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第5話:石の円卓と、父の慟哭
ーーコトン、と白い御影石のテーブルにお茶の入った湯呑みが置かれていく音が、静まり返った中庭に響いていく。
玄関先での一方的な断罪を終えると、蓮華たちは屋敷の左奥にある客人を迎えるための東屋へと移動した。
そこに設置された見事な龍の彫り物が施された石の円卓を囲むように、蓮華の隣には皇帝である龍炎が、そして蓮華の向かいには父・泰山が座った。
湯呑みから立ち上る湯気が蓮華の銀髪を微かに揺らす。
温かいお茶を一口含むと、蓮華はようやく深く息を吐き出した。
「……さて、どこから話せばいいのか……」
泰山もまた、温かいお茶で口の中を温めると、力なく口を開くが、愛娘である蓮華の紫の瞳を直視できずに彼の目は揺れていた。
「……蓮華、本当にすまなかった。幼いお前がこれほどまでの辛苦を味わっていたのに、その間、私は………あまりにも愚かだった」
泰山は、謝罪から自身の空白の時間を埋めるように、過去の真実を語り始めた。
ーー始まりは、蓮華の母・珠蓮を亡くしたあの日だった。
泰山は最愛の妻である己の半身を失った喪失感から、仕事も手につかぬほど憔悴しきっていた日々が続いた。
目に見えて落ち込む姿を見かねた泰山の同僚たちが、彼を無理やり酒席へと連れ出した。
ーーそこで出会ってしまったのが、後に白家を蝕むことになる胡蝶だった。
「あの日、同僚たちと酒を煽っていた。いつの間にか女たちも同席していて、気が付くと、私はひどく酔わされ……いや、今思えばあれは毒の類か何かだったのだろう。そのまま意識を失ってしまい……目覚めたら隣に胡蝶がいた。彼女は泣きながら、私が彼女を乱暴に抱いたと言い張ったのだ」
不快極まりないというように頭をかきむしる泰山。
「……だが、私は確信していた。愛する珠蓮以外の女を抱くなど、例え意識を奪われていようが、私の体が受け付けるはずがないと……反応するはずがないと。はぁっ。……実際、証拠となるような痕跡はどこにも残っていなかった」
ーーだが、胡蝶は用意周到だった。
そう、彼女は、
『礼部尚書がいたいけな娘を弄んだ』
という醜聞を自分の仲間(悪仲間)に手伝ってもらって広めると脅してきたのだ。
ーー泰山は自分が失脚するのは構わないと思っていた。
だが、幼い蓮華に『女を襲った男の娘』という不名誉な烙印が押されることだけは避けたかった。
「側近のアドバイスもあり、私は彼女を彼女の望み通りに屋敷に入れることにした。……外で勝手に嘘を撒き散らされるよりは、内側に引き入れて手元で監視して、絶対的な誓約書でがんじがらめにする方が安全だと判断したのだ。……胡蝶の方も、悪仲間の借金に追われていたようで、その当時は必死に『白家の後妻』の座を何よりも胡蝶本人が求めていた」
ーーだが、泰山がその時用意したのは、婚書といった婚姻のための契約書類ではなく、
『同居人としての契約書』だった。
胡蝶は気付かなかったが、使用人の『余所者』としての対応を感じて、屋敷内における自身の立場を上げようと考えた末、
『泰山が屋敷にいる限り贅沢ができない』
そう結論を出した胡蝶は、泰山の前では殊勝な態度を演じ続けることにした。
「……驚くべきは、彼女の演技力だ。それまでの印象を変えるかのように、私が屋敷に帰るたびに、彼女は珠蓮の肖像画を羨望の眼差しでうっとりと見つめていて、『せめてその面影だけでも追いかけられたら』とそう願うように心の中の言葉を思わず声に出したという風に呟いていた………まあ、最初のうちは『演技』と思われて誰にも相手にはされていなかったがな」
ーーそう、事情を知るのは側近だけだったが、それでも使用人たちには『普通の世話でいい』と『特別扱いはしなくてもいい』とそれとなくは伝えられていた。
ーーおそらく、胡蝶もその微妙な空気を感じ取っていたのだろう。
「そして、胡蝶はお腹が大きくなり始めると、それが自然だという感じで人がいない場所でも愛おしそうにお腹をさすり、お前に対しても悪意のない、実に慈愛に満ちた継母として振る舞っていた。……やがて、周囲の使用人たちさえも、『お腹の新しい命が彼女を変えたのだ』と信じ始めていた」
