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第三章反逆王子
見くびるな!
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更新が遅くなってしまい、申し訳ございません。なんとか続きを書いておりますので今後ともよろしくお願いします。
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ゴブリンと親衛隊に連れてこられたフェンネは大人しくしていたが、エラクレスを見るなり怒りを爆発させて騒いだ。
「むぐ!むぐぐぐぐ!ドフッ?」
だが、自殺防止と突撃前にエラクレスを罵っていたのをゴブキンに聞かれてしまったために付けられた口枷のせいで何を言っているのか全く伝わらない。
しかも不敬だと思ったのか、ゴブリンに脇腹を蹴られて悶絶している。
「…していかが致しましょうか?」
命令さえあれば即刻切り捨てそうなオーラを放ちながらゴブキンが指示を仰ぐ。
(本当は軽く一発かましてやろうと思ってたが、今の俺はエカ達を抱いた後で最高に気分が良い。先手を譲ってやろう。)
そう思い、エラクレスはゴブキンに『待て』と合図を送る。
「まあ落ち着けって…さあて、気持ちはどうかな?ぜひ愚弟にお聞かせください兄上」
エラクレスはそう言って口枷を解くように命じる。ちなみにエカ、メリア、ルイナ、ジークリンデ、バルデグンド、グリゼルダは抱き潰されてダウンしたが、魔法で回復させた。
「おい!こんなことをして…どうなるかわかっているのか?!」
解き放たれての第一声がこれだった。
「おや?どうとは?何が?我々は侵略者を排除しようもしたまで。是非ともこちらからご教授願いたいものです。」
すっとぼけた声で言うエラクレス。
(なにやら自信がありそうだな。よし、どんなものか聞いてやろう。)
「ククククク、エラクレス、貴様は俺…否!余を捕らえ!いままでの鬱憤を晴らすつもりのようだ、下賤な貴様らしいが詰めが甘かったな!これだから淫売の女から産まれた賤民は…どこまで行ってもそれまででしかない!」
「おい!貴様!陛下に向かって何と言う口を!いくら兄とは言え…許さ…」
「エカ、落ち着け。」
「し、しかし…」
「黙れ。口答えは許さん。」
「ぎょ…御意…。」
激昂するエカを黙らせるとフェンネが勝ち誇った声で言う。
「そなた達は狼王殿に獅子王女殿、案ずるな!すぐに解き放ってやろう。」
自信満々の顔で宣言するフェンネに名指しされた二人が激昂する。
「ふざけるな!虜囚の分際で!今度はなにを言い出すのだ?!」
「自惚れるでない!臣が貴様に施されるなどある訳が無い!?」
「この御方を何方と心得る!」
「貴様は!我ら虎人の主を愚弄するか!」
…と上からエカ、メリア、ジークリンデ、グリゼルダが憤りを見せる。
「「ぴぃ…お…恐ろしいことを…」」
怯えるルイナ&バルデグンド。
駆け出そうとする4人の足を何時ぞやの時のように地面に拘束する。
「ならば!言ってやろう!聞かせてやろう!この恐れ多くも王気取りの勘違い賤民の真の正体を!」
そう言うとフェンネは息を深く吸い、胸を大きく張り、得意げな顔をして…
「この賤民は王位継承権どころか、王族籍からも追い出された負け組である!!!よって、この者との婚姻関係は我らがネリーキア王家との婚姻とはならないのだあああああああああああああ!!!」
「「「………。」」」
最後の方はほぼ言葉には聞こえなかったが聞いた者達は何も言わなかった。
エラクレスも…
(あ~。確かに、俺はヴァロワ公爵として独立したから、まあ、フェンネの言う通りなんだよな~。しかも全く王都に影響力もないし……で、それが?)
