦った者たちをねぎらった。

「陛下、先程も申し上げた通りこの度はネリーキア王国の第一王子フェンネをはじめ、多くの貴族、騎士を捕らえました。いかが致しましょうか?」

キタキタ!本日のビックイベント!

「ふん!色々な使い道がある。ひとまず牢へ放りこめ。ただし!フェンネとは些か因縁がある。連れて来い!」

「はっ!」

命じると直ぐ様近衛兵の一人が走り出す。

近衛兵がフェンネを連れてくるまでしばらく待つことになるから、一番近いエカとメリアにちょっかいをかける。なに、今日はそこまで主要メンバーがいないから大丈夫よ。

「///は、はううう///へ、へいか~。」

「///くぅ…ふああああ///」

「なんだ?」

突然顔を赤くしてモジモジする二人に素知らぬ顔で応える。

実はエラクレスは目に見えない縄を生成して二人を緊縛している。

「///あ…おやめく…つ…///」

「///な、なかに…あっ///」

「なんだあ?色気づいた声を出しやがって、この淫乱め。」

「///はうー。そ、そんな…///。」

「///にゅ、にゃにゃにゃーん///。」

軽く罵って弁明しようとした二人を更に緊縛を強めて嬌声をあげさせる。

「どうだ?気持ち良いか?」

「「///ふぁい…///。」」

「ふっ…それじゃあ、そろそろ王と王妃の務めをするとしよう。」

そう言って二人をベッドに投げ込んだ。

「///ふう…こんなに明るいのに…ですか?///」

「///なんだか…いつもよりドキドキします///」

「俺は王だ。気にすんなって。」

不安そうだが、何処か期待しているエカと意外と乗り気のメリアを宥めると、次の瞬間には二人の服は消し飛んだ。
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