そう言うと、泰山は自嘲気味に笑った。
胡蝶は泰山が屋敷にいる間だけは、完璧な『お腹の子を望み、泰山の亡くなった妻である珠蓮に憧れ、他人の娘でも愛そうとする、おしとやかな妻』を演じ、泰山が胡蝶が使用人たちの証言だけから掴みとった珠蓮の面影を思い出して辛くなるように仕向けた。
ーーその結果、泰山は屋敷に帰りづらくなって、屋敷から逃げるように皇都での仕事に没頭するようになると、数日、数週間、そしてついには数年も屋敷に帰らぬ生活が常態化してしまったのだった。
「ーー私を屋敷から遠ざけた同僚も、胡蝶の手の者だった。……屋敷では蓮華と麗蘭が仲良くやっていて、奥様は奥様なりに一生懸命に屋敷を守っている……と言うような、そんな偽りの報告だけが私に届いていた。……その間に、屋敷の中が実際にどうなっていたのかも知らずに、な」
泰山は冷めきったお茶を、まるで苦い薬でも飲むかのように一気に煽った。
「麗蘭も生まれ、それでも帰って来なかった、私の不在が確定した瞬間……彼女は牙を剥いたのだな。そんな屋敷に蓮華、お前を独りにしてしまった……」
ーー語り終えた泰山の肩は、かつてないほど小さくなって震えていた。
蓮華はそんな父をじっと見つめて、そっと自分の手を父の震える手に重ねた。
「……お父様、それはあなたのせいではありません。……義母……いえ、胡蝶が、あまりにも恐ろしい演技派だっただけです。……おそらく、彼女は自分自身でさえも騙していたのでしょうから、騙されて当然です」
その蓮華の慰めの言葉に、泰山は顔を上げた。
ーーだが、蓮華の次の言葉に、彼はさらに目を見開くことになる。
「……でも、お父様。もし、お父様をこれほどまでに落ち込ませ、後悔させてしまったのなら……私は、何も動かない方がよかったのかもしれませんね」
そう言って、溜め息をついた蓮華。
「……何? 動いた……とは、蓮華、それはどういうことだ?」
驚いた父親の問い掛けに、蓮華は困ったような、それでいて少し誇らしげな笑みを浮かべると、控えていた侍女に新しいお茶を用意するよう合図を送った。
「ーーお父様、私がただ黙って虐められていたと……本当にそう思っていらしたのですか?」
と意味深な微笑みを浮かべる蓮華だった。
玄関先での一方的な断罪を終えると、蓮華たちは屋敷の左奥にある客人を迎えるための東屋へと移動した。
そこに設置された見事な龍の彫り物が施された石の円卓を囲むように、蓮華の隣には皇帝である龍炎が、そして蓮華の向かいには父・泰山が座った。
湯呑みから立ち上る湯気が蓮華の銀髪を微かに揺らす。
温かいお茶を一口含むと、蓮華はようやく深く息を吐き出した。
「……さて、どこから話せばいいのか……」
泰山もまた、温かいお茶で口の中を温めると、力なく口を開くが、愛娘である蓮華の紫の瞳を直視できずに彼の目は揺れていた。
「……蓮華、本当にすまなかった。幼いお前がこれほどまでの辛苦を味わっていたのに、その間、私は………あまりにも愚かだった」
泰山は、謝罪から自身の空白の時間を埋めるように、過去の真実を語り始めた。
ーー始まりは、蓮華の母・珠蓮を亡くしたあの日だった。
泰山は最愛の妻である己の半身を失った喪失感から、仕事も手につかぬほど憔悴しきっていた日々が続いた。
目に見えて落ち込む姿を見かねた泰山の同僚たちが、彼を無理やり酒席へと連れ出した。
ーーそこで出会ってしまったのが、後に白家を蝕むことになる胡蝶だった。
「あの日、同僚たちと酒を煽っていた。いつの間にか女たちも同席していて、気が付くと、私はひどく酔わされ……いや、今思えばあれは毒の類か何かだったのだろう。そのまま意識を失ってしまい……目覚めたら隣に胡蝶がいた。彼女は泣きながら、私が彼女を乱暴に抱いたと言い張ったのだ」
不快極まりないというように頭をかきむしる泰山。
「……だが、私は確信していた。愛する珠蓮以外の女を抱くなど、例え意識を奪われていようが、私の体が受け付けるはずがないと……反応するはずがないと。はぁっ。……実際、証拠となるような痕跡はどこにも残っていなかった」
ーーだが、胡蝶は用意周到だった。
そう、彼女は、
『礼部尚書がいたいけな娘を弄んだ』
という醜聞を自分の仲間(悪仲間)に手伝ってもらって広めると脅してきたのだ。