…としか思わなかった。
一同の沈黙ををフェンネは驚愕と解釈したようで更に続けた。
「しかも!このゴミの母は卑しい商人の女だ!売女なのだあ!卑猥な装いで父上の目を曇らせただけでなく、他の卑しい身分の男達に媚びを売ってふしだらに交わっていたに違いない!」
(おふくろが淫乱なのは初耳だな。『真偽判定』…は、真か。だが、どうせコイツのつまらん思い込みだろう。そこまで馬鹿だと怒る気にもなれない。しかし滑稽だな。)
「よって!エラクレス!貴様が父上の子である訳がない!そんなことある訳がないいいいいい!」
再び最後の一滴まで息を吐き出すように絶叫したフェンネ。息を切らしながらも、顔を上げ、胸を張り、その姿は正に王族と言う貫禄を見せつけていた。一般の市民や農奴なら思わず平伏するだろう。
(まあ、そんなのルイナくらいしかこの場にはいないのだが…。)
そう思ってフェンネを嘲笑う目で見るエラクレス。
一方でフェンネはエラクレスが視界にないのか『どうだ?!』と言わんばかりの視線をエカとメリアに向けている。
そして最後の仕上げに言い放つ。
「さあ!狼王!獅子王女!今すぐに、その大罪人を玉座から引きずり降せ!そうすればネリーキア王国と貴国の友好を取り計らってやってもよいぞ!」
…と勝ち誇った顔でエラクレスを見る。最初の仇敵を見るような目に宿っていた敵意は消え、まるで獲物を見るかのような傲慢な目になっていた。『勝負は決した。』と目で語っている。
「フッ」
しかし聴き終えたエラクレスは怯えるどころか鼻で笑った。
(なるほどな。ネリーキア王国との友好を楯に俺を捕らえさせようとしているのか…。考えたな…フェンネにしては…。)
(全くの無意味だ。)
エラクレスはエカ達に目を向けた。
「「「陛下あ…。」」」
彼女たちの懇願するような呼び声に遂に応える。
「わかっている、よいぞ。やれ!」
許可を出して拘束を解く。拘束が解かれたエカ、メリア、ジークリンデ、グリゼルダたちは全力疾走でフェンネに駆け寄り、ルイナとバルデグンドはエラクレスに身を寄せた。
「おおっ!さあ!早く解放しろ!」
フェンネが顔を輝かせて身を揺すり開放の催促をする。
彼女たちが自分に近づいてくるのを助けるためだと完全に思っている。
パシッ!
「あ…。」
何が起きたか全く理解していないフェンネであったが、頬がだんだんと痛くなっていくのを感じてすべてを理解した。
「ななな…何をする!貴様らは!俺が誰だか分からんのか!?」
「陛下を愚弄する不届き者でしょ。」
泣きそうになりながら必死で取り繕うフェンネにエカがぴしゃりと冷たく答える。
「な…なんだと…ヘヴッ!」
「全く、ここまで人を怒らせるのが上手い者は見たことがございません。」
言い返そうとするフェンネの顔面にメリアの蹴りが炸裂する。フェンネは拘束されているためガード出来ずもろに食らって悶える。
「おのれ…よくも我が君を…全獣人の誇りを貶したな。」
「我ら虎人を愚弄してただで済むと思うなよ。」
「ひぃっ!ひいっ!」
更に怒り心頭なジークリンデとグリゼルダが現れポキっポキっ指を鳴らすとフェンネは完全に怯えきった声を上げる。
(こりゃ、完全にキレてるな。本当にただでは済まないな。嬲り殺されるぞ。)
「あ~盛り上がってるとこ悪いが、こいつにはまだやってもらいたいことがあるから殺すなよ。」
「そうよ♡こいつは陛下に逆らった者として見せしめに公開処刑するのよ♡」
「違う。」
エラクレスの声に自信満々に賛同するエカであるが、回復魔法(傷)をかけながらバッサリ否定されてしまう。
(((も、もどかし~…)))
一同はどうにもやりきれない思いで一杯になった。
「こいつには生きて宣戦布告を伝えてもらおうと思っている。」
床にペタンと座って、彼の膝に頭を乗っけるバルデグンドを優しく撫でながら言った。
