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39 企業秘密
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「行きましょう。きっと大丈夫」
グリーンが言い切った。
まぁ、他にすることもないし他の選択肢がある訳でもないから当然と言えばそうだけど。
印刷所の扉をコンコンコンと叩く。
ちなみに、扉に小さな小槌と丸い板がぶら下がっていて、小槌で丸い板を叩いている。
普通の方法だと印刷の音で聞えないと思うから、この点は助かる。
「はーい」
中から声が聞える。
内側でカギが外される音と共に中から女性が出て来た。
「あら、いらっしゃい。忘れ物?」
「見学に来ました!」
グリーンが、問いかけに目的で返す。
「ん?あ、印刷所の見学かぁ、どうぞ入って」
扉を大きく開けて中に入るように促す。
2人して中に入ると、女性は扉にカギを掛けてから
「こっちよ」
と誘導してくれた。
奥の方からは規則正しい音が響いている。
印刷中なのだろうか?
「今ちょうどメンテナンスに入ったところで、印刷はしていないの。メンテナンス自体はすぐに終わるから、印刷の見学は少し待っていてね」
「メンテナンスですか。それも見てみたいです」
「…あまり面白くないかもしれないわよ」
「興味津々です」
「そう、ならこっちへどうぞ」
ドーム状の部屋に案内されると、そこには6本の柱が円形に直立していた。
その周りに何人かいて、何かをしている。
「メンテもみたいっていうから連れてきたわよ」
「お、印刷もメンテもか。そりゃあいい。思う存分見てくれい。質問も受け付けるぞ」
ここの親方!という感じの男性が気前よくそんなことを言ってくれている。
そして、質問したい!という感じのグリーン。
何がそんなに興味深いのだろうか。
「では、この円柱はなんですか」
「印刷機本体だな。設定を変えると1本で複数の色を紙に印刷できる」
「6本あるということは、6色ですか」
「6本のうち1本は魔法用だ」
「魔法?」
「紙に魔法陣やMQコードを印刷する用の特注品だ。これで魔法陣の額がどーんと下がって爆発的に普及したんだぜ。まぁ、それまで小遣い稼ぎをしていた魔法使いの魔法陣は廃れてしまったがな」
「すごい。どんな魔法陣でも印刷できるんですか」
「印刷できるのは、基本的なものだけだ。高度な魔法陣だと触媒が必要になるので、インキ代が捻出できん」
「それでもすごいなぁ」
はて?
紙はどこから持ってくるのだろうか?
周りを見ても紙の束が見えない。
普通の印刷会社ならあるはずの物がない。
「印刷する紙は、どうしているのですか」
「ふふん。企業秘密だ」
「は?」
「錬金術みたいですね」
グリーンの言葉に、親方が頭を掻きながら
「あ~、まぁ他には言わないでくれよ。特別な調達ルートがあるのだ」
それ以上は何を言っても答えてくれなかった。
そして、印刷再開…
グリーンが言い切った。
まぁ、他にすることもないし他の選択肢がある訳でもないから当然と言えばそうだけど。
印刷所の扉をコンコンコンと叩く。
ちなみに、扉に小さな小槌と丸い板がぶら下がっていて、小槌で丸い板を叩いている。
普通の方法だと印刷の音で聞えないと思うから、この点は助かる。
「はーい」
中から声が聞える。
内側でカギが外される音と共に中から女性が出て来た。
「あら、いらっしゃい。忘れ物?」
「見学に来ました!」
グリーンが、問いかけに目的で返す。
「ん?あ、印刷所の見学かぁ、どうぞ入って」
扉を大きく開けて中に入るように促す。
2人して中に入ると、女性は扉にカギを掛けてから
「こっちよ」
と誘導してくれた。
奥の方からは規則正しい音が響いている。
印刷中なのだろうか?
「今ちょうどメンテナンスに入ったところで、印刷はしていないの。メンテナンス自体はすぐに終わるから、印刷の見学は少し待っていてね」
「メンテナンスですか。それも見てみたいです」
「…あまり面白くないかもしれないわよ」
「興味津々です」
「そう、ならこっちへどうぞ」
ドーム状の部屋に案内されると、そこには6本の柱が円形に直立していた。
その周りに何人かいて、何かをしている。
「メンテもみたいっていうから連れてきたわよ」
「お、印刷もメンテもか。そりゃあいい。思う存分見てくれい。質問も受け付けるぞ」
ここの親方!という感じの男性が気前よくそんなことを言ってくれている。
そして、質問したい!という感じのグリーン。
何がそんなに興味深いのだろうか。
「では、この円柱はなんですか」
「印刷機本体だな。設定を変えると1本で複数の色を紙に印刷できる」
「6本あるということは、6色ですか」
「6本のうち1本は魔法用だ」
「魔法?」
「紙に魔法陣やMQコードを印刷する用の特注品だ。これで魔法陣の額がどーんと下がって爆発的に普及したんだぜ。まぁ、それまで小遣い稼ぎをしていた魔法使いの魔法陣は廃れてしまったがな」
「すごい。どんな魔法陣でも印刷できるんですか」
「印刷できるのは、基本的なものだけだ。高度な魔法陣だと触媒が必要になるので、インキ代が捻出できん」
「それでもすごいなぁ」
はて?
紙はどこから持ってくるのだろうか?
周りを見ても紙の束が見えない。
普通の印刷会社ならあるはずの物がない。
「印刷する紙は、どうしているのですか」
「ふふん。企業秘密だ」
「は?」
「錬金術みたいですね」
グリーンの言葉に、親方が頭を掻きながら
「あ~、まぁ他には言わないでくれよ。特別な調達ルートがあるのだ」
それ以上は何を言っても答えてくれなかった。
そして、印刷再開…
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