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ローズ
望まない婚約1
ローズが王命で第二王子サミュエルの婚約者に決まったのは14歳の頃であった。
地位に甘んずることのないハーゲンシュタイン公爵一家は、所有する広大な領地を発展させ潤し、領民にも慕われると同時に、代々のミラリス国王の傍で忠誠を誓い国を大いに支えてきた。
サミュエルの婚約者探しは、王太子ウィリアムの婚約者が決まったすぐ後に開始されたがなかなか決まることはなかった。
サミュエルがウィリアムの婚約者のブリアナに懸想しているとまことしやかに囁かれていたからだ。
第二王子の婚約者の座を得られると分かっていても、そんなところにわざわざ自分の娘を嫁がせようとする高位貴族を見つけるのは至難の業であった。
なかなかサミュエルの婚約者が決まらず、当時の国王夫妻はハーゲンシュタイン公爵夫妻に頼み込み、終いには王命を出して、ローズとサミュエルの婚約を結ばせたのだった。
国に忠誠を誓っている公爵夫妻も、第二王子サミュエルと第一王子の婚約者ブリアナが親密にしているところを目の当たりにしたこともあったので何とかその王命を覆そうとはしたが失敗に終わった。
だから、大切な娘ローズを王命といえどサミュエルの婚約者として差し出さねばならなくなったときには、親として自分たちのふがいなさをローズに詫び、必要な時にはいつでも必ずローズの味方になることを約束したのだった。
ローズは公爵の娘として王宮などで催される茶会の席で何度かサミュエルと会話をしたことはあった。
そして、サミュエルとブリアナの関係は若い世代でも噂になっていた。
もちろんローズもそのことを知っており、まさか自分がそのような人物の婚約者になるとは厄介なことになったと憂鬱な気持ちになったのだった。
そして迎えた初顔合わせの日、ローズ親子は王宮でサミュエルと面会した。
地位に甘んずることのないハーゲンシュタイン公爵一家は、所有する広大な領地を発展させ潤し、領民にも慕われると同時に、代々のミラリス国王の傍で忠誠を誓い国を大いに支えてきた。
サミュエルの婚約者探しは、王太子ウィリアムの婚約者が決まったすぐ後に開始されたがなかなか決まることはなかった。
サミュエルがウィリアムの婚約者のブリアナに懸想しているとまことしやかに囁かれていたからだ。
第二王子の婚約者の座を得られると分かっていても、そんなところにわざわざ自分の娘を嫁がせようとする高位貴族を見つけるのは至難の業であった。
なかなかサミュエルの婚約者が決まらず、当時の国王夫妻はハーゲンシュタイン公爵夫妻に頼み込み、終いには王命を出して、ローズとサミュエルの婚約を結ばせたのだった。
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だから、大切な娘ローズを王命といえどサミュエルの婚約者として差し出さねばならなくなったときには、親として自分たちのふがいなさをローズに詫び、必要な時にはいつでも必ずローズの味方になることを約束したのだった。
ローズは公爵の娘として王宮などで催される茶会の席で何度かサミュエルと会話をしたことはあった。
そして、サミュエルとブリアナの関係は若い世代でも噂になっていた。
もちろんローズもそのことを知っており、まさか自分がそのような人物の婚約者になるとは厄介なことになったと憂鬱な気持ちになったのだった。
そして迎えた初顔合わせの日、ローズ親子は王宮でサミュエルと面会した。
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