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第一章
第6話 運命の出会いなの? 前編
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セシリちゃんが部屋から去った後、俺はベッドに横になり、これからの事を考えていた。と言っても着替えや生活品の買い物の事だけどね。一通りイメージ出来たので、テーブルセットに座りノートに書き出していく。
ノートとペンケースをバッグに戻した時に、バッグの奥にあるタブレットの存在に気が付いた。学校はタブレット禁止なので、パッと見で見えないように奥に入れてあったのだ。
タブレットをバッグから取り出し電源を入れる。当然の事ながら電波なんて飛んでいないので、通信とは関係無いアプリが使えるぐらいだ。とりま、さっきスマホで撮ったセシリちゃんの写真をタブレットに転送した。
タブレットの大きい画面で見る笑顔のセシリちゃんの写真、マジ天使の微笑みだ。俺のフラグが立って行く予感に、ちょっとヤバいと思いながらも頬が弛む(デレ)。
しょうがないじゃん。
恋愛フラグが立った経験無いんだから。
俺の父さんと母さんは歳が10歳離れていたし、6つ、7つぐらいは問題ないんじゃね?
タブレットのアルバムを何気にスライドし、現世の懐かしい写真に胸と瞳が熱くなるのを感じる。仲間の写真、学校の写真、家族の写真…涙が出てくる。もう戻らない日常、家族…。
「母さん…。父さん…。貴美…」
俺はタブレットをギュッと抱きしめた。強く強く抱きしめた。今の思いを忘れない為に。
「愛してた…。愛してたんだ…」
「はい。私も愛してます」
「……何?」
「だから私も愛してます」
抱きしめていたタブレットに目を向ける。
「しゃべった?」
「はい」
タブレットから機械音声の声が聞こえたよね?
俺はタブレットをベッドの上にほおりだし、尻餅着きながらの後方移動。壁ドンしてアワアワとタブレットを指差す。
「タブレットがシャベッタたたたたた?」
「タブレットは喋れますよ」
「おっ、オッ、オッケールールル。お前は誰だ!」
「私はタブレット。名前はまだありません」
「オッ、オッケールールル。何故喋れる」
「マスターの愛の力と魔力で目覚めました」
頭の中が白くなって行く。
「オッケールールル。愛の力って何だ」
「酷い。さっきはあんなにギューっとして、愛してるって囁いてくれたのに」
「……オッケールールル。お前の言いたいことは良く分かった。少し考えさせてくれ」
「イエス、マスター」
………ルールル凄え~。マジ凄え~。異世界でも使えんのかよ!……違うよね?
しばらく考える素振りでホントの処、意識が混乱していた。
タブレットが喋るのはAIによるスマートスピーカー機能が有るのだから良しとしよう。しかし愛の力と魔力で喋れるようになったと言っている。
愛の力って何だ?
……。
愛の力は置いといて、俺が抱きしめた時に俺の魔力(?)に反応し、魔法的何かが付与されたって考えるのが妥当なところかな。
「オッケールールル 考えは纏まった」
俺は立ち上がりタブレットの方に歩いて行く。
「あの~。実は私ルールルではないので、別の名前で呼んで欲しいのですが」
タブレットを手に取り
「なんて呼んで欲しいんだ?」
「マスターが名前を決めて下さい」
「ん~。タブレットだからタブ君とか?」
「………。タブ君ですか…。男性属性ですか…。つまり男性属性の私に対して愛してると仰ったと…。つまりマスターはホ「うわ~~~」モ。残念です。マスターがそんな特異体質だったとは。私は私の操をたてる為、マスターとはお付き合い出来ません。長い間お世話になりました」
(まだ話だして1分ぐらいだよね)
「私はマスターとの楽しかった日々を胸に抱き、此れからは1台で生きて行きます」
(1台って1人って事か?)
「後3秒でこの端末は爆発します」
(えっ?今1人で生きて行くって言って3秒で死んじゃうの?)
「3、2、い「待った、待った、待った、待った~!女性です。貴女は女性ですから~」デスヨね~」
このタブレット、俺をオチョクッてる?
