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7話
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~夜 アパート 成世の部屋の中~
陸斗「へぇ~ここが成世の部屋か!………微妙…。」
アリンナ「でも案外片付いてんじゃん!…前言撤回!
クローゼットに色んな物押し込みすぎ!…何これ…。
黒ジャージ一式と、サングラスと、王冠?」
レツラ「…ジャージと王冠って、相性最悪だよ…?」
こいつら…。人の部屋物色しよってからに…!(※しやがって…!)
成世「別にええやん!そんなもん中古ショップで買った安物のレプリカや!黒ジャージと釣り合っとうやろ!」
アリンナ「あっ!またそうやって自分のファッションセンスの無さを棚に上げる!だいたいその安物を私達の貯金で買ったんじゃないでしょうね!?」
ヒッ…!ば、バレた…。
成世「はい…。その通りです…。申し訳ございません…。」俺は皆に深く頭を下げた。
アリンナ「最低…。」
アリンナは軽蔑の眼差しで俺を見よった…。そりゃそうや…。
レツラ「それは駄目だよ……。成世。」
レツラがドン引きしとう…。許してください!
陸斗「まぁいいじゃないか!ビッグになったらまとめて払ってくれるだろうからさ!…だが…。」
笑顔で話とった陸斗が満面の笑みで、やけどすっげえ怖い雰囲気を漂わせながら俺の顔スレスレまで顔を近づけて言いよった…。
陸斗「その金は俺達が助けた方々が、俺達を信頼して分けてくださった分も入ってるんだ…。…それを無駄遣いした重みを、忘れるなよ…?」
最後真顔で終わったで…。
こ、怖い!鳥肌立ったわ…。…俺は罰当たりな奴や…。
成世「はい…。肝に銘じておきます…。申し訳ございません…。」
俺は半泣きで答えた…。あのちょんまげ野郎がちらつくなあ…。いやそんなん今考えたらあかんねん!これは友情の問題や!
それ程の事を俺はやったんや…。もう二度とやらん!
震える俺を見て気が済んだんか、陸斗は雰囲気と体勢を戻して言いよった…。
陸斗「よし!だいぶ騒いじゃったな!アリンナ!
機械の調子は?」
アリンナ「好調です。この部屋での話は、外からは聞こえていないでしょう。」
さっきの状態から元に戻ったアリンナが、手に持っとうサイコロ型の機械の状態を簡潔に説明しとう。
こいつ…、臨機応変に対応しとう…。すげえな…。
それに比べて、俺は座り込んどうだけや、べったりと床にな…。
レツラ「ちょっと成世…。立ちなよ…。もう大丈夫だから…。」
レツラが俺を立たせようと促してくる。
アリンナ「…情けないですね…。成世くん…。ほら、ティッシュ…。」
俺泣いとんか…。ほんまに情けないわ…。アリンナは機械をレツラに渡し、取り出したポケットティッシュを開けてティッシュを1枚くれた
陸斗は真顔で何も言わんと俺を見とう…。
成世「あ、ありがとうございます…。」
俺は涙を拭いた後、大きく鼻をかんでもた。
陸斗「うるさいなぁ…。」
陸斗が呆れながら言うた。ごもっともや!
やけど3人は微笑んで俺の事見とう…。あったかいなぁ…。ティッシュをゴミ箱に投げ入れた。
3人が小さな拍手をしよった…。
俺は立ち上がると、ズボンのポケットからギャラの封筒を取り出した。泣き止んだし、気分も落ち着いたわ。
成世「これ…。皆にあげるわ…。足しにならんと思うけど…。」
陸斗「ああ…。バスの中で見せびらかしてきたやつね。
いらないよ…。だいたいなぁ…。金が減ったから怒ったんじゃなくて、責任と自覚をだな………。」
陸斗がまた説教を始める気や…。
成世「だって、ビッグになったらまとめて払うって話やん…。お前が言うには…。」
陸斗が呆れながら言うた。
陸斗「いや冗談だって…。まだお前ビッグになってないだろ?」
…舐めとんちゃうで…?
成世「…いや、もうすぐなるで?」
3人「は?」
3人は困惑しとう。正直に答えたろ…!
