例えβに生まれても

三日月

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28 完遂の王子様

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結局、説明をしてもらえないまま、お姉さんに診察室に入れって言われて。
診察室に一人で入ったら、初老のお医者さんの前に座るよう手招きされた。
丸い回転椅子に腰掛けたら、お医者さんがニコニコと話しかけてきてね。


「バース検査するから、口開けてね~」


え、バース検査?
キョトンとしてる俺に、お医者さんはもう一回同じことを言われて。
よくわからないまま口を開けて、検査キットで内側をグリグリなぞられた。

...なんで、今?
俺、生まれてすぐに受けてるから、βのバース性証明書だってもってるよ?


「あの、御姉さん.....なんで検査なんて。
あの、あの、まさか、俺、Ωにもうなってるってことなんですか?!」


待ち合いスペースに座って待っていたお姉さんのところに戻って。
話始めたら、ドンドン、ドンドン、悪い方に考えが向かっていく。
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