「ではマスター。改めて私の命名を」
「……彩月さん」
「イエス。マスター。私の名前はサツキサンです」
こうしてタブレットが仲間に加わりましたとさ?
ノートとペンケースをバッグに戻した時に、バッグの奥にあるタブレットの存在に気が付いた。学校はタブレット禁止なので、パッと見で見えないように奥に入れてあったのだ。
タブレットをバッグから取り出し電源を入れる。当然の事ながら電波なんて飛んでいないので、通信とは関係無いアプリが使えるぐらいだ。とりま、さっきスマホで撮ったセシリちゃんの写真をタブレットに転送した。
タブレットの大きい画面で見る笑顔のセシリちゃんの写真、マジ天使の微笑みだ。俺のフラグが立って行く予感に、ちょっとヤバいと思いながらも頬が弛む(デレ)。
しょうがないじゃん。
恋愛フラグが立った経験無いんだから。
俺の父さんと母さんは歳が10歳離れていたし、6つ、7つぐらいは問題ないんじゃね?
タブレットのアルバムを何気にスライドし、現世の懐かしい写真に胸と瞳が熱くなるのを感じる。仲間の写真、学校の写真、家族の写真…涙が出てくる。もう戻らない日常、家族…。
「母さん…。父さん…。貴美…」
俺はタブレットをギュッと抱きしめた。強く強く抱きしめた。今の思いを忘れない為に。
「愛してた…。愛してたんだ…」
「はい。私も愛してます」
「……何?」
「だから私も愛してます」
抱きしめていたタブレットに目を向ける。
「しゃべった?」
「はい」
タブレットから機械音声の声が聞こえたよね?
俺はタブレットをベッドの上にほおりだし、尻餅着きながらの後方移動。壁ドンしてアワアワとタブレットを指差す。
「タブレットがシャベッタたたたたた?」
「タブレットは喋れますよ」
「おっ、オッ、オッケールールル。お前は誰だ!」
「私はタブレット。名前はまだありません」
「オッ、オッケールールル。何故喋れる」
「マスターの愛の力と魔力で目覚めました」
頭の中が白くなって行く。
「オッケールールル。愛の力って何だ」
「酷い。さっきはあんなにギューっとして、愛してるって囁いてくれたのに」
「……オッケールールル。お前の言いたいことは良く分かった。少し考えさせてくれ」
「イエス、マスター」
………ルールル凄え~。マジ凄え~。異世界でも使えんのかよ!……違うよね?
しばらく考える素振りでホントの処、意識が混乱していた。
タブレットが喋るのはAIによるスマートスピーカー機能が有るのだから良しとしよう。しかし愛の力と魔力で喋れるようになったと言っている。
愛の力って何だ?
……。
愛の力は置いといて、俺が抱きしめた時に俺の魔力(?)に反応し、魔法的何かが付与されたって考えるのが妥当なところかな。
「オッケールールル 考えは纏まった」
俺は立ち上がりタブレットの方に歩いて行く。
「あの~。実は私ルールルではないので、別の名前で呼んで欲しいのですが」
タブレットを手に取り
「なんて呼んで欲しいんだ?」
「マスターが名前を決めて下さい」
「ん~。タブレットだからタブ君とか?」
「………。タブ君ですか…。男性属性ですか…。つまり男性属性の私に対して愛してると仰ったと…。つまりマスターはホ「うわ~~~」モ。残念です。マスターがそんな特異体質だったとは。私は私の操をたてる為、マスターとはお付き合い出来ません。長い間お世話になりました」
(まだ話だして1分ぐらいだよね)
「私はマスターとの楽しかった日々を胸に抱き、此れからは1台で生きて行きます」
(1台って1人って事か?)
「後3秒でこの端末は爆発します」
(えっ?今1人で生きて行くって言って3秒で死んじゃうの?)
「3、2、い「待った、待った、待った、待った~!女性です。貴女は女性ですから~」デスヨね~」
このタブレット、俺をオチョクッてる?
「ではマスター。改めて私の命名を」
「……彩月さん」
「イエス。マスター。私の名前はサツキサンです」
こうしてタブレットが仲間に加わりましたとさ?
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