可愛いΩのナカセカタ

三日月

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番外編

お酒に御用心 6

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 由良を泣かせるな、は。この家では絶対に絶対に守らなきゃいけないルールのひとつ。青嵐が由良を泣かせて、疾風様にぼこぼこにされるのを見たことがあって。それからは、風花も僕も二の舞になりたくなくて守ってきたんだ。
 
 なのに、なのに、由良が泣いちゃったーーーーーっっ

 この場にいた僕もぼこぼこにされちゃうっっ

 このあと、状況がわかっていない風音まで泣き出して、疾風様以外は手がつけられなくなってしまった。由良が疾風様に抱きついたまま泣きじゃくり、僕達もギャンギャン泣いて泣いて・・・泣きつかれて。気付いたら布団の中。翌朝、超が五つも六つもつくくらいご機嫌な疾風様に叩き起こされていた。


「とっとと、起きろっ
 出るまでに、風呂に入るぞ」

「んん・・・由良は?
 由良がいぃ~っ、由良じゃないと起きたくなぁいっ」

「黙れ、青嵐」


 まだ寝惚けていた青嵐は、昨日あったことも今誰に起こされているかもすぐにはわからなかったみたい。由良に優しく起こされることに慣れて甘える青嵐を、疾風様は一睨みで覚醒させた。


「ひっ、おおおはようございますっっ」

「よし、起きたらさっさと歩け」


 シャキーンと立ち上がり、風呂場に駆け出す背中を見送る。布団の上で慌てて身体を起こした僕と風花は、顔を見合わせ同じことを言いたくなっていた口を互いに手を交差させてチャック。ダメ、いくら機嫌が良くても疾風様は疾風様だ。疾風様から何か言われる前に、自分から風呂場に走った。
 疾風様は、後から寝起きの悪い風音を腕に抱き上げてあやしながら洗面所に入ってくる。まだ昨日着ていた服をモタモタ脱いでいる途中だった僕達を急かし、脱ぐのが早い順、年の順でどんどん風呂場に押し込んだ。
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