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「疾風、さすがに、その・・・」
「別に誰も見てないし、いいでしょ?」
恥ずかしがると、頭を撫でていた掌が下に移動。頬を包みこまれ、瞳を優しい眼差しで覗き込まれると言葉が出なくなる。疾風の暖かい掌が、自分など足元にも及ばない力を秘めたものだとわかっている。本来なら、この手はもっと違ったことに使われるもので、自分が独占できるようなものじゃない。でも、今は自分に触れてくれていて。今日からこの家に二人きりだ。
もっと、撫でて、それ以上のことも周りを気にせずして貰える。
自分は、きっと物欲しそうにしてしまったんだろうな。見透かした疾風は、眼鏡を外し、シャツの胸ポケットにそれを収めた。その仕草、全部が絵になっていて。自分の番の格好良さに何度だって見惚れてしまう。出会った頃も、年齢に似合わず大人びていて格好良くて強くて凄かったんだが。年齢を重ねて、その格好良さに落ち着きと余裕が加味されてしまい人目を惹き付けすぎる。見慣れるとか、見飽きるとか、そんなふうに思えたことがない。
「由良、見とれすぎ」
「・・・っ」
ニヤリと嗤われ反論できない。疾風を前にして、見とれない方が無理だ。
疾風から顔を近付けられ、自然と目を閉じて・・・
「いつまで新婚気分だーーーーーっ」
あと少しでキスして貰えると、期待していた気持ちは叶わなかった。聞き馴染んだ声と同時に、襖がパンっと軽い音をたて開け放たれる。一気に光が視界に入り、眩しさに目を瞬き。襖の向こう側で仁王立ちしていた人物からの視線が痛い。
あぁ、来てたのか・・・キスをしそびれ、ガッカリしてしまった自分に新婚気分は否定できない。
「別に誰も見てないし、いいでしょ?」
恥ずかしがると、頭を撫でていた掌が下に移動。頬を包みこまれ、瞳を優しい眼差しで覗き込まれると言葉が出なくなる。疾風の暖かい掌が、自分など足元にも及ばない力を秘めたものだとわかっている。本来なら、この手はもっと違ったことに使われるもので、自分が独占できるようなものじゃない。でも、今は自分に触れてくれていて。今日からこの家に二人きりだ。
もっと、撫でて、それ以上のことも周りを気にせずして貰える。
自分は、きっと物欲しそうにしてしまったんだろうな。見透かした疾風は、眼鏡を外し、シャツの胸ポケットにそれを収めた。その仕草、全部が絵になっていて。自分の番の格好良さに何度だって見惚れてしまう。出会った頃も、年齢に似合わず大人びていて格好良くて強くて凄かったんだが。年齢を重ねて、その格好良さに落ち着きと余裕が加味されてしまい人目を惹き付けすぎる。見慣れるとか、見飽きるとか、そんなふうに思えたことがない。
「由良、見とれすぎ」
「・・・っ」
ニヤリと嗤われ反論できない。疾風を前にして、見とれない方が無理だ。
疾風から顔を近付けられ、自然と目を閉じて・・・
「いつまで新婚気分だーーーーーっ」
あと少しでキスして貰えると、期待していた気持ちは叶わなかった。聞き馴染んだ声と同時に、襖がパンっと軽い音をたて開け放たれる。一気に光が視界に入り、眩しさに目を瞬き。襖の向こう側で仁王立ちしていた人物からの視線が痛い。
あぁ、来てたのか・・・キスをしそびれ、ガッカリしてしまった自分に新婚気分は否定できない。
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