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公爵令嬢の婚約事情
女性を甘く見た男の末路3
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その頃、休憩室に案内されたキャンディスは、ナディアとローデウェイクと三人で優雅にお茶を楽しんでいた。
「フフフ、今頃カイラモ大公殿下は大変でしょうね」
ナディアが楽しそうにしているのをローデウェイクが呆れたように眺める。
「ナディア嬢、さすがにカイラモ大公に同情するぞ」
「まあ、ロイ様はあちらの味方なんですか?」
「な、そ、そういう訳ではないが…」
ロイと呼ばれてローデウェイクが動揺する。
そんな二人を見ていたキャンディスはクスリと苦笑を漏らした。
「お二人は仲がよろしいのですね」
「えっ、ああ、いや…昔馴染みだからな」
「そうですわね。弟の友人なので親しくしていただいてますわ」
「そうだったのですか」
なるほどと納得したようで、キャンディスはそれ以上追及しようとはしなかった。
ローデウェイクがナディアに求婚していた事は知っている。
そして、先日二人が勝負をしてローデウェイクが勝ち、婚約を求めたが断れたことも。
けれど目の前の二人にわだかまりがあるように見えず、それが何だか羨ましく思えた。
「…マティアス様はどうなってしまうのでしょうね」
ポツリと思わず零してしまい、ハッと気づいたキャンディスは口元を隠すように手を添える。
ローデウェイクは驚いたように目を瞠っていたが、ナディアはただ静かに微笑んでいた。
「それはもちろん、相応の処分が下されると思いますわよ」
「え、だがカイラモ大公は表立って何かをやらかした訳ではないだろう?…まあ、モンセン伯爵令嬢には随分な事をしていたようだが…」
チラリとキャンディスを伺うが、キャンディスはゆるゆると首を横に振る。
「私とマティアス様の関係は表立ったものではなかったので。確かに私の友人には愚かにも私が喋っていましたけど、マティアス様が知らないととぼければどうにもなりません」
「それはどうかしら?」
「え?」
ナディアの言葉にキャンディスがきょとんとする。
「だって貴女は現コルト国王の大叔母の孫でしょう?つまりカイラモ大公殿下とは遠い親戚で、貴女にも王家の血が引き継がれている。違う?」
「…!どうしてそれを…!」
「な、何だって?」
ナディアがキャンディスの秘密を知っている事にキャンディスが驚くが、それよりもその内容にローデウェイクが驚愕した。
「カイラモ大公は知ってるのか!?」
「…多分知らないかと。私の母は生まれてすぐに養子に出されましたから。この事はおばあ様からの希望であまり世間に知られていませんし」
「ですがキャンディス様のおばあ様はご健在でいらっしゃるでしょう?この件がおばあ様に知れれば、カイラモ大公殿下とて無傷ではいられませんわね」
「う、うわぁ…マジか…!これは詰んだな、カイラモ大公…」
「今回の事はコルト国の王妃様もかなりご立腹でしたから、間違いなく処分されるでしょうね。そもそも立場を利用して貴族のご令嬢を娼婦のように扱うなんて、紳士の風上にもおけませんわ」
「それはそうですが、お互い同意の元で…」
「キャンディス様」
「は、はい」
急に厳しい声音でナディアがキャンディスに向き直る。
その空気にキャンディスも思わず姿勢を正し、ナディアを見返す。
ローデウェイクに至っては最早口を出す気にもなれないらしく、ある意味項垂れていた。
「キャンディス様はカイラモ大公殿下との関係を切る為に、今回ドルフィーニ国へ来られたと聞いております」
「…はい、その通りです」
「でしたら中途半端な同情はかえってカイラモ大公殿下の為になりません。それに、そのような態度ではキャンディス様の為にお心を砕いてくださったブラスタ侯爵にも失礼です」
「…!」
「キャンディス様にお伺いしますが、貴女はカイラモ大公殿下と寄りを戻したいのですか?」
「まさか!」
ハッとしたようにキャンディスが声を上げ、そして膝に置いた手をぎゅっと握りしめる。
「…正直、マティアス様に会えば決心が揺らぐかと思っていました。けれど、隣でずっと私を支えてくれていたガブリエル様の存在が、自分が思っていた以上に大きかった事に気付かされたのです」
「そう…」
「ですが、こんなに簡単に心を変えるような自分がガブリエル様の隣にいていいのか、それが不安で…」
「それは問題ないんじゃないか?」
「え?」
