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「はぁ?
何、由良、なんか悪いことしたの?
急に怖いんだけど」
訝しげな暴君に顔がひきつる。うん、自分でもわかってます。でも、なぜか、一年以上一緒に暮らしてる暴君に今更ここに来て緊張してるんです・・・なんて、さすがに恥ずかしくて言えるわけがないっ
「たまには緊張感も必要だ。
ほら、さっさとどけて食べるぞ」
「ナニソレ?
笑える~」
クツクツ喉を楽しげに鳴らしながら、素直に片付ける暴君。あぁ、そういえば、いつからこの暴君にこんな砕けた話し方を自分はしてたんだ?暴君と、心の中で定着した呼び名も、そう呼ぶほど酷いことをされたことはない。
萩野のぼっちゃん、特例。それ以外に、目の前の彼を指す名称を自分は知らないからそのまま使っているだけだ。むしろ、アンダーグラウンドの客と比較にならないくらい、暴君にはよくしてもらっている。
もっと違った名前で呼んでみたいが、二人の関係は親しくなれるようなものでもない。それを自分は、寂しく感じていた。
何、由良、なんか悪いことしたの?
急に怖いんだけど」
訝しげな暴君に顔がひきつる。うん、自分でもわかってます。でも、なぜか、一年以上一緒に暮らしてる暴君に今更ここに来て緊張してるんです・・・なんて、さすがに恥ずかしくて言えるわけがないっ
「たまには緊張感も必要だ。
ほら、さっさとどけて食べるぞ」
「ナニソレ?
笑える~」
クツクツ喉を楽しげに鳴らしながら、素直に片付ける暴君。あぁ、そういえば、いつからこの暴君にこんな砕けた話し方を自分はしてたんだ?暴君と、心の中で定着した呼び名も、そう呼ぶほど酷いことをされたことはない。
萩野のぼっちゃん、特例。それ以外に、目の前の彼を指す名称を自分は知らないからそのまま使っているだけだ。むしろ、アンダーグラウンドの客と比較にならないくらい、暴君にはよくしてもらっている。
もっと違った名前で呼んでみたいが、二人の関係は親しくなれるようなものでもない。それを自分は、寂しく感じていた。
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