初恋の兄嫁を優先する私の旦那様へ。惨めな思いをあとどのくらい我慢したらいいですか。

梅雨の人

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ローズ

特別ではなかった自分

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サミュエルにプレゼントを贈られるたびに、まだ自分が妻として忘れられていないのだと少し自信を取り戻していたローズだったが、ある時ブリアナにもプレゼントを渡しているのを目にしてしまった。

「サミュエル様、ありがとうございます。さすがにサミュエル様、私の好みを熟知してらっしゃるのですね。ふふふっ、とてもうれしいですわ。」

「ああ、ブリアナ義姉さんの好きそうなものは大体わかっているからね。気に入ってくれてよかったよ。」

ははは、ふふふ、と笑いあっている二人を見てローズは悲しみに覆われた。

何も、サミュエルは妻のローズにだけ特別にプレゼントを贈ってくれていた訳ではなかった。

自分がサミュエルにとって特別だからプレゼントを贈ってくれていると信じたかったローズは、義姉であるブリアナにもサミュエルが同じことをしているのだと知ってしまった。

しかも自分の知らないところで。

自分はサミュエルにとって特別ではなかったのだと突き付けられたようで、それ以来サミュエルに贈られたプレゼントは、衣裳部屋の隅っこに開けられることのないまま積み上げられていった。

偶然サミュエルがブリアナにプレゼントを渡していたところを、別の場所から見ていたルイスは、ローズに対する申し訳なさと、サミュエルとブリアナのローズに対する無神経さに対する怒りを感じたのだった。



「ローズ義姉さん、ロックとキャスも連れて庭でピクニックしませんか?いい天気だし気分転換しましょう!」

ニコニコとルイスにそう誘われたローズは、双子もつれて庭でピクニックをすることにした。

芝生の上に肌触りの良いシーツを敷くと、双子はつたないハイハイ歩きを楽しみ、侍女や護衛は彼らがケガをしないかはらはらしながら双子を見守った。

「ルイス様、とても気持ちの良い日ですね。ピクニックに誘って下さって本当にありがとうございます。」

「ローズ義姉さん、こちらこそ私に付き合ってくれてありがとう。義姉さんや双子たちと一緒にゆっくりする時間が出来てよかった。」

真っ青な空の下、並べられたピクニックのかごの中には、私の好物ばかりが並べられていた。
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