1 / 9
プロローグ
しおりを挟む
梅雨が明け、夏本番。
7月半ばでも猛暑日が続き、登下校の時は暑さがきつかった。
今日は終業式の日。
帰りの会も終わり、僕は汗を拭いながら帰宅していた。
歩きながら通知表の「担任からの所見」を思い出す。
どの教科においても地道に努力を重ねることができ素晴らしいです。
また、誰に対しても優しくて思いやりのある行動ができていますが、
たまに何を考えているのかわからないことがあります。
成績は決して悪くない。むしろかなり良い方だと思う。
担任からしたら、扱いやすい生徒だとも思っている。
でも、これまでも書かれたことがあるのも事実だった。
母さんは「無表情だからじゃない。気にしなくて良いわよ」と言っていた。
言われることを気にしてはいないけど、何で言われるのかは気になった。
だって僕は人の考えていることなんてわかったことがないし、
何を考えているのかは、その人にしかわからないことだと思っている。
わかればジャンケンは成り立たないし、友達たちがケンカしているのは相手の考えがわからないからだと思う。
何でそんな当たり前のことを言われるのか、僕にはわからない。
大人になれば、相手の気持ちがわかるのだろうか。
でも、父さんと母さんもよくケンカしているしなぁ。
そう思うと、首をかしげるばかりだ。
僕は照り付ける太陽を見上げてまた汗を拭った。
いよいよ小学生最後の夏休みが始まる。
まぁ、You tube 見るだけだけど。
7月半ばでも猛暑日が続き、登下校の時は暑さがきつかった。
今日は終業式の日。
帰りの会も終わり、僕は汗を拭いながら帰宅していた。
歩きながら通知表の「担任からの所見」を思い出す。
どの教科においても地道に努力を重ねることができ素晴らしいです。
また、誰に対しても優しくて思いやりのある行動ができていますが、
たまに何を考えているのかわからないことがあります。
成績は決して悪くない。むしろかなり良い方だと思う。
担任からしたら、扱いやすい生徒だとも思っている。
でも、これまでも書かれたことがあるのも事実だった。
母さんは「無表情だからじゃない。気にしなくて良いわよ」と言っていた。
言われることを気にしてはいないけど、何で言われるのかは気になった。
だって僕は人の考えていることなんてわかったことがないし、
何を考えているのかは、その人にしかわからないことだと思っている。
わかればジャンケンは成り立たないし、友達たちがケンカしているのは相手の考えがわからないからだと思う。
何でそんな当たり前のことを言われるのか、僕にはわからない。
大人になれば、相手の気持ちがわかるのだろうか。
でも、父さんと母さんもよくケンカしているしなぁ。
そう思うと、首をかしげるばかりだ。
僕は照り付ける太陽を見上げてまた汗を拭った。
いよいよ小学生最後の夏休みが始まる。
まぁ、You tube 見るだけだけど。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる