学校にいる人たちの卑猥な日常

浅上秀

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音痴な学生の放課後練習

補習授業という名の密会 前編

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単純接触効果を知っているだろうか。
繰り返し相手と会い、接触することで脳を錯覚させて相手の好意を生むという心理効果のことである。

高松という教師はかねてより狙っていた里見という生徒を補講という名のもとに、会う回数や触れる回数を増やすことで行為を抱いていると錯覚させ、さらには自発的に告白させることに成功した。

そんな高松と里見の補講後の行方を描いたものである。



「さようなら」

放課後が彼ら二人の秘密の時間だ。
補講はもちろん行っているものの、愛を囁きあう甘い時間の方が割合が多い。

高松は里見が卒業するまで彼には手を出さないと誓っていた。

「安心してくれ。無理やりにはしないから」

肩をさする高松の視線に色欲がこもっていることを感じたが、里見は答えることもできずただ頷いた。



しかし里見自身、性欲が盛んな年頃である。
自分に溜まっていく一方の熱をどうやって発散させるか。
考えても答えは出ない。

「かくなる上は…」

里見は父親が不在の時にフィルターのかかっていないパソコンで検索した。
すると普段は閲覧することのできないR18サイトで自分の欲望を満たす方法をついに見つけてしまった。
それはどうやったら男性同士で気持ちよくなれるか、というゲイサイトのコラムのようなものだった。

「尻をほぐす、だと!?」

里見は食い入るようにサイトの文章を読み込み、添付されている写真を見た。

「いやいや、無理だろこれ」

ズボンの上から触れてみた自身のそこはとても男性器を受け入れられると思えない。

「開発する、方法…」

リンクページに飛ぶとご親切に初心者が穴を大きくする方法が書かれている。
ただアダルトグッズの使用が不可欠のようだった。

「ダメじゃん」

里見は履歴を削除すると父親のパソコンからうなだれたまま離れるのだった。



「先生…」

口づけをする合間に目が合い、里見は自身の肉棒に熱が集まるのを感じた。

「俺もう我慢できないよ」

高松にこすりつける。

「うっ…誘惑するなよ、卒業式に処女卒業させてやるから」

高松は里見の姿を見ないようにして身体を離す。

「でも処女って痛いんでしょ?今から開発してよ?ね?」

里見の誘いに高松は我慢ができずに頷いてしまった。
その日から補講の時間は里見の後ろの穴の開発も追加されたのだった。




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