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番外編 執事の受難
4話
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マルクは十五歳になると、グレンへの愛の方向性が変化したのだ。
マルクはある日ガイヤに告げた。
「ねぇ、僕、お爺様の屋敷が欲しいんだ。協力して」
マルクは当時の当主であるマルクの父に直談判し、祖父が使用していた屋敷を手にした。
そしてそこに拷問部屋があることをガイヤが伝えるがマルクは逆に興味をもったようだった。
「へぇ、じゃあその部屋もすぐにでも使えるように手入れしといて」
ガイヤは命じられたとおりに屋敷を整えた。
それからしばらくはマルクの私的な屋敷として利用されており、昔のような拷問には用いられなかったためガイヤは安心していた。
しかしマルクが学校を卒業し、騎士団に入団してグレンと離れてからのことだった。
「グレンのこと、独り占めしたいのにな」
マルクは私室の改造を命じた。
中にいる人がマルク以外なら脱出できないような構造に変えたのだ。
「こいつ、拷問部屋に運んどいて」
またある時、マルクは気絶した男をガイヤに放り投げた。
「は、はぁ、かしこまりました」
ガイヤは久方ぶりに拷問部屋に入った。
幼き日の記憶が押し寄せてくるようだった。
ほどなくしたマルクも部屋に入ってきた。
「へぇ、こんな風になってるんだ」
ガイヤはあの頃のように身体が勝手に動き、無意識のうちに男を壁に拘束していた。
「ああ、縛っといてくれたんだ。ありがと」
「い、いえ」
ガイヤは自分で自分の行動に驚いていた。
しかし驚くにはまだ早かった。
「ほらー、起きろー」
マルクが男を叩き起こす。
「おまえ、グレンに手出すとか何考えてるの?」
そういって鞭で男を叩き始めたが、その姿は亡き彼の祖父にそっくりだった。
満足するまで拷問し終わると、マルクは好きにしていいと部屋を出て行った。
「好きにしていい…」
ガイヤは男を壁からベットに下ろして拘束し直すと、男の尻を犯した。
男は終始、泣き叫んでいたがガイヤの興奮した脳には一切、届いていない。
「はぁっ」
ガイヤが正気を取り戻ると、目の前には血だらけで気絶した男がいた。
すばやく身体を清めて傷の手当てをして部屋を後にする。
…
「マルク様、あの方はいかがいたしましょう」
「んー、おまえにあげるよ」
「か、かしこまりました」
ガイヤは男を好きなように拷問し、凌辱、調教した。
処理の仕方は祖父に教わった通りに行う。
マルクは時折、グレン関連の男を連れて来ては拷問をして二度と手を出させないようにしていた。
そして我慢の限界が訪れたあの日、マルクはついにグレンを屋敷に連れて来て監禁し始めたのだ。
ガイヤは今まで拷問に連れてこられた男とグレンの違いがわからないほど精神に支障をきたしていたことにマルクは気づいていなかった。
ガイヤは暗い部屋のベットの中で自分がこちらの立場になって、初めて今恐怖を覚えていた。
マルクはある日ガイヤに告げた。
「ねぇ、僕、お爺様の屋敷が欲しいんだ。協力して」
マルクは当時の当主であるマルクの父に直談判し、祖父が使用していた屋敷を手にした。
そしてそこに拷問部屋があることをガイヤが伝えるがマルクは逆に興味をもったようだった。
「へぇ、じゃあその部屋もすぐにでも使えるように手入れしといて」
ガイヤは命じられたとおりに屋敷を整えた。
それからしばらくはマルクの私的な屋敷として利用されており、昔のような拷問には用いられなかったためガイヤは安心していた。
しかしマルクが学校を卒業し、騎士団に入団してグレンと離れてからのことだった。
「グレンのこと、独り占めしたいのにな」
マルクは私室の改造を命じた。
中にいる人がマルク以外なら脱出できないような構造に変えたのだ。
「こいつ、拷問部屋に運んどいて」
またある時、マルクは気絶した男をガイヤに放り投げた。
「は、はぁ、かしこまりました」
ガイヤは久方ぶりに拷問部屋に入った。
幼き日の記憶が押し寄せてくるようだった。
ほどなくしたマルクも部屋に入ってきた。
「へぇ、こんな風になってるんだ」
ガイヤはあの頃のように身体が勝手に動き、無意識のうちに男を壁に拘束していた。
「ああ、縛っといてくれたんだ。ありがと」
「い、いえ」
ガイヤは自分で自分の行動に驚いていた。
しかし驚くにはまだ早かった。
「ほらー、起きろー」
マルクが男を叩き起こす。
「おまえ、グレンに手出すとか何考えてるの?」
そういって鞭で男を叩き始めたが、その姿は亡き彼の祖父にそっくりだった。
満足するまで拷問し終わると、マルクは好きにしていいと部屋を出て行った。
「好きにしていい…」
ガイヤは男を壁からベットに下ろして拘束し直すと、男の尻を犯した。
男は終始、泣き叫んでいたがガイヤの興奮した脳には一切、届いていない。
「はぁっ」
ガイヤが正気を取り戻ると、目の前には血だらけで気絶した男がいた。
すばやく身体を清めて傷の手当てをして部屋を後にする。
…
「マルク様、あの方はいかがいたしましょう」
「んー、おまえにあげるよ」
「か、かしこまりました」
ガイヤは男を好きなように拷問し、凌辱、調教した。
処理の仕方は祖父に教わった通りに行う。
マルクは時折、グレン関連の男を連れて来ては拷問をして二度と手を出させないようにしていた。
そして我慢の限界が訪れたあの日、マルクはついにグレンを屋敷に連れて来て監禁し始めたのだ。
ガイヤは今まで拷問に連れてこられた男とグレンの違いがわからないほど精神に支障をきたしていたことにマルクは気づいていなかった。
ガイヤは暗い部屋のベットの中で自分がこちらの立場になって、初めて今恐怖を覚えていた。
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