可愛いΩのナカセカタ

三日月

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番外編

おまけ 雪日記8(完)

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 コレを書いた俺が見直しても、書き始めた頃の字はひらがなしか書いてないはずなのに暗号だ。毎回一行分だけ埋めてたんだが、その暗号を嵐は検討つけて俺が書いたすぐ下に同じ配置で多分こうか?って書き直して。それを次の行に漢字混じりに直して、形がめちゃくちゃなのを何個か書き順までわかるように色まで変えて丁寧に返してくるから交換日記っつーより、採点されてるみてーだった。

 ほんっっとにめんどくせーし、すぐ止めたくなってんのに、由良さんはゆらファームに顔出す度に気にかけてくれて・・・なんか、内容も嵐のことが増えてきたから、出す先をわりと始めの時期に由良さんに勝手に変えた。由良さんがあんま顔出さなくなってからは、青嵐シャチョーが引き継いでくれてる。
 空いた時間に、何度おんなじとこを間違えても全然怒らずバカにもせず、俺がわかるまで教えてくれっしな。嵐と日記だけでやり取りしてるより、上達すんのも早かったんじゃねーかな。

 でも、まぁ、たった一文しか書いてねぇのに後から見返すと、その頃何を考えてたかわかんのもおもしれぇもんだなって。それがわかるようになってからは、日をあんま開けずに書くようになった。

 『嵐、はぎいろ、きらい』とか、他のやつが見たらただの色の話になんだけど。こんときは、いつまでも萩野家の力に頼ってしか俺を守れねぇことに嵐が癇癪起こした日で。萩色の番避けのことで、ウジウジ悩んでたんだよな。

 『ふろに入りたくない』とかは。俺が番避け外して早々に拉致られ、嵐や風音ネーサンが助けに来て。帰宅してから嵐が風呂場で容赦なく汚された身体をガシガシ洗うから、湯舟に浸かると皮膚に染みてくる痛みに悩まされた日だ。

 『番よけ、しない』とかは・・・プライドだけはいっちょまえだった嵐が、そこを曲げてまで拉致されんのが減らねぇ俺に、もう一回萩色の番避けを寄越して。その時の顔が、あんまりにもあんまりにも情けねぇ面だったから、「嵐の証で十分だ。俺の首はいくつもはめられねぇよ」って格好つけちまった日。拉致られる側の恐怖は正直おっかねぇけど、この頃は抱かれててもどっちかつーと舎弟みてぇに思ってたし。嵐のあんな顔は見たくなかった。

 ん、この日記帳のおかげで、漢字も、他のことも、わかるよーになった気がする。昨日も、顔見て言えねぇこと伝わったし。


「来週にでも、嵐と新しいの探しに行くっすよ」


 次からは、交換日記に戻してみんのもいーかもしれねぇ。
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