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30 脅威の王子様
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清人様の言葉の破壊力が凄すぎて。
隣になんて座っていられなくて。
シートベルトをしてるのも忘れて、立ち上がろうとして。
でも、ベルトに引っ張られてすぐにガクンと引き戻された。
一瞬、浮いた腰とシートの間に隙間ができたんだけど。
その一瞬に滑り込んだ清人様の手がっ、手がぁぁっ
「ハル、もっとこっちに来て」
スーハー俺の頭の匂いを嗅いで、清人様はうっとりした声で身体を密着して来られるんだけれど。
さっきまで握られていた手を解放されたかわりに。
今度は、隙間に差し込まれた手が、腰とか背中とか。
サワサワ、モミモミ。
ひぇぇっっ
「あ、も、止めてくださぃ・・・」
ずっと動かされてるから落ち着かなくて、ビクビク。
今の俺の精一杯は、消え入りそうな声になっちゃったけど。
頑張ってお願いしたのに、「ハル」をうわ言みたいに連呼して離してくださらない清人様には届いてないみたい。
「.....清人、ハルちゃんはまだΩになる覚悟も番になる意志もないのに迫りすぎるなよ?」
前に座る陽太様に、精一杯涙目で助けてって念を送ったつもりだったのに。
止めてもらえなかった......
隣になんて座っていられなくて。
シートベルトをしてるのも忘れて、立ち上がろうとして。
でも、ベルトに引っ張られてすぐにガクンと引き戻された。
一瞬、浮いた腰とシートの間に隙間ができたんだけど。
その一瞬に滑り込んだ清人様の手がっ、手がぁぁっ
「ハル、もっとこっちに来て」
スーハー俺の頭の匂いを嗅いで、清人様はうっとりした声で身体を密着して来られるんだけれど。
さっきまで握られていた手を解放されたかわりに。
今度は、隙間に差し込まれた手が、腰とか背中とか。
サワサワ、モミモミ。
ひぇぇっっ
「あ、も、止めてくださぃ・・・」
ずっと動かされてるから落ち着かなくて、ビクビク。
今の俺の精一杯は、消え入りそうな声になっちゃったけど。
頑張ってお願いしたのに、「ハル」をうわ言みたいに連呼して離してくださらない清人様には届いてないみたい。
「.....清人、ハルちゃんはまだΩになる覚悟も番になる意志もないのに迫りすぎるなよ?」
前に座る陽太様に、精一杯涙目で助けてって念を送ったつもりだったのに。
止めてもらえなかった......
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