38 / 99
38 夜がけ朝駆け亭
しおりを挟む
「部屋に無断で入った、イコール、盗人でいいのか?」
「施錠していたカギを勝手に開けて入った。それだけで十分。私たちもここを出る用意をしましょう」
そういうと寝袋を折りたたみ、バックパックに入れ始めた。
部屋の中には何も置いていない。
持ち物も同じ。
明日、いや今日は印刷所に行く予定だったな。
朝飯はどうするのだろうか。
「朝ご飯は、早朝から開いている食堂で取るわよ。印刷所は、休みなしで動いているからいつ行ってもいいと思うけれど」
部屋の料金は支払い済みだから、部屋のカギを渡すだけで終了。
時刻は、午前4時45分。
2人して部屋を出て階下へ、店主の男にカギを渡して宿を出た。
瓶は持ってきているので、3人は拘束されたままである。
MQコードから朝やっている食堂で、印刷所に近い場所へと移動した。
『夜がけ朝駆け亭』
移動した先の食堂は宿屋併設の店だった。
名前の通りなのか、既に食堂は開いていて結構な人がいるようだ。
店に入るとすぐに給仕をしている女性が近づいてきて、
「いらっしゃい、どこでも好きな場所に座って。2人ね、すぐに食事を持ってくるわ」
どうやら食事内容は固定で人数だけを確認するとすぐに持ってくるらしい。
2人で開いている席に座ると、すぐにプレートに載った食事が運ばれてくる。
「お代は、銀貨2枚よ。2人だから4枚で、食べ終わったらそのまま出て行っても良いわ」
「はい、4枚」
「毎度ありがとう」
プレートに乗っているのは、トースト2枚とバター1切れ、ベーコンエッグとサラダが少し。ミニトマトみたいなものとハムみたいな薄いもの。それにコーヒーみたいな飲み物がコップに入れられていた。
コップを少し傾けて、少し飲んでみる。
「アイスコーヒーだ」
氷が入っている訳では無いのだが、よく冷えている。
さすがに甘くないが、この世界でこれが飲めるとは思わなかった。
トーストはバターが要らないほどおいしかった。
どこで売っているのだろう、ヒマになった時に聞いてみたい。
でもどんどんお客が入ってくる。
ここでのんびりしている訳にはいかないなと思って、時刻はまだ5時20分だけど印刷所の方へ行ってみることにした。
印刷所は、早朝という時間帯にも関わらず煌々と電気が点いていて中で印刷機が動いているような音がしていた。
少し大きい、バタンバタンという音もする。
何をしているのだろうか?
「入る?」
グリーンに聞く。
時間的に早朝過ぎると思うが、他にやることもない。
どうするべきか。
「施錠していたカギを勝手に開けて入った。それだけで十分。私たちもここを出る用意をしましょう」
そういうと寝袋を折りたたみ、バックパックに入れ始めた。
部屋の中には何も置いていない。
持ち物も同じ。
明日、いや今日は印刷所に行く予定だったな。
朝飯はどうするのだろうか。
「朝ご飯は、早朝から開いている食堂で取るわよ。印刷所は、休みなしで動いているからいつ行ってもいいと思うけれど」
部屋の料金は支払い済みだから、部屋のカギを渡すだけで終了。
時刻は、午前4時45分。
2人して部屋を出て階下へ、店主の男にカギを渡して宿を出た。
瓶は持ってきているので、3人は拘束されたままである。
MQコードから朝やっている食堂で、印刷所に近い場所へと移動した。
『夜がけ朝駆け亭』
移動した先の食堂は宿屋併設の店だった。
名前の通りなのか、既に食堂は開いていて結構な人がいるようだ。
店に入るとすぐに給仕をしている女性が近づいてきて、
「いらっしゃい、どこでも好きな場所に座って。2人ね、すぐに食事を持ってくるわ」
どうやら食事内容は固定で人数だけを確認するとすぐに持ってくるらしい。
2人で開いている席に座ると、すぐにプレートに載った食事が運ばれてくる。
「お代は、銀貨2枚よ。2人だから4枚で、食べ終わったらそのまま出て行っても良いわ」
「はい、4枚」
「毎度ありがとう」
プレートに乗っているのは、トースト2枚とバター1切れ、ベーコンエッグとサラダが少し。ミニトマトみたいなものとハムみたいな薄いもの。それにコーヒーみたいな飲み物がコップに入れられていた。
コップを少し傾けて、少し飲んでみる。
「アイスコーヒーだ」
氷が入っている訳では無いのだが、よく冷えている。
さすがに甘くないが、この世界でこれが飲めるとは思わなかった。
トーストはバターが要らないほどおいしかった。
どこで売っているのだろう、ヒマになった時に聞いてみたい。
でもどんどんお客が入ってくる。
ここでのんびりしている訳にはいかないなと思って、時刻はまだ5時20分だけど印刷所の方へ行ってみることにした。
印刷所は、早朝という時間帯にも関わらず煌々と電気が点いていて中で印刷機が動いているような音がしていた。
少し大きい、バタンバタンという音もする。
何をしているのだろうか?