キャンディスの言葉を遮るようにローデウェイクが会話に入ってくる。
ローデウェイクが口を挟むと思っていたなったキャンディスは、驚いて顔を上げローデウェイクに視線を向けた。
「ブラスタ侯爵がモンセン伯爵令嬢を想っているのは見ていて分かった。詳しくは知らないが、彼は君の状況を分かった上で君に協力しているのだろう?」
「それは…はい…」
「なら、自分が必死に努力した成果が出たと喜ぶ事はあるだろうが、自分に心変わりしたとがっかりする事なんてないと思うが」
「う…」
「自分の後ろめたさの理由に侯爵を使う方が、彼に失礼だと俺は思うね」
「…」
痛い所を突かれ、キャンディスは項垂れる。
一瞬にして重い空気になってしまったが、ノックの音で中断された。
「入りなさい」
ナディアが入室の許可をすると、王宮の召使がドアを開ける。
キャンディスの容態がいいようなら、別室まで来てほしいとの事だった。
「行けますか?」
「ええ、大丈夫ですわ」
「ならエスコートしよう」
ローデウェイクがキャンディスに手を差し出す。
キャンディスは無言でうなずき、ローデウェイクの手を取った。
だが、部屋を出ようとドアを開けると、ドアの前に待ち構えたようにガブリエルが立っていた。
「ガ、ガブリエル様…!」
「キャンディス、もう大丈夫か?」
気遣うような視線を向けられ、キャンディスがぐっと言葉を詰まらせる。
けれどそんなキャンディスの様子を気にするよりも、ローデウェイクがキャンディスの手を取りエスコートをしている事にガブリエルが反応した。
「サーシス第一王子殿下、恐れ入りますがキャンディスは私のパートナーです。ここからは私がエスコートしたいと思います」
淀みなく言い切るガブリエルをローデウェイクがまじまじと眺める。
ローデウェイクに品定めされるように見られていたガブリエルだったが、表情を動かすことなくローデウェイクを見返していた。
けれど、ローデウェイクがフッと鼻で笑う。
「いいだろう。だが、ご令嬢はまだ調子が悪そうだ。貴殿はしっかりと彼女を支えてやれるのか?」
「お、王子殿下!何を…」
「勿論です。それにどんな些細な事でも彼女にかかわる事は譲る気はありませんし」
「ガ、ガブリエル様!」
「ふーん、いい心構えだな。ナディア嬢、ブラスタ侯爵はどうだ?合格か?」
「えっ…」
ローデウェイクがナディアを振り返って尋ねる。
まさかそこでナディアに話をふると思わなかったキャンディスは、思わず間抜けな声を上げてしまった。
一方話をふられたナディアは静かに微笑んでいる。
そしてゆっくりとガブリエルに近づき、そしてニンマリと意地悪な笑みを浮かべて見せた。
「ブラスタ侯爵様。キャンディス様は私の大切な友人です。この後どんな事があっても彼女を他の誰にも譲らないと仰るのなら、その手を取る事を許しますわ」
「そうだな。私も彼女が許すのならエスコート役を変わってやってもいい」
「ナ、ナディア様…サーシス第一王子殿下も、ガブリエル様にそのような事を…」
ナディアの許可が何故必要なのかとか、他の二人の許可もどうして必要なのかも、突っ込み処は満載だ。
だがガブリエルはナディアの申し出に対し、こちらもニッと口の端を上げて笑みを浮かべ、淀みなく返事をした。
「勿論です。俺を後ろめたさの理由にしても構わない。キャンディスが手に入るのなら何でもしよう」
「…!ガ、ガブリエル様…さっきの話を聞いてらしたのですか!?」
「すまんな、聞こえてきたんだ。だが俺は好きで君に利用されているんだ。君があいつから逃げたいのなら喜んで逃げ場になろう。それが愛でなくても構わない。どんな理由でも他の男にこの場所を譲る気はない」
「ガブリエル様…」
ここまで熱烈な言葉をかけられてはキャンディスは何も言えない。
顔を真っ赤にし、視線を泳がせてオロオロしていたが、ふとナディアと目が合いふわりと微笑まれる。
「キャンディス様。始まりはどんな形でも構わないと思いませんか?」
「え…?」
「それよりも今キャンディス様がどう感じ、そしてどう思うかを大切にしてくださいませ」
「今…どう思うか…」
繰り返すように呟きながらキャンディスが自身の胸に手を当てる。
そしてぐっと歯を噛み締め、ローデウェイクに向き直った。
「王子殿下には申し訳ありませんが、エスコートはガブリエル様にお願いします」
「そうか」
「色々と気を使っていただいてありがとうございます」
「気にするな。ナディア嬢の友人とあれば放っておけないからな」
「まあ」
ローデウェイクの言葉にキャンディスが目を丸くし、そしてクスリと笑みを浮かべる。
