機械の森

連鎖

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ツツジ(燃え上がる想い)

①ライラック(別れと芽生。お母さん)⑤

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 久しぶりに営業を再開した古びたスナックから、
 いつもの音が静かに響いてきた。

「カラカラ。トン。カチャカチャ。。。トクトク。」

 その音は、木製のL字カウンターの後ろにある、
 レトロなガラス扉付きの棚からお酒を取り出し、
 氷の入ったグラスに静かにお酒を注ぐ音で、
 それをしているお母さんの姿には、一切の無駄がなかった。

 店には、ソファーに深く座っている男と、階段下で見上げる男がいて、
 二人ともお母さんにお酒を用意してもらっているのに、
 視線は別の場所に向けられていた。

(さあ、仕事だ。。。レイ、お母さんも始めるよ。)

 二人が見上げているのは、年老いた壊れそうな男と、
 LサイズのTシャツ一枚を着たレイが、寄り添って階段を上る姿だった。

 その場にいる誰もが、もうすぐ壊れそうなものばかりだが、
 若くて美しいレイの姿は、猛毒のように広がり、
 タバコとアルコールが染みついた店に、新築の匂いを漂わせ、
 これからの未来を、夢見させるかのような光景だった。

 。

 その、レイの猛毒に侵された人の名前は、

 母親である私(山口 幸)

(ごめんね、レイ。本当にごめんなさい。こんなことをさせて。。)

 Tシャツ一枚の娘(レイ)を客たちに与えて、
 身体を使ってお金を稼がせる母親という鬼畜な仮面を被り、
 もししなければ、悪魔が宝物を奪っていくという本音を隠していた。

 幸の古い知り合いの漁師、菊池 清

(約束は守っているだろ?約束通りに、もう一度だ。なあ。さっちゃん。)

 色々と付き合いが長く、遠い昔に男女の関係もあったので、
 さっちゃんの無理なお願いを聞く代わりに、
 色々と便宜を図る事も約束して貰っている。

 もちろん、最初は冷やかしで店を訪れたが、
 レイの魅力にのめり込んだのと、秘密の約束で店を訪れたんだよ。

 清の弟子で漁師、三浦 哲也

(次は俺だよな。清の後ってのは気になるなぁ、
 でも、あの大きな胸だよ。まだ張りがある。若くて綺麗な胸だよなぁ。)

 きっちゃんが、いい女を紹介するというので店に来ただけで、
 80を越えるような男が、通常の三倍を超えるいい女というレベルを、
 冷やかし程度に見に来ただけだ。

 あの張り出したスタイルの良さ、予約など絶対に取れないような美女を、
 あんな破格な値段で呼んでくれて感謝しているよ。

 二人が常連で、仕入れ先の寿司屋、高橋 透

(グフフ。どうせ最後だしい。眺めておくかぁ。ぐふっふふ。ハアハア。
 他とは違って舐めても。アナルに脚も。グヘヘヘ。)

 寿司屋といっても個人店なのでいいが、
 店を休んでも来いという菊池さんからのお願いと、
 哲也が面白そうだと誘ってきたので付いてきた。

 一生出来ない経験が出来ると、店を休んでもと来いと言われて来たが、
 彼女のお尻や脚は最高だし、風俗女が放つ独特な雰囲気もない、
 これからの事を考えると、最高の時間の使い方だと納得している。

 。

 清とレイが二階の部屋に入り、寂しそうにしている哲也と透に、
 カウンターで飲み物を用意していた私は、二人の気持ちを聞いていた。

「哲也に透。どうするんだい?あと、気になる事が有れば聞きな。」 

「お。おれっ。胸。。あと顔に出してもいいか?あの大きなの。。」
「うをっぉ。お。オレは。しり。尻を!あの、綺麗なお尻を。。」

「ははは、いいよ。お前たちの趣味は、清から聞いてよく知ってるからね。
 ただ、レイが嫌がったら絶対にやめるんだよ!」

「へぇ。いいんだぁ。」「わかってる。お。おれがさいしょだぁ。」

 哲也は鼻の下を伸ばして目をつぶり、
 隠す気が無いのか、何かを手で揉むように動かしていた。

 透は早く楽しみたいのだろう、
 鼻息を荒くして目を血走らせて、鼻をヒクヒクと動かしていた。

(この男達が、これから娘を。レイを。。選んだのはワタシ。私が。)

