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ザクセン国の王弟殿下
帰国したエラディオ
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挨拶もそこそこにエルシオン領を出たエラディオは、数日掛けてザクセンの王都に戻ってきた。
王宮にも自室があるが、エラディオ自身は王宮近くに屋敷を構えている。が、今回は屋敷には帰らずにまっすぐ王宮へと向かった。
向かった先は言わずもがな王の執務室だ。
ノックをし、入室の返事を聞くとエラディオは間髪入れずに扉を開けた。
「只今戻りました、国王陛下」
「ああ、よく戻った。今回は長い滞在だったな」
不躾な態度ではあったが、エラディオをとがめる事もなく国王は笑顔を向ける。だがその笑顔がどこか揶揄いを含んでいて、すでに色々と報告を受けている事を伺えた。
「今回のドルフィーニ国の訪問の目的はちゃんとこなして来ましたよ」
「そこは何も心配していない。それよりもエラディオ、俺に何か報告する事があるんじゃないか?」
ニヤニヤと笑みを浮かべてこちらを見ている様子が腹立たしいが、そもそも自分もその事で国王に会いに来たのだ。
「嫁を見つけた」
ずばり言い放つと国王も目を丸くしている。そして次の瞬間、盛大に笑い出した。
「ははははは!!嫁と来たか!俺の調べではまだ返事は貰ってないんだろう?」
「これから貰うつもりだ。てゆーかそこまで分かってて何で聞くんだよ」
「当然だろ?こんな面白い事揶揄わないでどうする?」
「…兄上のそういう所、昔から腹立つぜ」
不貞腐れたようにそっぽを向くが、国王は全くこたえた様子がない。それどころかさらに楽しそうな顔をしてこちらを伺っていた。
「それで、これからどうするんだ?お前の妻の座を狙っているご令嬢はごまんといるんだぞ。彼の令嬢は王族の婚約者など懲り懲りではないのか?」
ジョバンニとナディアの婚約破棄については、すでにあちらの王都を出る時に報告していた。元々交易関係の承認の為にドルフィーニ国に滞在していたのだが、思わぬ事態が起こったので滞在期間を延長する旨を添えて。
そしてジョバンニの付き添いでサルトレッティ公爵領へ向かう事も報告していた。
その後の事はバルテル辺りが逐一ザクセンに報告していた事もあり、ザクセン国の国王であるエーベルハルト・ファン・ザクセンは殆ど把握している。
つまり、ナディアに王家の紋章入りのブローチを渡した事もだ。
「アレを渡すとはね」
「何だよ」
「本気なのだと思ったんだよ」
「…本気で悪いか」
不機嫌そうに返答すると、エーベルハルトは「まさか」と言いながら苦笑する。
「お前にもそういう相手ができて嬉しいよ。お前は俺の為に人生を棒に振るのかと、そう思っていたからね」
少し寂しそうに微笑む国王に、エラディオが驚いたように目を見開く。
「そんな風に思ってたのかよ。俺は前にも言ったが、兄上の枷には絶対ならねぇし、兄上の子供達にも全力で力になるつもりだ。結婚はしないつもりだったが、今回の事は予想外なんだよ。そもそもこれが自国のご令嬢だったら言う事もしなかったよ」
エラディオがナディアに告白したのもそういう背景があった。
自国の貴族達の派閥の均衡を崩すような事、つまり自分の婚約者を選ぶような事をしたら、貴族派と王族派とのバランスが崩れる。中立派が静観しているのは微妙なバランスで保っているからだ。
「兄上の基盤はまだまだ盤石じゃねぇが、俺という存在が邪魔するようならいつでも国を出るぜ」
「それは困る。お前にはまだまだ働いてもらわないと」
「おいおい、俺をこき使う気かよ」
「当然だろう?王弟なんて立場、利用しない手はないじゃないか」
そう言って不敵に笑う国王に、エラディオも苦笑する。
「ま、誰が近付いて来ようが俺の気は変わらねぇよ。兄上の治世に反対する奴は俺が根絶やしにしてやるさ」
「それは心強い。で、サルトレッティ公爵令嬢に対してはどうするんだ?」
「それなんだよな…」
ナディアの話題を出されてエラディオが項垂れる。
一応、エルシオンにいる間はグイグイ押すつもりだったのだが、ナディアのあの反応からしてそれは悪手だと感じたのだ。
彼女は婚約者がいたにもかかわらず、男性に口説かれ慣れていない。いや、ある意味慣れているのだが、自分に向ける称賛や好意を素直に受け取れない性格のようだった。
それなら友人として接して好感を持ってもらう事から始めないとと思ったが、それも不発に終わった。
「なるほど。お前は女性にもてるのに女性の扱いを知らないのだな」
「仕方ないだろう?そもそも女を口説くような事をする必要はなかったんだ。ただ断ればいいだけだったし」
「言い寄る女性達を断り続けたしわ寄せだなぁ。まあ、変に小細工しないで思ったように行動すればいいんじゃないか?元王太子殿下の事もあるのだし、のんびりしていると横から攫われるぞ」
「言われなくてもわかってる。俺だって仕事が一段落したらまた向こうに行くつもりだ」
エラディオ自身が普通に忙しいにもかからわず、結構長い間ドルフィーニ国に滞在していた為、仕事が山積みなのだ。それもあっての帰国だったのだが、もう少しナディアに気の利いた事を言って来ればよかったと後悔もしていた。
「…やっぱ素っ気なかったか」
「ん?」
ポツリと呟いた言葉を拾われ、国王が不思議そうに首を傾げる。
何となく気まずそうに視線をそらしながらも、エラディオはボソボソと答えた。
「いや、帰る時に何の説明もしなかったんだよ」
「は?では何と言って出て来たんだ?」
「またな、ってだけ」
「はあ?」
呆れた目で見られ、エラディオが気まずそうな顔をする。
「お前…そんなにヘタレだったのか」
「うるせーな!ヘタレとか言うなよ!…そういうんじゃなくて、何て言えばいいのかわからなかったんだよ」
「普通に別れを惜しんでまた会いに来ると言えばいいだろう。どうして次に会う約束をして来なかったんだ」
「それは…ナディア嬢はジョバンニから逃げてエルシオン領に来てたから、次はどこで会えるか分かんねぇだろ。だからとりあえず『またな』とだけ言ったんだ」
「…お前、案外と不器用な奴だったんだな」
残念そうに眺められ、少々居心地が悪くなる。
エラディオはもう報告は終わったとばかりに立ち上がり、スタスタと扉の方へと歩いていく。
「何だ、もう帰るのか?」
「うるせー、当分王宮に泊まり込みだっての。用があったら使いを出してくれ」
「今日はゆっくり休めよ」
そう言って楽しそうに笑う国王を苦々しく見た後、エラディオは国王の執務室を退室した。
そしてしばらく歩き王宮の自室に戻ると、ドサリとベッドに寝転がる。
『でも、その、知りたいとは思ってます。…貴方の事も、もっと』
ふいにナディアの言葉が蘇り、顔が熱くなるのが分かる。
思わず両手で顔を覆い、隠すようにうつ伏せになる。
「…参ったな、思ってたより…」
本当の本当に最初はただの興味本位だったのにも関わらず、いつの間にか気になってしょうがない存在になっていた。
勢いでブローチを渡し告白したが、別に軽い気持ちだった訳ではない。
けれど、その後ナディアと話をすればするほど気持ちが大きくなっていくのが嫌でもわかった。
「…くそっ、こんなのは俺らしくねぇ!よし、さっさと仕事を終わらせて、サルトレッティ公爵に会いに行くか…!」
外堀も埋めていかないといけないだろう。何しろナディアはドルフィーニ国で王太子妃として教育を受けていた、淑女中の淑女なのだ。
