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6話
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……お互い無言や…。嫌やな…。気になった事聞いたろ!
成世「お前…、ええ奴やな?」
俺がそう言うと、客席内はパニック状態なのに、少し笑いが広がった。男はまだ無言のままや…。でもちょっとニヤけとうな…。
成世「いやあのね…。収録中に襲おうと思たら襲えたやん。成人男性投げ飛ばせるんやから。しかも出演者の方々とスタッフの方々の大半がここから出た後やで?………ええ奴やん!」
それを聞いた男が大笑いしよった。
男「ギャハハハハ!何やねんお前!なんか急に喜びだすし、おまけに俺の事ええ奴やー言うて!アッホやなぁ!」
うわ!この方言は!
成世「お前方言俺と同じやんけ!関西人か!嬉しいのぉ!上京してからもう標準語の人としか喋ってへんかったからなぁ!」
大喜びする俺を見た男はまた大笑いしよった。
3人はドン引きしとうやろなぁ…。
男「ギャ"ッハ"ハハ"ッ!…ヴッ!ゲェッホ!お前おもろいなぁ!1時間くらい話そうや!」
成世「いやあかんやろ…。もう人呼ばれたわ!警察来てまうで!」
俺は収録現場の入り口の扉を指さして言うた。
男「なんやねんつまらんなぁ…。…まぁまた来るわ!」
成世「来られへんわ!もう一生出禁や!やけどお前の個人情報は解禁や!」
男はまたまた大笑いしよった。今度は手を叩きながら…。
男「なんでやねん!ギャハハハ!」
成世「…お前笑いすぎやろ…。あ、ほらほら…、今警察来たから…。御用や御用。…後出演者の皆さんとスタッフの皆さんもいらっしゃるで…。ほら…。入り口の隅っこ…。」呆れながら俺は皆さんがいる方向を見ながら男に言うた。
入り口から警察官が複数人で収録現場にやって来とったようや。真梨耶さんを含む出演者の皆さんとスタッフの皆さんがいらっしゃったのは気付いとったけど、足止めしとう場面を皆さんに見てもらって、ちょっとでも好きになって貰えたらなって思って敢えて話続けとったんやけど、逆効果やったな!皆さんドン引きしとうわ!
警察官の1人が俺の方に寄って来た。
警察官「…ご協力ありがとうございます…?」
何やねんそのはっきりせん言い方!出演者の皆さんとスタッフの皆さんから聞いたんやろなあ…。
でも敬礼してくれとうから許したるわ!
成世「いえ、お気になさらず。」
警察官達は男に手錠をかけた。男は笑っとった…。
そして、警察官に連れてかれてった…。気持ち悪っ!
その姿にドン引きしとう俺に真梨耶さんが俺に駆け寄って来た。
真梨耶「成世さん!怪我はありませんか!?」
心配そうにおっしゃった。…ありがたや…。
成世「はい!怪我はありません!他の方々はいかがでしょうか?」
真梨耶「はい!スタッフと観客を含めて誰も怪我人はいませんでした!」
その言葉を聞いて安心したわ…。
…思い返したら、俺と男が喋っとう時、客席ほぼ無言やったな…。辛い!
~収録後~
幸い怪我人も機材の故障もゼロやったから、普通に収録を終える事が出来た。俺の出番は終わっとったけど、無事に終わって嬉しいわ!出演者の皆さんとスタッフの皆さんにも挨拶し終わったし、ギャラも貰った!帰るか!
マナテレビの一階の出口から出ようとした時、一階へ降りてきた洋貴さんが俺の方へ来はった。
洋貴「君!すごいなぁ!ヤバイ奴相手に物怖じせんと!(※しないで) ちょっと漫才っぽくなっとったから、ほんまに修羅場くぐってきたんやなぁって実感したわ!」
成世「…い、いえ。とんでもございません…。」
レジェンド芸人に褒められたもんやから、ついぎこちなくなってもた…。続けて洋貴さんがおっしゃった。…
洋貴「謙虚やなあ!君ただもんちゃうからまた呼んでもらうようにスタッフに伝えとくわ!」
…すげぇ事聞いたで!もう俺ビッグやんけ!
成世「…あ、ありがとうございます!」
洋貴「うんうん!飲み込むのも早いなぁ!
ええねんええねん!(※いいんだよいいんだよ!)また会おな!」
洋貴さんは俺に背を向けて、手を振りながら去ってった。
…ビッグはすぐそこや…!