すると全員(一人を除き)の顔が一斉に笑顔になった。
「やっとですね♡」
「待ち焦がれておりました!早速父に申し付けましょう!!!」
「陛下に御身は必ずやお守り申し上げます!」
「我ら虎人の勇姿をご覧あれ!」
「陛下の御力なら完勝でごさいましょう。」
「あ、あの大攻勢を再び……恐ろしや…。」
エラクレスはしばらく喜ぶ女たちを満足気に見ていたが今度はフェンネに目を向ける。
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ゴブリンと親衛隊に連れてこられたフェンネは大人しくしていたが、エラクレスを見るなり怒りを爆発させて騒いだ。
「むぐ!むぐぐぐぐ!ドフッ?」
だが、自殺防止と突撃前にエラクレスを罵っていたのをゴブキンに聞かれてしまったために付けられた口枷のせいで何を言っているのか全く伝わらない。
しかも不敬だと思ったのか、ゴブリンに脇腹を蹴られて悶絶している。
「…していかが致しましょうか?」
命令さえあれば即刻切り捨てそうなオーラを放ちながらゴブキンが指示を仰ぐ。
(本当は軽く一発かましてやろうと思ってたが、今の俺はエカ達を抱いた後で最高に気分が良い。先手を譲ってやろう。)
そう思い、エラクレスはゴブキンに『待て』と合図を送る。
「まあ落ち着けって…さあて、気持ちはどうかな?ぜひ愚弟にお聞かせください兄上」
エラクレスはそう言って口枷を解くように命じる。ちなみにエカ、メリア、ルイナ、ジークリンデ、バルデグンド、グリゼルダは抱き潰されてダウンしたが、魔法で回復させた。
「おい!こんなことをして…どうなるかわかっているのか?!」
解き放たれての第一声がこれだった。
「おや?どうとは?何が?我々は侵略者を排除しようもしたまで。是非ともこちらからご教授願いたいものです。」
すっとぼけた声で言うエラクレス。
(なにやら自信がありそうだな。よし、どんなものか聞いてやろう。)
「ククククク、エラクレス、貴様は俺…否!余を捕らえ!いままでの鬱憤を晴らすつもりのようだ、下賤な貴様らしいが詰めが甘かったな!これだから淫売の女から産まれた賤民は…どこまで行ってもそれまででしかない!」
「おい!貴様!陛下に向かって何と言う口を!いくら兄とは言え…許さ…」
「エカ、落ち着け。」
「し、しかし…」
「黙れ。口答えは許さん。」
「ぎょ…御意…。」
激昂するエカを黙らせるとフェンネが勝ち誇った声で言う。
「そなた達は狼王殿に獅子王女殿、案ずるな!すぐに解き放ってやろう。」
自信満々の顔で宣言するフェンネに名指しされた二人が激昂する。
「ふざけるな!虜囚の分際で!今度はなにを言い出すのだ?!」
「自惚れるでない!臣が貴様に施されるなどある訳が無い!?」
「この御方を何方と心得る!」
「貴様は!我ら虎人の主を愚弄するか!」
…と上からエカ、メリア、ジークリンデ、グリゼルダが憤りを見せる。
「「ぴぃ…お…恐ろしいことを…」」
怯えるルイナ&バルデグンド。
駆け出そうとする4人の足を何時ぞやの時のように地面に拘束する。
「ならば!言ってやろう!聞かせてやろう!この恐れ多くも王気取りの勘違い賤民の真の正体を!」
そう言うとフェンネは息を深く吸い、胸を大きく張り、得意げな顔をして…
「この賤民は王位継承権どころか、王族籍からも追い出された負け組である!!!よって、この者との婚姻関係は我らがネリーキア王家との婚姻とはならないのだあああああああああああああ!!!」
「「「………。」」」
最後の方はほぼ言葉には聞こえなかったが聞いた者達は何も言わなかった。
エラクレスも…
(あ~。確かに、俺はヴァロワ公爵として独立したから、まあ、フェンネの言う通りなんだよな~。しかも全く王都に影響力もないし……で、それが?)