そんな彼女を優し気に見つめていたガブリエルは、そっと手を差し伸べてキャンディスをエスコートしたのだった。
「フフフ、今頃カイラモ大公殿下は大変でしょうね」
ナディアが楽しそうにしているのをローデウェイクが呆れたように眺める。
「ナディア嬢、さすがにカイラモ大公に同情するぞ」
「まあ、ロイ様はあちらの味方なんですか?」
「な、そ、そういう訳ではないが…」
ロイと呼ばれてローデウェイクが動揺する。
そんな二人を見ていたキャンディスはクスリと苦笑を漏らした。
「お二人は仲がよろしいのですね」
「えっ、ああ、いや…昔馴染みだからな」
「そうですわね。弟の友人なので親しくしていただいてますわ」
「そうだったのですか」
なるほどと納得したようで、キャンディスはそれ以上追及しようとはしなかった。
ローデウェイクがナディアに求婚していた事は知っている。
そして、先日二人が勝負をしてローデウェイクが勝ち、婚約を求めたが断れたことも。
けれど目の前の二人にわだかまりがあるように見えず、それが何だか羨ましく思えた。
「…マティアス様はどうなってしまうのでしょうね」
ポツリと思わず零してしまい、ハッと気づいたキャンディスは口元を隠すように手を添える。
ローデウェイクは驚いたように目を瞠っていたが、ナディアはただ静かに微笑んでいた。
「それはもちろん、相応の処分が下されると思いますわよ」
「え、だがカイラモ大公は表立って何かをやらかした訳ではないだろう?…まあ、モンセン伯爵令嬢には随分な事をしていたようだが…」
チラリとキャンディスを伺うが、キャンディスはゆるゆると首を横に振る。
「私とマティアス様の関係は表立ったものではなかったので。確かに私の友人には愚かにも私が喋っていましたけど、マティアス様が知らないととぼければどうにもなりません」
「それはどうかしら?」
「え?」
ナディアの言葉にキャンディスがきょとんとする。
「だって貴女は現コルト国王の大叔母の孫でしょう?つまりカイラモ大公殿下とは遠い親戚で、貴女にも王家の血が引き継がれている。違う?」
「…!どうしてそれを…!」
「な、何だって?」
ナディアがキャンディスの秘密を知っている事にキャンディスが驚くが、それよりもその内容にローデウェイクが驚愕した。
「カイラモ大公は知ってるのか!?」
「…多分知らないかと。私の母は生まれてすぐに養子に出されましたから。この事はおばあ様からの希望であまり世間に知られていませんし」
「ですがキャンディス様のおばあ様はご健在でいらっしゃるでしょう?この件がおばあ様に知れれば、カイラモ大公殿下とて無傷ではいられませんわね」
「う、うわぁ…マジか…!これは詰んだな、カイラモ大公…」
「今回の事はコルト国の王妃様もかなりご立腹でしたから、間違いなく処分されるでしょうね。そもそも立場を利用して貴族のご令嬢を娼婦のように扱うなんて、紳士の風上にもおけませんわ」
「それはそうですが、お互い同意の元で…」
「キャンディス様」
「は、はい」
急に厳しい声音でナディアがキャンディスに向き直る。
その空気にキャンディスも思わず姿勢を正し、ナディアを見返す。
ローデウェイクに至っては最早口を出す気にもなれないらしく、ある意味項垂れていた。
「キャンディス様はカイラモ大公殿下との関係を切る為に、今回ドルフィーニ国へ来られたと聞いております」
「…はい、その通りです」
「でしたら中途半端な同情はかえってカイラモ大公殿下の為になりません。それに、そのような態度ではキャンディス様の為にお心を砕いてくださったブラスタ侯爵にも失礼です」
「…!」
「キャンディス様にお伺いしますが、貴女はカイラモ大公殿下と寄りを戻したいのですか?」
「まさか!」
ハッとしたようにキャンディスが声を上げ、そして膝に置いた手をぎゅっと握りしめる。
「…正直、マティアス様に会えば決心が揺らぐかと思っていました。けれど、隣でずっと私を支えてくれていたガブリエル様の存在が、自分が思っていた以上に大きかった事に気付かされたのです」
「そう…」
「ですが、こんなに簡単に心を変えるような自分がガブリエル様の隣にいていいのか、それが不安で…」
「それは問題ないんじゃないか?」
「え?」
キャンディスの言葉を遮るようにローデウェイクが会話に入ってくる。
ローデウェイクが口を挟むと思っていたなったキャンディスは、驚いて顔を上げローデウェイクに視線を向けた。
「ブラスタ侯爵がモンセン伯爵令嬢を想っているのは見ていて分かった。詳しくは知らないが、彼は君の状況を分かった上で君に協力しているのだろう?」
