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3 放課後に暴露するが…

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どういう風に話したら納得してもらえるか悩んだ。
悩んだが良案は出なかったので、前世の記憶が戻りそこで見た結末を4人に話すことにした。
これで納得してもらえるといいのだが。

放課後、残ってもらった4人以外の人はいない。
一大決心という感じで、昨日何が起ったのか説明していく。
前世の記憶が蘇り、それによるとマスミとの婚約で5人が喰らう罰と結果を。

4人全員に納得をしてもらえなかった上に、誇大妄想だと言われた。
そんなことになる訳がないという話だ。
そもそもそれが前世の記憶かどうかの真偽が分からない、なぜ盲目的に決めつけるのかという。
確かに、前世の記憶をそのまま鵜呑みにするのはおかしいような気もする。
しかし、直感が告げている。
これは事実だと。

「どうしても納得してもらえないのか」
「なぜ妄想に従う必要がある」
「側近候補をクビにしてもいいのか」
「脅したってムダだ。できる訳がないからな」

アイントスはそう吐き捨てた。

「他はどうなんだ」

アプロスは、

「そういう頭を使うことは分からねぇ。ただ、マスミに会うのは問題ないだろ、これまでも問題あったか?」

脳筋め。
少しは物事を考えろ。

「セリシは、信頼が第一だって言っていただろ。今のこの状況は婚約者等関係者に対して信頼できないだろう」
「大丈夫ですよ。あの婚約は破棄するつもりでいます。もちろん、相手の有責、私を貶したとしてね。マスミに会うだけで浮気呼ばわりは冤罪です」

考えているようで、何も考えていないな。
そして

「ネアン」
「私も妄想に従う必要はありませんね。妄想に囚われている様ですので、教会へ来てそれを治すことが必要だと思います」
「これは病気じゃない」
「いいえ、病気です。病気の認識がないからそう言っているだけです」

あくまで前世の記憶は病気によるものと主張している。
完全に4人とは平行線だった。
仕方が無い、あれをしないといけないか。

「おまえたち、側近候補から外れてもいいということだな」
「しつこいですよ。あり得ませんから側近から外れるなんて。王子一人で何が出来ると言うのですか。しかも今は病人ということですから、なおのことです」
「分かった」

放課後に話していたが、4人は早くマスミの所へ行きたい様子がありありとしていた。
そして、マスミも俺たち5人と早く会いたかったのか、教室まで来てしまった。
「みんな、何の話をしているの」
「「「「マスミ!」」」」

4人が声を上げる。
嬉しそうな顔をしながらマスミがいる教室の出入り口に近づく。
でも、俺は行かない。
もう、マスミとの縁は完全に絶つつもりだ。
あれを考えると疫病神にしか見えない。

「セネクス?」
「マスミ…」
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