 悪魔が続きを催促してくるので、
 早く色々な人と遊ばせなければならなくて、
 私は彼らの趣味を知っていて集めてもらった。

 もちろん、色々な趣味を持つ人が、レイに興味を持つのか、
 趣味や思考の違う男達を相手に、
 娘が嫌がらずに上手く対応出来るのかも確認したかった。

 最初に知り合いの三人を悪魔のゲームに巻き込んだのも、
 この男たちなら笑って許してくれるだろうという、
 自分のわがままに過ぎなかった。

 。

 その後に、順番が来た男達がする行動など一つしかないが、
 コレだけは守れと何度も注意していた。

「いいかい?レイには、全てお薬っていうんだ!それが絶対だよ!
 お前達は先生で、病気のレイを治すためにお薬を塗っているんだ!」

 これは意味不明だと、一瞬困った顔をしたように見えたが、
 意味がわかったらしく、嬉しそうに彼らは笑っていた。

 こんな変な事を言っているのも、
 レイが、悪魔が求めてきた行為が嫌いにならないようにと、
 出来れば全てを知らない内に過ごして欲しいと悩んだ結果だった。

 そんな母親の苦労など、レイは知らないらしく楽しそうに遊んでいた。

「せ。せんせえぇ。もっと、お。お薬をくださ。い、おね。がいします。
 わ。。悪いばしょを。せ。ん。せいの。お。おくすりで。。」

 先生達から言わなくても、レイの部屋に彼らが訪れると、
 相手の脚に腰を押し付けて、恥ずかしそうな声で自分から頼んでいた。

 その姿に、男たちは興奮して、彼らはその答えを言うこともなく、
 スグにレイを押し倒し、注射器を深く押し込み、
 終わることなく何度も腰を振って、彼女の中へ薬を塗っていた。

 。

 娘と二人っきりになっている時に、先生がお薬を処方した内容と、
 あの悪魔が喜ぶ事をした結果を、レイから聞いていた。

「レイ?先生の治療は大丈夫だったかい?」

 哲也の時には、
「お母さん。鼻に入っちゃうし、胸がベタベタするのぉ。」

 透の時には、
「後ろにも病気?レイって、ここもなの?」

 娘が答えている表情は、
 気持ち悪かったり、痛かったりした時の、不快な表情ではなく、
 どちらかといえば、
 意味が分からず、どう答えればいいのかと、戸惑っているような感じで、

「そうだよ。いろんな先生がレイを診てくれてるから違うんだよ。
 すぐに良くなろうね、レイ。
 先生の言うことを全て聞いて、早く元気になってね。」

「エヘヘ。ハイ。。お母さん。」「。」

 レイは、何も疑わずに自分を信頼してくれて、
 これが続けば病気が治ると、嬉しそうに笑い返してくれた。

(ごめんねレイ。お別れなんてしたくないの。こんなお母さんを許して。) 

 レイの無邪気な笑顔を見ても、娘を騙しているという思いが消えないし、
 悪魔との契約を言い訳にしてしまう弱さが、胸に重くのしかかっていた。

 。。

 あれから数日が経ち、いろいろな先生方の治療も進んでいたが、
 麗華が最も穏やかに過ごすお風呂の時間は、
 いつもと変わらず静かに流れていた。

「バシャバシャ。レイ、本当にできないのかい? 本当かい?」

 男たちがすべて帰った後は、
 母親の私が、レイの体を隅々まで洗うのが日課となっていた。

 最初の頃、彼女は一人では何もできなかったが、
 今では自分で全身を洗えるようになっていた。

「お母さん、これは難しいよ。あはは、すごく難しい!」
「さあ、流すから目を閉じて。」「ギュッ、いいよ、お母さん」

 しかし、何故かレイは頑なに一人で髪を洗うことを嫌がっていた。

 最初は私も色々と言ったが、どうやら髪を触られるのが嬉しいらしく、
 娘はいつも笑っていた。

 それを見て、最近では「これは私の仕事だ」と諦めるようになっていた。

 。

 麗華が成長するために必要な、寝ている時間も、
 いつものように静かに流れていた。

「おやすみ、レイ。」
「チュ。。お母さん、おやすみなさい。スウスウ。スウスウ。」

 寝る前には必ずお母さんが隣にいないと、
 あのテレビのニュースで「花子」を見た時のように、
 すぐにパニックを起こしてしまったので、
 それ以来、隣で寝るようにしていた。

(ここにいるよ、レイ。私の可愛い娘。
 安心して、何も心配しなくていいんだよ。
 絶対にどこにも行かないから、ゆっくりお休み。私の大切な娘。)