…としか思わなかった。
一同の沈黙ををフェンネは驚愕と解釈したようで更に続けた。
「しかも!このゴミの母は卑しい商人の女だ!売女なのだあ!卑猥な装いで父上の目を曇らせただけでなく、他の卑しい身分の男達に媚びを売ってふしだらに交わっていたに違いない!」
(おふくろが淫乱なのは初耳だな。『真偽判定』…は、真か。だが、どうせコイツのつまらん思い込みだろう。そこまで馬鹿だと怒る気にもなれない。しかし滑稽だな。)
「よって!エラクレス!貴様が父上の子である訳がない!そんなことある訳がないいいいいい!」
再び最後の一滴まで息を吐き出すように絶叫したフェンネ。息を切らしながらも、顔を上げ、胸を張り、その姿は正に王族と言う貫禄を見せつけていた。一般の市民や農奴なら思わず平伏するだろう。
(まあ、そんなのルイナくらいしかこの場にはいないのだが…。)
そう思ってフェンネを嘲笑う目で見るエラクレス。
一方でフェンネはエラクレスが視界にないのか『どうだ?!』と言わんばかりの視線をエカとメリアに向けている。
そして最後の仕上げに言い放つ。
「さあ!狼王!獅子王女!今すぐに、その大罪人を玉座から引きずり降せ!そうすればネリーキア王国と貴国の友好を取り計らってやってもよいぞ!」
…と勝ち誇った顔でエラクレスを見る。最初の仇敵を見るような目に宿っていた敵意は消え、まるで獲物を見るかのような傲慢な目になっていた。『勝負は決した。』と目で語っている。
「フッ」
しかし聴き終えたエラクレスは怯えるどころか鼻で笑った。
(なるほどな。ネリーキア王国との友好を楯に俺を捕らえさせようとしているのか…。考えたな…フェンネにしては…。)
(全くの無意味だ。)
エラクレスはエカ達に目を向けた。
「「「陛下あ…。」」」
彼女たちの懇願するような呼び声に遂に応える。
「わかっている、よいぞ。やれ!」
許可を出して拘束を解く。拘束が解かれたエカ、メリア、ジークリンデ、グリゼルダたちは全力疾走でフェンネに駆け寄り、ルイナとバルデグンドはエラクレスに身を寄せた。
「おおっ!さあ!早く解放しろ!」
フェンネが顔を輝かせて身を揺すり開放の催促をする。
彼女たちが自分に近づいてくるのを助けるためだと完全に思っている。
パシッ!
「あ…。」
何が起きたか全く理解していないフェンネであったが、頬がだんだんと痛くなっていくのを感じてすべてを理解した。
「ななな…何をする!貴様らは!俺が誰だか分からんのか!?」
「陛下を愚弄する不届き者でしょ。」
泣きそうになりながら必死で取り繕うフェンネにエカがぴしゃりと冷たく答える。
「な…なんだと…ヘヴッ!」
「全く、ここまで人を怒らせるのが上手い者は見たことがございません。」
言い返そうとするフェンネの顔面にメリアの蹴りが炸裂する。フェンネは拘束されているためガード出来ずもろに食らって悶える。
「おのれ…よくも我が君を…全獣人の誇りを貶したな。」
「我ら虎人を愚弄してただで済むと思うなよ。」
「ひぃっ!ひいっ!」
更に怒り心頭なジークリンデとグリゼルダが現れポキっポキっ指を鳴らすとフェンネは完全に怯えきった声を上げる。
(こりゃ、完全にキレてるな。本当にただでは済まないな。嬲り殺されるぞ。)
「あ~盛り上がってるとこ悪いが、こいつにはまだやってもらいたいことがあるから殺すなよ。」
「そうよ♡こいつは陛下に逆らった者として見せしめに公開処刑するのよ♡」
「違う。」
エラクレスの声に自信満々に賛同するエカであるが、回復魔法(傷)をかけながらバッサリ否定されてしまう。
(((も、もどかし~…)))
一同はどうにもやりきれない思いで一杯になった。
「こいつには生きて宣戦布告を伝えてもらおうと思っている。」
床にペタンと座って、彼の膝に頭を乗っけるバルデグンドを優しく撫でながら言った。
すると全員(一人を除き)の顔が一斉に笑顔になった。
「やっとですね♡」
「待ち焦がれておりました!早速父に申し付けましょう!!!」
「陛下に御身は必ずやお守り申し上げます!」
「我ら虎人の勇姿をご覧あれ!」
「陛下の御力なら完勝でごさいましょう。」
「あ、あの大攻勢を再び……恐ろしや…。」
エラクレスはしばらく喜ぶ女たちを満足気に見ていたが今度はフェンネに目を向ける。
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