【つづく】
成世「お前…、ええ奴やな?」
俺がそう言うと、客席内はパニック状態なのに、少し笑いが広がった。男はまだ無言のままや…。でもちょっとニヤけとうな…。
成世「いやあのね…。収録中に襲おうと思たら襲えたやん。成人男性投げ飛ばせるんやから。しかも出演者の方々とスタッフの方々の大半がここから出た後やで?………ええ奴やん!」
それを聞いた男が大笑いしよった。
男「ギャハハハハ!何やねんお前!なんか急に喜びだすし、おまけに俺の事ええ奴やー言うて!アッホやなぁ!」
うわ!この方言は!
成世「お前方言俺と同じやんけ!関西人か!嬉しいのぉ!上京してからもう標準語の人としか喋ってへんかったからなぁ!」
大喜びする俺を見た男はまた大笑いしよった。
3人はドン引きしとうやろなぁ…。
男「ギャ"ッハ"ハハ"ッ!…ヴッ!ゲェッホ!お前おもろいなぁ!1時間くらい話そうや!」
成世「いやあかんやろ…。もう人呼ばれたわ!警察来てまうで!」
俺は収録現場の入り口の扉を指さして言うた。
男「なんやねんつまらんなぁ…。…まぁまた来るわ!」
成世「来られへんわ!もう一生出禁や!やけどお前の個人情報は解禁や!」
男はまたまた大笑いしよった。今度は手を叩きながら…。
男「なんでやねん!ギャハハハ!」
成世「…お前笑いすぎやろ…。あ、ほらほら…、今警察来たから…。御用や御用。…後出演者の皆さんとスタッフの皆さんもいらっしゃるで…。ほら…。入り口の隅っこ…。」呆れながら俺は皆さんがいる方向を見ながら男に言うた。
入り口から警察官が複数人で収録現場にやって来とったようや。真梨耶さんを含む出演者の皆さんとスタッフの皆さんがいらっしゃったのは気付いとったけど、足止めしとう場面を皆さんに見てもらって、ちょっとでも好きになって貰えたらなって思って敢えて話続けとったんやけど、逆効果やったな!皆さんドン引きしとうわ!
警察官の1人が俺の方に寄って来た。
警察官「…ご協力ありがとうございます…?」
何やねんそのはっきりせん言い方!出演者の皆さんとスタッフの皆さんから聞いたんやろなあ…。
でも敬礼してくれとうから許したるわ!
成世「いえ、お気になさらず。」
警察官達は男に手錠をかけた。男は笑っとった…。
そして、警察官に連れてかれてった…。気持ち悪っ!
その姿にドン引きしとう俺に真梨耶さんが俺に駆け寄って来た。
真梨耶「成世さん!怪我はありませんか!?」
心配そうにおっしゃった。…ありがたや…。
成世「はい!怪我はありません!他の方々はいかがでしょうか?」
真梨耶「はい!スタッフと観客を含めて誰も怪我人はいませんでした!」
その言葉を聞いて安心したわ…。
…思い返したら、俺と男が喋っとう時、客席ほぼ無言やったな…。辛い!
~収録後~
幸い怪我人も機材の故障もゼロやったから、普通に収録を終える事が出来た。俺の出番は終わっとったけど、無事に終わって嬉しいわ!出演者の皆さんとスタッフの皆さんにも挨拶し終わったし、ギャラも貰った!帰るか!
マナテレビの一階の出口から出ようとした時、一階へ降りてきた洋貴さんが俺の方へ来はった。
洋貴「君!すごいなぁ!ヤバイ奴相手に物怖じせんと!(※しないで) ちょっと漫才っぽくなっとったから、ほんまに修羅場くぐってきたんやなぁって実感したわ!」
成世「…い、いえ。とんでもございません…。」
レジェンド芸人に褒められたもんやから、ついぎこちなくなってもた…。続けて洋貴さんがおっしゃった。…
洋貴「謙虚やなあ!君ただもんちゃうからまた呼んでもらうようにスタッフに伝えとくわ!」
…すげぇ事聞いたで!もう俺ビッグやんけ!
成世「…あ、ありがとうございます!」
洋貴「うんうん!飲み込むのも早いなぁ!
ええねんええねん!(※いいんだよいいんだよ!)また会おな!」
洋貴さんは俺に背を向けて、手を振りながら去ってった。
…ビッグはすぐそこや…!
【つづく】
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