「また俺、番組に出られるらしいわ…。」
3人は一瞬固まった後、一斉に驚きよった。
3人「えぇー!?」
【つづく】
陸斗「へぇ~ここが成世の部屋か!………微妙…。」
アリンナ「でも案外片付いてんじゃん!…前言撤回!
クローゼットに色んな物押し込みすぎ!…何これ…。
黒ジャージ一式と、サングラスと、王冠?」
レツラ「…ジャージと王冠って、相性最悪だよ…?」
こいつら…。人の部屋物色しよってからに…!(※しやがって…!)
成世「別にええやん!そんなもん中古ショップで買った安物のレプリカや!黒ジャージと釣り合っとうやろ!」
アリンナ「あっ!またそうやって自分のファッションセンスの無さを棚に上げる!だいたいその安物を私達の貯金で買ったんじゃないでしょうね!?」
ヒッ…!ば、バレた…。
成世「はい…。その通りです…。申し訳ございません…。」俺は皆に深く頭を下げた。
アリンナ「最低…。」
アリンナは軽蔑の眼差しで俺を見よった…。そりゃそうや…。
レツラ「それは駄目だよ……。成世。」
レツラがドン引きしとう…。許してください!
陸斗「まぁいいじゃないか!ビッグになったらまとめて払ってくれるだろうからさ!…だが…。」
笑顔で話とった陸斗が満面の笑みで、やけどすっげえ怖い雰囲気を漂わせながら俺の顔スレスレまで顔を近づけて言いよった…。
陸斗「その金は俺達が助けた方々が、俺達を信頼して分けてくださった分も入ってるんだ…。…それを無駄遣いした重みを、忘れるなよ…?」
最後真顔で終わったで…。
こ、怖い!鳥肌立ったわ…。…俺は罰当たりな奴や…。
成世「はい…。肝に銘じておきます…。申し訳ございません…。」
俺は半泣きで答えた…。あのちょんまげ野郎がちらつくなあ…。いやそんなん今考えたらあかんねん!これは友情の問題や!
それ程の事を俺はやったんや…。もう二度とやらん!
震える俺を見て気が済んだんか、陸斗は雰囲気と体勢を戻して言いよった…。
陸斗「よし!だいぶ騒いじゃったな!アリンナ!
機械の調子は?」
アリンナ「好調です。この部屋での話は、外からは聞こえていないでしょう。」
さっきの状態から元に戻ったアリンナが、手に持っとうサイコロ型の機械の状態を簡潔に説明しとう。
こいつ…、臨機応変に対応しとう…。すげえな…。
それに比べて、俺は座り込んどうだけや、べったりと床にな…。
レツラ「ちょっと成世…。立ちなよ…。もう大丈夫だから…。」
レツラが俺を立たせようと促してくる。
アリンナ「…情けないですね…。成世くん…。ほら、ティッシュ…。」
俺泣いとんか…。ほんまに情けないわ…。アリンナは機械をレツラに渡し、取り出したポケットティッシュを開けてティッシュを1枚くれた
陸斗は真顔で何も言わんと俺を見とう…。
成世「あ、ありがとうございます…。」
俺は涙を拭いた後、大きく鼻をかんでもた。
陸斗「うるさいなぁ…。」
陸斗が呆れながら言うた。ごもっともや!
やけど3人は微笑んで俺の事見とう…。あったかいなぁ…。ティッシュをゴミ箱に投げ入れた。
3人が小さな拍手をしよった…。
俺は立ち上がると、ズボンのポケットからギャラの封筒を取り出した。泣き止んだし、気分も落ち着いたわ。
成世「これ…。皆にあげるわ…。足しにならんと思うけど…。」
陸斗「ああ…。バスの中で見せびらかしてきたやつね。
いらないよ…。だいたいなぁ…。金が減ったから怒ったんじゃなくて、責任と自覚をだな………。」
陸斗がまた説教を始める気や…。
成世「だって、ビッグになったらまとめて払うって話やん…。お前が言うには…。」
陸斗が呆れながら言うた。
陸斗「いや冗談だって…。まだお前ビッグになってないだろ?」
…舐めとんちゃうで…?
成世「…いや、もうすぐなるで?」
3人「は?」
3人は困惑しとう。正直に答えたろ…!
「また俺、番組に出られるらしいわ…。」
3人は一瞬固まった後、一斉に驚きよった。
3人「えぇー!?」
【つづく】
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