可愛いΩのナカセカタ

三日月

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番外編

おまけ 雪日記 7

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「そういや、その日記もそろそろ終わりだな?」


 青嵐シャチョーの言葉に軽く頷いて、擦りきれた表紙を擦る。番になって、嵐と住めってマンションを疾風さんから用意されて。中坊の嵐と二人暮らし初めてから、由良さんがくれた日記帳。なげーことかかって、やっと終わりが見えてきた。角なんか丸まって、くたびれすぎだな。

 同居し始めん時は、それまで家の手伝いをしてた嵐より俺の方が生活能力が全然ねぇし、料理もゴミ出しも嵐に任せっぱなし。疾風さんからは、拉致防止にどぎついピンクの、萩色っつー聞いたこともない色の番避けと萩野家が目を光らせる場所から出んなって睨まれて。

 暇で暇で。

 嵐も全然喋らねぇし、今みたいに言わなくてもわかるなんて無理過ぎだったし。家族なんてもんにも縁遠かった俺には、誰かと気ぃ使いながら二人で暮らすとか、ハードルたけーたけー。もともと、俺にとって交遊関係なんかは打算が絡んで面倒なもんだったしな。番が出来たら、突然性分が変わることもねーからさ。
 あんだよ、これじゃあ俺が番になったのは嵐の性処理道具みたいなもんかよとか、ダルくてギスギスしたことしか考えず腐りかけて。
 んなときだった。由良さんから、青嵐シャチョーが海外に遊びにいってる間、ゆらファームに手伝いに来ねぇかって無謀すぎること言われて・・・

 嵐まで、自分が学校休んでも取り合えず一回は行きましょうって引っ張ってくし。この目立つ外見、背中に色も入ってっしで接客出来るとも思えねーからさ。まずは、畑の収穫から始まったけど。
 由良さんも、スタッフも、善人過ぎて、なぁ。今まで交わったことがねぇ人種に、信頼されたりとか。漢字も計算もダメだってわかったら、こどもの使ってねぇドリルとかくれっし。休み時間に、囲まれて教わるハメになったし。

 ゆらファームの仕事は、昔の力に物言わせたときよか面倒くさいことが多かったんだけど。青嵐シャチョーが帰国しても、頼りにしてるんだって言われてずりずり働いて。今じゃ、レストラン厨房責任者みてーな位置にいる。

 気に入らないヤローはぶちのめす、下克上も当たり前、相手が血ヘド吐いても手を緩めなかったこの、俺がだぜ?
 変わるもんだよなぁ。

 この日記帳も、嵐との交換日記用と渡された時、最後まで行くとか考えもしなかった。
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