エーベルハルトの言葉通り、誰かにかすめ取られないと言い切れない。
「よし、気合入れるか」
気持ちを切り替えたエラディオは、早速山積みになっていた仕事に取り掛かる事にしたのだった。
王宮にも自室があるが、エラディオ自身は王宮近くに屋敷を構えている。が、今回は屋敷には帰らずにまっすぐ王宮へと向かった。
向かった先は言わずもがな王の執務室だ。
ノックをし、入室の返事を聞くとエラディオは間髪入れずに扉を開けた。
「只今戻りました、国王陛下」
「ああ、よく戻った。今回は長い滞在だったな」
不躾な態度ではあったが、エラディオをとがめる事もなく国王は笑顔を向ける。だがその笑顔がどこか揶揄いを含んでいて、すでに色々と報告を受けている事を伺えた。
「今回のドルフィーニ国の訪問の目的はちゃんとこなして来ましたよ」
「そこは何も心配していない。それよりもエラディオ、俺に何か報告する事があるんじゃないか?」
ニヤニヤと笑みを浮かべてこちらを見ている様子が腹立たしいが、そもそも自分もその事で国王に会いに来たのだ。
「嫁を見つけた」
ずばり言い放つと国王も目を丸くしている。そして次の瞬間、盛大に笑い出した。
「ははははは!!嫁と来たか!俺の調べではまだ返事は貰ってないんだろう?」
「これから貰うつもりだ。てゆーかそこまで分かってて何で聞くんだよ」
「当然だろ?こんな面白い事揶揄わないでどうする?」
「…兄上のそういう所、昔から腹立つぜ」
不貞腐れたようにそっぽを向くが、国王は全くこたえた様子がない。それどころかさらに楽しそうな顔をしてこちらを伺っていた。
「それで、これからどうするんだ?お前の妻の座を狙っているご令嬢はごまんといるんだぞ。彼の令嬢は王族の婚約者など懲り懲りではないのか?」
ジョバンニとナディアの婚約破棄については、すでにあちらの王都を出る時に報告していた。元々交易関係の承認の為にドルフィーニ国に滞在していたのだが、思わぬ事態が起こったので滞在期間を延長する旨を添えて。
そしてジョバンニの付き添いでサルトレッティ公爵領へ向かう事も報告していた。
その後の事はバルテル辺りが逐一ザクセンに報告していた事もあり、ザクセン国の国王であるエーベルハルト・ファン・ザクセンは殆ど把握している。
つまり、ナディアに王家の紋章入りのブローチを渡した事もだ。
「アレを渡すとはね」
「何だよ」
「本気なのだと思ったんだよ」
「…本気で悪いか」
不機嫌そうに返答すると、エーベルハルトは「まさか」と言いながら苦笑する。
「お前にもそういう相手ができて嬉しいよ。お前は俺の為に人生を棒に振るのかと、そう思っていたからね」
少し寂しそうに微笑む国王に、エラディオが驚いたように目を見開く。
「そんな風に思ってたのかよ。俺は前にも言ったが、兄上の枷には絶対ならねぇし、兄上の子供達にも全力で力になるつもりだ。結婚はしないつもりだったが、今回の事は予想外なんだよ。そもそもこれが自国のご令嬢だったら言う事もしなかったよ」
エラディオがナディアに告白したのもそういう背景があった。
自国の貴族達の派閥の均衡を崩すような事、つまり自分の婚約者を選ぶような事をしたら、貴族派と王族派とのバランスが崩れる。中立派が静観しているのは微妙なバランスで保っているからだ。
「兄上の基盤はまだまだ盤石じゃねぇが、俺という存在が邪魔するようならいつでも国を出るぜ」
「それは困る。お前にはまだまだ働いてもらわないと」
「おいおい、俺をこき使う気かよ」
「当然だろう?王弟なんて立場、利用しない手はないじゃないか」
そう言って不敵に笑う国王に、エラディオも苦笑する。
「ま、誰が近付いて来ようが俺の気は変わらねぇよ。兄上の治世に反対する奴は俺が根絶やしにしてやるさ」
