空から落ちてくるアレ

夜空のかけら

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8 「綺麗にするために」

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ここはある世界。

地上を見たある者があることをしている。

「だいぶいなくなったな」

頭上からモノを落とすということをしている張本人は、この者が原因。

「しかし、様々なモノはいいとしてもなぜ死神なんですか。悪魔の方がよかったのでは?」

同じふうに地上を見ていた者が質問をする。

「悪魔は契約でしか動かない。しかも、せっかく綺麗になった魂を捨てるのはもったいないと思ってな」

「そう言われればそうですね。魂の浄化は輪廻転生しかできないものです。死神なら魂の回収のみが仕事ですから」

「願い事も叶えたということにした」

「ほとんど詐欺ですが」

「反射的瞬間的な願いがなかったものは、そのまま残してしまったが、これから回収していけばいい。罠もいくつか仕掛けた」

「消しゴムですか」

「そう、消しゴム。消えたものはきちんと我々が回収して、輪廻の帯に戻している」

「それはそうと他世界から狙われませんか」

「すでにアレらは、我々の保護下にある。昔の綺麗な星に戻るまで後戻りはしない。それには、そこにある害獣を消すのが手っ取り早いのだ」

「そうですか。ちょっと強引な手法ですが」

「否定はしない。一定範囲内に対象者がいなくなったところから我々が綺麗にしている。本当になぜここまで汚くしたのか問いたい。自分達が生活している場所なのにな」

「科学文明は生まれたところを穢すことで進化していきますから。宿命みたいなものです」

「そうか」

「私の出身も科学文明です。最も、ここまでの状態になる前に滅びましたが」

「そうか」
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