 私も気づいていた。

 もし、あの記事が本当であれば、
 レイは一度死んでから生き返ったのだと。

 もちろん、あの悪魔に聞けば真相は分かっただろう。
 でも、その通りにしてやるのは癪に障るし、
 もしレイが「花子」であったとしても、何かが変わるとすれば、
 この心の中に広がっているモヤモヤとした晴れない気持ちだけだった。

 それならば、「聞くのはやめておこう」と、そう決めていた。

 。

 穏やかな時間や幸福なひとときが、
 あの悪魔が喜ぶわけはないと分かっていたが、
 それでも私は必死に心を誤魔化し、今日もなんとか日々を過ごしていた。

「シャァ。。はぁ、まあいいけどね。今日も楽しかったかい?」

 しかし、この娘との幸せな時間が終わりに近づいていることを、
 私に気づかせる出来事が少しずつ起こり始めていた。

「先生たちにいっぱい、いい子、いい子してもらったよぉお。
 お母さん、あれでいいの?レイって、悪い子じゃないの?」

「レイはそれでいいんだよ。本当にいい子だねぇ。」

 いつものように、
 彼女の金髪の長い髪を優しく撫でるように洗いながら、
 不思議そうな顔で見てくる娘に答えていた。

「ぎゅう。よかったぁ。でもぉお、レイの身体って、お病気なの?」

「ああ、そうだよ。だから、たくさんのお医者さんと一緒に、
 レイをいっぱい治療しなきゃいけないね。」

「。。」「どうしたんだい、レイ?何かあったの?」

 最近、レイはよく話すようになった。

 思い出話や店での些細な出来事など、
 他愛もない話を聞くだけでも嬉しかった。

 そんな穏やかな日々の中で、彼女が少しずつ成長し、
 大人になっていく姿を見ていると、
 いつか訪れる別れの時のことを、忘れてしまいそうになっていた。

「でも。。ちょっと、はっ。恥ずかしい、恥ずかしいの。お母さん。」
「えっ。恥ずかしい?恥ずかしいのかい?レイ、あんた!」

 最初に会ったときは、まるで何も感じない人形のようだった。
 次の日には、言葉を覚えたばかりの小さな子ども。 

 そして今では、他人の目や評価を気にする少女へと成長していた。

「いい子だと、ふわふわして気持ちいいの。好きなんだ。
 でも、大きいのを入れてもらって、奥の病気を退治してもらって。
 最後に、奥に出してもらうと、とっても嬉しいの。」

「そうかい、よかったね。嬉しいんだね。
 先生も、レイを治そうと一生懸命頑張っているんだよ。」

 彼女が顔を見ないで話していることが、せめてもの救いだったが、
 何かを悩んでいるような顔をしたレイの言葉を、
 私は愕然とした顔で聞いていた。

「でも。。でも、お医者さんが広げて覗くのが。ちょっと。イヤなの。
 お薬が入っているか確認するのが、恥ずかしいのぉ。」

(レイ。本当に?本当なの?)

 もちろん、心の中は冷静ではいられなかった。

 彼女との別れが近づいたと、絶望、怒り、焦りが交錯し、
 私は混乱した表情を隠すことができなかった。

「レイ!そんなことを言っちゃダメ!
 これは、お病気のレイには必要なことなんだよ!見せなさい!」

「いやぁ、お母さん。ぐちゅぐちゅ。これ、恥ずかしいぃい。」
「恥ずかしく無いの!いい、これは必要なのよ!レイ。」

「あっ。。お。お母さん。。お、お薬がぁあ。ハアハア。でていっちゃ。」
「もっと、もっと開いて、よく見せなさい!恥ずかしくないでしょ?」

「アア。いっ、いちゃう。お母さん。レイ。もう、真っ白になっちゃうぅ。」
「恥ずかしく無いの!しっかり見せていなさい。」
「ひやぁああん。ビク、ビクビク。びゅしゃぁ。ビクンビクン。びしゃ。」

 気持ちよさそうな顔で、何度も痙攣しながら絶頂している娘を見る度に、
 羞恥心が違う感情に変わっている事に気付いてしまい、
 レイがもうすぐ大人になり、
 自分の前から旅立ってしまうという、絶望の未来を見ていた。

(ハァ。ハアハア。気持ちいいぃ。お母さん、とっても気持ちいいよぉ。)

 今の母親の気持ちには、レイはまだ気づいていないのだろう。

 レイが逝くたびに、彼女の身体には何かが集まり始め、
 麗華を悩ませていたあの世界に引き戻そうとする激痛や、
 半身が消えたかのような倦怠感が、徐々に和らいでいった。

 特に、母と一緒にいる時は、昔から感じていた心の軋みまでもが、
 心地よいまどろみの中で静かに溶けていくのを感じていた。

 もちろん、それは悪魔が求めるレイが大人へ成長した証と、
 この世界から完全に切り離される準備が整いつつあることの証明だった。

 。

 幸せそうな顔で眠ってしまったレイを、そっと布団に寝かせた後、
 お母さんは、一人だけで風呂場に戻り身体を洗い始めていた。

「じゃぁアァ。ふぅ。うぅぅ。オイ、いるんだろ?」
「おう、よくやった。これでいいんだ。最高の出来だ。」

 悪魔は喜んでいた。

 複数の男達が、一人の女にのめり込み、奪い合うようにしている姿に、
 世界に拒絶され二度と戻れないのに、無邪気に喜ぶ麗華の姿にも。

 そうやって麗華の心が幸せに染まり、
 その幸せの大きさによって、与えられる絶望が大きくなるのを忘れ、
 ただ楽しそうに笑っているのが、とても滑稽だし面白かった。

「これから、どうすればいいんだい?」

 この女にも、悪魔は酷い言葉を投げかけていた。

「レイを諦めろ。レイを不幸にすれば、
 あの顔のない人と同じ形にした人形を、すぐに作ってやる。」
 と、甘く囁いて誘惑していた。

 レイがこれほどまでに依存している相手から拒絶されることなど、
 幼い彼女の心には耐えられないし、
 それが現実になれば、確実に壊れてしまうのは明白だった。

 もちろん、悪魔はそれを望んでいた。

 そしてこの女も、それを知りながら、
 心が引き裂かれるほどの葛藤に揺れ動いていた。

「もっと群がるようにオスを与えてやれ。この女もそれを望んだんだ。
 一人の相手じゃ、稼ぎも少ないだろ?ケツも口も手も使え。
 まんこには、同時に差し込んでやれ。それなら沢山稼げるだろぉ?」

「わかった、それも考えるよ。」

(嘘だ。絶対に嘘だ。そんな事できるはずがない。でも。レイは?)

「そうだ、お前が思ってる通りだ。俺が生き返らせてやったんだよ。
 この女は世界の祝福を拒んで、俺の救いを選んだんだ。」
「。」

(じゃあ、あのコも?あの子だって!。。でも祝福?救い?)

「俺に祝福されたいから、この世界から旅立ったんだよ。
 何をされてもいいから、何だって捧げると言って、
 この悲しく苦しいだけの世界に戻りたいと願ったんだ。」

「はぁぁ。まぁいいさ。どうせ思ってることなんて聞こえてるんだろ?」

 何故そう思っているのか、
 なぜ顔さえ忘れた子供を、狂ったほどに昔は望んでいたのに、
 今では、大人のように見える可愛いレイの事が心を満たしていた。

「アハハ、それでも構わないよ。好きにしろ。アハハハハ。
 世界は異物には優しくないからな。この世界は優しくなんかないんだ。」
「いぶつ?」

「どうせこの女もすぐに絶望するんだよ。お前と同じようになぁ。」
「。」

 この女も、かつては麗華と同じように救いを求めていたのだろう。

 忘れることなどできない、
 体を切り裂かれるような絶望、そして哀しみを超えるほどの虚脱感。

 それらを全て忘れることなんてできないし、
 自分が死んだところで、この記憶が終わるものではないと気付いていた。

 それでも彼女は前を向き、がむしゃらに生き抜いてきた。

 もちろん、手に入れた宝物を手放すことなど、死んでも嫌だったし、
 悪魔もそのことを知っていて、「娘を壊せ!」とささやいてきた。

 そして、「この女だって、すぐに絶望に沈むだろう。」とも、
 その意味は痛いほど理解できていた。

 彼が言う通り、もし望んだものを無理矢理手に入れたって、
 何も満たされないし、何も救えない、立ち止まることは出来るが、
 笑って会うことなど一生出来ないことを、

 しかし、心の奥底まで見透かされているとは思いたくなかった。

 母親として、「娘には自分と同じ運命を辿ってほしくない」と、
 そんな思いで見ている事に、レイは気付いているのだろうか。

 幸せそうに眠る娘を見つめながら、
 彼女の未来が少しでも穏やかであるように祈ることしかできなかった。


 ①ライラック(別れと芽生。お母さん)⑤
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