「それは心強い。で、サルトレッティ公爵令嬢に対してはどうするんだ?」
「それなんだよな…」
ナディアの話題を出されてエラディオが項垂れる。
一応、エルシオンにいる間はグイグイ押すつもりだったのだが、ナディアのあの反応からしてそれは悪手だと感じたのだ。
彼女は婚約者がいたにもかかわらず、男性に口説かれ慣れていない。いや、ある意味慣れているのだが、自分に向ける称賛や好意を素直に受け取れない性格のようだった。
それなら友人として接して好感を持ってもらう事から始めないとと思ったが、それも不発に終わった。
「なるほど。お前は女性にもてるのに女性の扱いを知らないのだな」
「仕方ないだろう?そもそも女を口説くような事をする必要はなかったんだ。ただ断ればいいだけだったし」
「言い寄る女性達を断り続けたしわ寄せだなぁ。まあ、変に小細工しないで思ったように行動すればいいんじゃないか?元王太子殿下の事もあるのだし、のんびりしていると横から攫われるぞ」
「言われなくてもわかってる。俺だって仕事が一段落したらまた向こうに行くつもりだ」
エラディオ自身が普通に忙しいにもかからわず、結構長い間ドルフィーニ国に滞在していた為、仕事が山積みなのだ。それもあっての帰国だったのだが、もう少しナディアに気の利いた事を言って来ればよかったと後悔もしていた。
「…やっぱ素っ気なかったか」
「ん?」
ポツリと呟いた言葉を拾われ、国王が不思議そうに首を傾げる。
何となく気まずそうに視線をそらしながらも、エラディオはボソボソと答えた。
「いや、帰る時に何の説明もしなかったんだよ」
「は?では何と言って出て来たんだ?」
「またな、ってだけ」
「はあ?」
呆れた目で見られ、エラディオが気まずそうな顔をする。
「お前…そんなにヘタレだったのか」
「うるせーな!ヘタレとか言うなよ!…そういうんじゃなくて、何て言えばいいのかわからなかったんだよ」
「普通に別れを惜しんでまた会いに来ると言えばいいだろう。どうして次に会う約束をして来なかったんだ」
「それは…ナディア嬢はジョバンニから逃げてエルシオン領に来てたから、次はどこで会えるか分かんねぇだろ。だからとりあえず『またな』とだけ言ったんだ」
「…お前、案外と不器用な奴だったんだな」
残念そうに眺められ、少々居心地が悪くなる。
エラディオはもう報告は終わったとばかりに立ち上がり、スタスタと扉の方へと歩いていく。
「何だ、もう帰るのか?」
「うるせー、当分王宮に泊まり込みだっての。用があったら使いを出してくれ」
「今日はゆっくり休めよ」
そう言って楽しそうに笑う国王を苦々しく見た後、エラディオは国王の執務室を退室した。
そしてしばらく歩き王宮の自室に戻ると、ドサリとベッドに寝転がる。
『でも、その、知りたいとは思ってます。…貴方の事も、もっと』
ふいにナディアの言葉が蘇り、顔が熱くなるのが分かる。
思わず両手で顔を覆い、隠すようにうつ伏せになる。
「…参ったな、思ってたより…」
本当の本当に最初はただの興味本位だったのにも関わらず、いつの間にか気になってしょうがない存在になっていた。
勢いでブローチを渡し告白したが、別に軽い気持ちだった訳ではない。
けれど、その後ナディアと話をすればするほど気持ちが大きくなっていくのが嫌でもわかった。
「…くそっ、こんなのは俺らしくねぇ!よし、さっさと仕事を終わらせて、サルトレッティ公爵に会いに行くか…!」
外堀も埋めていかないといけないだろう。何しろナディアはドルフィーニ国で王太子妃として教育を受けていた、淑女中の淑女なのだ。
エーベルハルトの言葉通り、誰かにかすめ取られないと言い切れない。
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