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2 御屋敷の王子様
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「それじゃあ、今から家に送っていくよ」
その為だけに寄ってくれたんだ...
俺が住んでいる家とお屋敷は離れている。
菊川家に使用人として勤める人間は、βの住宅街の一角に固まって住んでいる。
菊川家の使用人は世襲制。
信頼出来る人間で全て固められている。
長年の馴れ合いもなく、主人と使用人の線はハッキリ別れていた...んだけど。
8年前、当主が澪様へ代替わりしてすぐ使用人の子どもが呼び出されて。
長女であり次期当主の飛鳥様と、長男の清人様の遊び相手を決めるって言われて。
たくさん集められたはずだったのに、気付いたら俺一人しかいなくて。
清人様が中学を卒業されるまでの約四年間、放課後は飛鳥様と清人様と遊んで...?たんだよね。
俺は、産まれたときから注目されたαのお二人と違い、βの中でもかなりどんくさいβ。
飛鳥様に目をつけられ、清人様に庇って貰ってばかりだった。
その為だけに寄ってくれたんだ...
俺が住んでいる家とお屋敷は離れている。
菊川家に使用人として勤める人間は、βの住宅街の一角に固まって住んでいる。
菊川家の使用人は世襲制。
信頼出来る人間で全て固められている。
長年の馴れ合いもなく、主人と使用人の線はハッキリ別れていた...んだけど。
8年前、当主が澪様へ代替わりしてすぐ使用人の子どもが呼び出されて。
長女であり次期当主の飛鳥様と、長男の清人様の遊び相手を決めるって言われて。
たくさん集められたはずだったのに、気付いたら俺一人しかいなくて。
清人様が中学を卒業されるまでの約四年間、放課後は飛鳥様と清人様と遊んで...?たんだよね。
俺は、産まれたときから注目されたαのお二人と違い、βの中でもかなりどんくさいβ。
飛鳥様に目をつけられ、清人様に庇って貰ってばかりだった。
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