ーー泰山は自分が失脚するのは構わないと思っていた。
だが、幼い蓮華に『女を襲った男の娘』という不名誉な烙印が押されることだけは避けたかった。
「側近のアドバイスもあり、私は彼女を彼女の望み通りに屋敷に入れることにした。……外で勝手に嘘を撒き散らされるよりは、内側に引き入れて手元で監視して、絶対的な誓約書でがんじがらめにする方が安全だと判断したのだ。……胡蝶の方も、悪仲間の借金に追われていたようで、その当時は必死に『白家の後妻』の座を何よりも胡蝶本人が求めていた」
ーーだが、泰山がその時用意したのは、婚書といった婚姻のための契約書類ではなく、
『同居人としての契約書』だった。
胡蝶は気付かなかったが、使用人の『余所者』としての対応を感じて、屋敷内における自身の立場を上げようと考えた末、
『泰山が屋敷にいる限り贅沢ができない』
そう結論を出した胡蝶は、泰山の前では殊勝な態度を演じ続けることにした。
「……驚くべきは、彼女の演技力だ。それまでの印象を変えるかのように、私が屋敷に帰るたびに、彼女は珠蓮の肖像画を羨望の眼差しでうっとりと見つめていて、『せめてその面影だけでも追いかけられたら』とそう願うように心の中の言葉を思わず声に出したという風に呟いていた………まあ、最初のうちは『演技』と思われて誰にも相手にはされていなかったがな」
ーーそう、事情を知るのは側近だけだったが、それでも使用人たちには『普通の世話でいい』と『特別扱いはしなくてもいい』とそれとなくは伝えられていた。
ーーおそらく、胡蝶もその微妙な空気を感じ取っていたのだろう。
「そして、胡蝶はお腹が大きくなり始めると、それが自然だという感じで人がいない場所でも愛おしそうにお腹をさすり、お前に対しても悪意のない、実に慈愛に満ちた継母として振る舞っていた。……やがて、周囲の使用人たちさえも、『お腹の新しい命が彼女を変えたのだ』と信じ始めていた」
そう言うと、泰山は自嘲気味に笑った。
胡蝶は泰山が屋敷にいる間だけは、完璧な『お腹の子を望み、泰山の亡くなった妻である珠蓮に憧れ、他人の娘でも愛そうとする、おしとやかな妻』を演じ、泰山が胡蝶が使用人たちの証言だけから掴みとった珠蓮の面影を思い出して辛くなるように仕向けた。
ーーその結果、泰山は屋敷に帰りづらくなって、屋敷から逃げるように皇都での仕事に没頭するようになると、数日、数週間、そしてついには数年も屋敷に帰らぬ生活が常態化してしまったのだった。
「ーー私を屋敷から遠ざけた同僚も、胡蝶の手の者だった。……屋敷では蓮華と麗蘭が仲良くやっていて、奥様は奥様なりに一生懸命に屋敷を守っている……と言うような、そんな偽りの報告だけが私に届いていた。……その間に、屋敷の中が実際にどうなっていたのかも知らずに、な」
泰山は冷めきったお茶を、まるで苦い薬でも飲むかのように一気に煽った。
「麗蘭も生まれ、それでも帰って来なかった、私の不在が確定した瞬間……彼女は牙を剥いたのだな。そんな屋敷に蓮華、お前を独りにしてしまった……」
ーー語り終えた泰山の肩は、かつてないほど小さくなって震えていた。
蓮華はそんな父をじっと見つめて、そっと自分の手を父の震える手に重ねた。
「……お父様、それはあなたのせいではありません。……義母……いえ、胡蝶が、あまりにも恐ろしい演技派だっただけです。……おそらく、彼女は自分自身でさえも騙していたのでしょうから、騙されて当然です」
その蓮華の慰めの言葉に、泰山は顔を上げた。
ーーだが、蓮華の次の言葉に、彼はさらに目を見開くことになる。
「……でも、お父様。もし、お父様をこれほどまでに落ち込ませ、後悔させてしまったのなら……私は、何も動かない方がよかったのかもしれませんね」
そう言って、溜め息をついた蓮華。
「……何? 動いた……とは、蓮華、それはどういうことだ?」
驚いた父親の問い掛けに、蓮華は困ったような、それでいて少し誇らしげな笑みを浮かべると、控えていた侍女に新しいお茶を用意するよう合図を送った。
「ーーお父様、私がただ黙って虐められていたと……本当にそう思っていらしたのですか?」
と意味深な微笑みを浮かべる蓮華だった。
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