聖女は仮面夫婦を望みます

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舞踏会の夜

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※すみません。年齢制限変更しました。ミュゼリールさん17歳なのでR18になります。




ノクティス視点

御披露目が終わり、今日いよいよ初夜を迎える。
避妊はしなければならないが……。

あのミュゼに自分だけが触れられるなど、至高の幸せだ。
あの白い滑らかな肌、赤い唇、華奢な腰、想像するだけで………。
駄目だ。冷静に。性急過ぎるときっと怖がられる。
部屋に行く前から高ぶった気分を抑えるのに必死だ。

パタン

寝室に入るとミュゼが行儀よくベッドで座って待っていた。
身を固くして座る姿は初々しくて、劣情が沸き上がる。

「待たせましたか?」

薄いナイトドレスから透ける肌は扇情的で俺の我慢の限界を試すように誘ってくる。
距離を開けずに横に座ると、彼女が息を飲むのが分かった。

「ミュゼ、愛してます。優しくするよう努力しますので、そんなに身体を固くしないで。」
「む、無理です。は、恥ずかしくて。」
「恥ずかしがらないで。綺麗です。結婚が決まってからずっとこの日を待っていました。」

耳は真っ赤に染まり、白い首筋もピンクに色味がかって俺を煽る。
彼女を抱き寄せ首筋に顔を埋めると、石鹸の香りと彼女自身の甘い香りがした。

「ミュゼ、ミュゼ、愛してる。俺の愛しい人……。」

彼女の肌は真っ白で艶やかだった。その柔かな身体を指先でも、舌でも堪能したくて、身体中をくまなく愛撫する。

「はぁ、んっ。」

彼女から漏れる吐息を飲み込むようにキスをする。甘くて気持ち良くて脳が痺れるようだ。
彼女が自分の指で舌で感じてくれるのが嬉しくて無我夢中で彼女を愛した。

「ノクティス様、大好き。」
「ミュゼ、…可愛い。」

お互いに初めてだ。けれど、彼女を怖がらせ無いように、痛くないように、優しく優しく……。
もっと俺を見て、もっと俺を感じて……。

一つになる瞬間、ミュゼの身体が強ばる。
きっと痛い。なのに俺は気持ち良くて。
彼女の中は熱くって、柔かく蠢いて俺を迎え入れてくれた。

彼女を抱き締めると、背中に手を回してくれた。まるで彼女に身体全部が包まれているようで、幸福感が俺を満たす。

「ミュゼ、ミュゼ、」

俺の気持ちは届いてる?
愛してるよ、大好きだ……。
俺の気持ちを伝えたくて優しく触れるけれど、俺の印も付けたくて…。
ごめん。ミュゼ。痛い?

「すみません。痛いですか?」
「痛くても、嬉しいんです。続けてください。」

ああ、俺の愛しい人。
俺だけの…。この白い肌も赤い唇も。
清廉な彼女に己の欲望を打ち付ける。

「ミュゼ、大好き、俺の、俺のミュゼ。」

この艶やかな髪も白い肌も可愛らしい胸も全部、全部、俺だけのものだ。

まだ、行為に慣れていないミュゼがシーツを握り締める。
何かに耐えるように、ギュッと目を閉じている。

ごめん。辛い?
だけど止まらないんだ。俺の、俺だけのものになって。
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