「それは…はい…」
「なら、自分が必死に努力した成果が出たと喜ぶ事はあるだろうが、自分に心変わりしたとがっかりする事なんてないと思うが」
「う…」
「自分の後ろめたさの理由に侯爵を使う方が、彼に失礼だと俺は思うね」
「…」
痛い所を突かれ、キャンディスは項垂れる。
一瞬にして重い空気になってしまったが、ノックの音で中断された。
「入りなさい」
ナディアが入室の許可をすると、王宮の召使がドアを開ける。
キャンディスの容態がいいようなら、別室まで来てほしいとの事だった。
「行けますか?」
「ええ、大丈夫ですわ」
「ならエスコートしよう」
ローデウェイクがキャンディスに手を差し出す。
キャンディスは無言でうなずき、ローデウェイクの手を取った。
だが、部屋を出ようとドアを開けると、ドアの前に待ち構えたようにガブリエルが立っていた。
「ガ、ガブリエル様…!」
「キャンディス、もう大丈夫か?」
気遣うような視線を向けられ、キャンディスがぐっと言葉を詰まらせる。
けれどそんなキャンディスの様子を気にするよりも、ローデウェイクがキャンディスの手を取りエスコートをしている事にガブリエルが反応した。
「サーシス第一王子殿下、恐れ入りますがキャンディスは私のパートナーです。ここからは私がエスコートしたいと思います」
淀みなく言い切るガブリエルをローデウェイクがまじまじと眺める。
ローデウェイクに品定めされるように見られていたガブリエルだったが、表情を動かすことなくローデウェイクを見返していた。
けれど、ローデウェイクがフッと鼻で笑う。
「いいだろう。だが、ご令嬢はまだ調子が悪そうだ。貴殿はしっかりと彼女を支えてやれるのか?」
「お、王子殿下!何を…」
「勿論です。それにどんな些細な事でも彼女にかかわる事は譲る気はありませんし」
「ガ、ガブリエル様!」
「ふーん、いい心構えだな。ナディア嬢、ブラスタ侯爵はどうだ?合格か?」
「えっ…」
ローデウェイクがナディアを振り返って尋ねる。
まさかそこでナディアに話をふると思わなかったキャンディスは、思わず間抜けな声を上げてしまった。
一方話をふられたナディアは静かに微笑んでいる。
そしてゆっくりとガブリエルに近づき、そしてニンマリと意地悪な笑みを浮かべて見せた。
「ブラスタ侯爵様。キャンディス様は私の大切な友人です。この後どんな事があっても彼女を他の誰にも譲らないと仰るのなら、その手を取る事を許しますわ」
「そうだな。私も彼女が許すのならエスコート役を変わってやってもいい」
「ナ、ナディア様…サーシス第一王子殿下も、ガブリエル様にそのような事を…」
ナディアの許可が何故必要なのかとか、他の二人の許可もどうして必要なのかも、突っ込み処は満載だ。
だがガブリエルはナディアの申し出に対し、こちらもニッと口の端を上げて笑みを浮かべ、淀みなく返事をした。
「勿論です。俺を後ろめたさの理由にしても構わない。キャンディスが手に入るのなら何でもしよう」
「…!ガ、ガブリエル様…さっきの話を聞いてらしたのですか!?」
「すまんな、聞こえてきたんだ。だが俺は好きで君に利用されているんだ。君があいつから逃げたいのなら喜んで逃げ場になろう。それが愛でなくても構わない。どんな理由でも他の男にこの場所を譲る気はない」
「ガブリエル様…」
ここまで熱烈な言葉をかけられてはキャンディスは何も言えない。
顔を真っ赤にし、視線を泳がせてオロオロしていたが、ふとナディアと目が合いふわりと微笑まれる。
「キャンディス様。始まりはどんな形でも構わないと思いませんか?」
「え…?」
「それよりも今キャンディス様がどう感じ、そしてどう思うかを大切にしてくださいませ」
「今…どう思うか…」
繰り返すように呟きながらキャンディスが自身の胸に手を当てる。
そしてぐっと歯を噛み締め、ローデウェイクに向き直った。
「王子殿下には申し訳ありませんが、エスコートはガブリエル様にお願いします」
「そうか」
「色々と気を使っていただいてありがとうございます」
「気にするな。ナディア嬢の友人とあれば放っておけないからな」
「まあ」
ローデウェイクの言葉にキャンディスが目を丸くし、そしてクスリと笑みを浮かべる。
そんな彼女を優し気に見つめていたガブリエルは、そっと手を差し伸べてキャンディスをエスコートしたのだった。
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