「入る?」
グリーンに聞く。
時間的に早朝過ぎると思うが、他にやることもない。
どうするべきか。
0
あなたにおすすめの小説
異世界ママ、今日も元気に無双中!
チャチャ
ファンタジー
> 地球で5人の子どもを育てていた明るく元気な主婦・春子。
ある日、建設現場の事故で命を落としたと思ったら――なんと剣と魔法の異世界に転生!?
目が覚めたら村の片隅、魔法も戦闘知識もゼロ……でも家事スキルは超一流!
「洗濯魔法? お掃除召喚? いえいえ、ただの生活の知恵です!」
おせっかい上等! お節介で世界を変える異世界ママ、今日も笑顔で大奮闘!
魔法も剣もぶっ飛ばせ♪ ほんわかテンポの“無双系ほんわかファンタジー”開幕!
夫に捨てられた私は冷酷公爵と再婚しました
香木陽灯
恋愛
伯爵夫人のマリアーヌは「夜を共に過ごす気にならない」と突然夫に告げられ、わずか五ヶ月で離縁することとなる。
これまで女癖の悪い夫に何度も不倫されても、役立たずと貶されても、文句ひとつ言わず彼を支えてきた。だがその苦労は報われることはなかった。
実家に帰っても父から不当な扱いを受けるマリアーヌ。気分転換に繰り出した街で倒れていた貴族の男性と出会い、彼を助ける。
「離縁したばかり? それは相手の見る目がなかっただけだ。良かったじゃないか。君はもう自由だ」
「自由……」
もう自由なのだとマリアーヌが気づいた矢先、両親と元夫の策略によって再婚を強いられる。相手は婚約者が逃げ出すことで有名な冷酷公爵だった。
ところが冷酷公爵と会ってみると、以前助けた男性だったのだ。
再婚を受け入れたマリアーヌは、公爵と少しずつ仲良くなっていく。
ところが公爵は王命を受け内密に仕事をしているようで……。
一方の元夫は、財政難に陥っていた。
「頼む、助けてくれ! お前は俺に恩があるだろう?」
元夫の悲痛な叫びに、マリアーヌはにっこりと微笑んだ。
「なぜかしら? 貴方を助ける気になりませんの」
※ふんわり設定です
【完結】魔王を殺された黒竜は勇者を許さない
綾雅(りょうが)要らない悪役令嬢
ファンタジー
幼い竜は何もかも奪われた。勇者を名乗る人族に、ただ一人の肉親である父を殺される。慈しみ大切にしてくれた魔王も……すべてを奪われた黒竜は次の魔王となった。神の名づけにより力を得た彼は、魔族を従えて人間への復讐を始める。奪われた痛みを乗り越えるために。
だが、人族にも魔族を攻撃した理由があった。滅ぼされた村や町、殺された家族、奪われる数多の命。復讐は連鎖する。
互いの譲れない正義と復讐がぶつかり合う世界で、神は何を望み、幼竜に力と名を与えたのか。復讐を終えるとき、ガブリエルは何を思うだろうか。
ハッピーエンド
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/03/02……完結
2023/12/21……エブリスタ、トレンド#ファンタジー 1位
2023/12/20……アルファポリス、男性向けHOT 20位
2023/12/19……連載開始
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
転生の水神様ーー使える魔法は水属性のみだが最強ですーー
芍薬甘草湯
ファンタジー
水道局職員が異世界に転生、水神様の加護を受けて活躍する異世界転生テンプレ的なストーリーです。
42歳のパッとしない水道局職員が死亡したのち水神様から加護を約束される。
下級貴族の三男ネロ=ヴァッサーに転生し12歳の祝福の儀で水神様に再会する。
約束通り祝福をもらったが使えるのは水属性魔法のみ。
それでもネロは水魔法を工夫しながら活躍していく。
一話当たりは短いです。
通勤通学の合間などにどうぞ。
あまり深く考えずに、気楽に読んでいただければ幸いです。
完結しました。
[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
異世界に迷い込んだ盾職おっさんは『使えない』といわれ町ぐるみで追放されましたが、現在女の子の保護者になってます。
古嶺こいし
ファンタジー
異世界に神隠しに遭い、そのまま10年以上過ごした主人公、北城辰也はある日突然パーティーメンバーから『盾しか能がないおっさんは使えない』という理由で突然解雇されてしまう。勝手に冒険者資格も剥奪され、しかも家まで壊されて居場所を完全に失ってしまった。
頼りもない孤独な主人公はこれからどうしようと海辺で黄昏ていると、海に女の子が浮かんでいるのを発見する。
「うおおおおお!!??」
慌てて救助したことによって、北城辰也の物語が幕を開けたのだった。
基本出来上がり投稿となります!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる