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第一章
第14話 黒猫探しミッション 後編
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「お、お腹が空いたのじゃ」
俺は腕時計を見た。12時を過ぎている。
「あ、お昼の時間ですね。彼処の屋台なんかどうです?」
「貴様!お嬢様に屋台などと粗末な食べ物を、食べさせるつもりか!」
「いやカーシャ。我は屋台とやらを食べてみたいぞ」
お嬢様の希望もあり、俺達は屋台で鳥の串焼きを買った。いわゆる焼き鳥の塩味だ。
「うむ!美味しいではないか!」
「炭火で焼いていましたからね。炭火でじっくり焼くと、中はジューシーで表はパリッと焼けるんです。良い腕の職人さんですね」
俺達は焼き鳥を歩きながら食べていた。
あれから2時間。城壁もだいぶ大きく見えてきた。そろそろかな?
「索敵!」
俺は猫の索敵をする。
「どう?サツキサン?」
「イエス、マスター。黒猫の数は17匹です」
「こ、此れは?」
カーシャさんがサツキサンを見て驚く。
「サツキサンじゃ!此れを見た事は内緒なのじゃ」
ルミナ様が俺に変わり説明してくれた。
「それじゃ手前から潰して行こう」
俺達はエルマーニャ探しを再開した。
「エルマーニャ!」
「ニャア」
「エルマーニャ!!」
「ニャア」
「エルマーーーーーニャーーッ!」
ルミナ様は黒猫の方に走って行った。捜索再開後、8匹目にしてエルマーニャが見つかったのだ。
ルミナ様は膝を付いてしゃがみ込み、エルマーニャを抱いている。
「エルマーニャ……、会いたかったぞ、エルマーニャ~」
微笑ましい光景だ(微笑み)。
!!!
ルミナ様の脇にある路地から、男がふらふらと出てきた。ヤバい!濃い紫のオーラ、殺意を纏っている。
俺は駆け出したがタイミング的に間に合わない………か。
ギリギリだ。ギリギリだった。俺は男とルミナ様の間に割り込んだ。勢い余ってルミナ様を押し倒したが、男からはルミナ様を守れる形だ……あっ、押し倒しイベのテンプレで、俺の唇がルミナ様の唇と接触してしまったよ(汗)。
慌てて腕を立てて、顔を離す。ルミナ様が赤い頬で呆然と俺を見つめた。
遂に来たよ黄金テンプレ!10歳ぐらいの女の子だけ…
「ぐわぁぁぁ~!!!」
男のナイフが俺の背中に突き刺さる。グサッ、グサッ、グサッ!男は何度も俺の背中を刺した。背中に激痛が何度も走る。
「あぐっ!」「ぐはっ!」
更に男はナイフを抜いて振りかぶった。今度こそ死んだな……。
カラ~ン
男のナイフが路上に落ちる。次の瞬間、男は吹き飛ばされた。カーシャさんが横っ面をぶん殴ったのだ。
男は近くに隠れていたSPに取り押さえられた。
俺は背中の激痛で腕の力が抜け、ルミナ様に覆い被さる。
「ら、ライト……………?(涙)」
俺の顔の横にルミナ様の顔があるようだ。しかし俺は意識が朦朧として何も答えられない。
「カァーーシャァーーー!ライトがァ、ライトが死んでしまうーーー!」
薄れ行く意識の中でルミナ様の泣き声が聞こえた………………。
◆
………背中が暖かい。………痛みが消えていく?暖かい何かが俺の背中の傷を癒してくれていた。
うっすらと瞼を開けると大粒の涙を流しているルミナ様がいた。
「ら、ライト………」
「……る、ルミナ様?」
「ら、ライト、ライト!ライト!ライト!ライト!」
路上に寝ている俺をルミナ様がギュッと抱き締めてきた。
俺、死ななかったんだ……。俺の傍らでカーシャさんが呪文を唱えていた。回復魔法?助かった~~~。
俺は抱き付いて泣いているルミナ様に片腕を回し、半身を起こした。
「ありがとうございます、カーシャさん」
するとカーシャさん始め、SPの人達が深々と頭を下げた。
「いえ、此方らこそお嬢様を助けて頂きありがとうございました。私達が不甲斐ない為に、ライトさんに大怪我をさせてしまい申し訳ありません」
さん?貴様からさんに昇格できました。
そんな俺の顔をルミナ様が泣いていた赤い目に頬を赤く染めピンクのオーラでポーッと見ていた。
「ルミナ様に怪我が無くて良かった(微笑み)」
「あ、あ、ありがとうなのじゃ………。ら、ライトのけ、怪我は大丈夫か?」
ルミナ様は涙目で俺を見上げ心配してくれる。
「カーシャさんのお陰でバッチリ治りました」
そうこうしている間に、塀の詰所から兵士が集まって来た。男は兵士に連れて行かれた。
「あれは最近多発していた通り魔だな」
聞いた事がある声が聞こえた。
「ガルバーニさん!」
「おっ!ライトじゃねえか。またお手柄か?」
「いえ、今回は被害者です(苦笑)」
「が、ガルバーニ隊長。お久しぶりです」
おや?ガルバーニさんとカーシャさんは知り合いみたいだ。カーシャさんピンクのオーラ出てきたよ?
「おっ、カーシャか。なんだよ、お前さんがいてライトが刺されたのか?」
「す、スミマセン。あの男がふらっと出てきた時にはライトさんは駆け出していて、お嬢様を救ってくれたのです」
「ありゃ、俺の時と一緒か~(苦笑)」
「? 一緒と言いますと?」
「ついこの間、俺の部下が犯罪者に刺されそうになった時に、ライトは俺より先に走り出して、部下を助けてくれたばかりだ(笑)」
「ガルバーニ隊長より早くですか!」
カーシャさんが驚きの声を上げる。周りのSP達も驚きの顔で俺を見ている。ガルバーニさんって凄い人なんだね。
「た、たまたまですよ(汗)」
「たまたまは2回続かねえよ!ライト、お前さんやっぱり凄えよ!どうだい?俺ん所に来ないか?」
「い、いえ。冒険者初めたばかりなので(汗)」
「そうか、そうだな!」
ガルバーニさんは嬉しそうに納得してくれた。
「おや?ルミナじゃなえか?何やってんだ?こんな所で?」
「エルマーニャを探しに来たのじゃ!」
ルミナ様はエルマーニャを大切そうに抱きしめて言った。あれあれ、お知り合い?
「エルマーニャ?あぁ其の猫かい?」
「父殿に捨てられてしまったのじゃ!でもライトが見つけてくれたのじゃ!だから連れて帰るのじゃ!」
「ガハハハ!そうか、そうか!1匹と言わず10匹でも100匹でも持って帰ってやんな!大将喜ぶぞ!」
「そうなのか!父殿は喜ぶのか!(笑顔)」
「あぁ!もの凄~~~く喜ぶぞ~(ニマ~)!」
嘘だ!あのニマ~は嘘をつているニマ~だ!
「お、お嬢様。ね、猫はエルマーニャ1匹で宜しいかと(汗)」
カーシャさんが慌ててその場を取り繕う。
「そうじゃな。エルマーニャがいれば十分じゃ!よし、帰るとしよう」
あっ、そうだ!
「みんな此処に立って下さい」
俺はそう言ってスマホを近く家の窓枠に立て掛けた。
「はい!笑って!」
パシャ
「何をしたのじゃ?」
「ちょっと写真を(汗)」
俺はそう言ってスマホの画面を見せた。其処には俺、ルミナ様とエルマーニャ、カーシャさん、ガルバーニさんの笑顔の写真が写っていた。初クエスト記念写真だね(笑)。
「なんじゃ~!此れは何なのじゃ!」
「俺の秘密の魔道具第2弾です」
「おっ!例の魔導具か」
「こんな魔道具初めて見ました!」
みんなスマホをじろじろ見ている。そりゃそうだよね。
「さぁ、帰りましょうか」
俺は話題をそらした。
「それじゃ、ライト頑張れよ!」
ガルバーニさんが俺の背中を叩く。
「はい!頑張ります!」
「ルミナ、カーシャも元気でな。大将に宜しく伝えてくれ」
「はい!ガルバーニ隊長もお元気で!」
カーシャさんがピンクのオーラで敬礼している。
「カーシャぁ……敬礼は要らねぇだろう(苦笑)。じゃあな」
ガルバーニさんはそう言って詰所に戻って行った。
帰り道はルミナ様を挟むように俺が左手の手を握り、右側からカーシャさんが右手を握り歩いて帰った。エルマーニャはSPが用意していたケージに入れカーシャさんが持っている。
ルミナ様…ピンクのオーラが強く出てますが………。
「ライト。今日は本当にありがとうなのじゃ!」
「無事にエルマーニャが見つかって良かったですね」
「ライトが来なかったら、絶対に見つからなかったのじゃ!ライトとサツキサンは凄いのじゃ!」
ルミナ様は大きな笑顔で褒めてくれた。
「あはは。ありがとうございます。俺も初クエストで、可愛い女の子の笑顔が見れてホント良かったです(笑顔)」
ルミナ様は俯き赤い顔をしている。
「う、うむ。其れは何よりじゃ。ら、ライトは我の命の恩人で、わ…我のファ、ファ、ファー……(ブシュ~)」
ルミナ様は人差し指と中指で唇を抑えていたよ?あっ!黄金テンプレ!俺はすっかり其の事を失念していた。
過去の経験値が無い俺は取り繕う事も出来ず赤面してしまった(ブシュ~)。
俺達は日が暮れる前にお屋敷に着いた。
「此れが報酬の1シルバーじゃ」
俺達は門の前にいた。ルミナ様から中に入るように進められたが、日暮れが近いからと丁寧にお断りをした。
「また会えるか?(涙目)」
「ご用命あればいつでも来ますよ(笑顔)」
「そうか!ご用命するから必ず来るのじゃぞ!(笑顔)」
「はい!宜しくお願いします(苦笑)」
立ち去る俺に門の前で大きく手を振るルミナ様。
命のピンチもあったけど初クエスト『猫ちゃん探し』コンプリートだ!
俺は腕時計を見た。12時を過ぎている。
「あ、お昼の時間ですね。彼処の屋台なんかどうです?」
「貴様!お嬢様に屋台などと粗末な食べ物を、食べさせるつもりか!」
「いやカーシャ。我は屋台とやらを食べてみたいぞ」
お嬢様の希望もあり、俺達は屋台で鳥の串焼きを買った。いわゆる焼き鳥の塩味だ。
「うむ!美味しいではないか!」
「炭火で焼いていましたからね。炭火でじっくり焼くと、中はジューシーで表はパリッと焼けるんです。良い腕の職人さんですね」
俺達は焼き鳥を歩きながら食べていた。
あれから2時間。城壁もだいぶ大きく見えてきた。そろそろかな?
「索敵!」
俺は猫の索敵をする。
「どう?サツキサン?」
「イエス、マスター。黒猫の数は17匹です」
「こ、此れは?」
カーシャさんがサツキサンを見て驚く。
「サツキサンじゃ!此れを見た事は内緒なのじゃ」
ルミナ様が俺に変わり説明してくれた。
「それじゃ手前から潰して行こう」
俺達はエルマーニャ探しを再開した。
「エルマーニャ!」
「ニャア」
「エルマーニャ!!」
「ニャア」
「エルマーーーーーニャーーッ!」
ルミナ様は黒猫の方に走って行った。捜索再開後、8匹目にしてエルマーニャが見つかったのだ。
ルミナ様は膝を付いてしゃがみ込み、エルマーニャを抱いている。
「エルマーニャ……、会いたかったぞ、エルマーニャ~」
微笑ましい光景だ(微笑み)。
!!!
ルミナ様の脇にある路地から、男がふらふらと出てきた。ヤバい!濃い紫のオーラ、殺意を纏っている。
俺は駆け出したがタイミング的に間に合わない………か。
ギリギリだ。ギリギリだった。俺は男とルミナ様の間に割り込んだ。勢い余ってルミナ様を押し倒したが、男からはルミナ様を守れる形だ……あっ、押し倒しイベのテンプレで、俺の唇がルミナ様の唇と接触してしまったよ(汗)。
慌てて腕を立てて、顔を離す。ルミナ様が赤い頬で呆然と俺を見つめた。
遂に来たよ黄金テンプレ!10歳ぐらいの女の子だけ…
「ぐわぁぁぁ~!!!」
男のナイフが俺の背中に突き刺さる。グサッ、グサッ、グサッ!男は何度も俺の背中を刺した。背中に激痛が何度も走る。
「あぐっ!」「ぐはっ!」
更に男はナイフを抜いて振りかぶった。今度こそ死んだな……。
カラ~ン
男のナイフが路上に落ちる。次の瞬間、男は吹き飛ばされた。カーシャさんが横っ面をぶん殴ったのだ。
男は近くに隠れていたSPに取り押さえられた。
俺は背中の激痛で腕の力が抜け、ルミナ様に覆い被さる。
「ら、ライト……………?(涙)」
俺の顔の横にルミナ様の顔があるようだ。しかし俺は意識が朦朧として何も答えられない。
「カァーーシャァーーー!ライトがァ、ライトが死んでしまうーーー!」
薄れ行く意識の中でルミナ様の泣き声が聞こえた………………。
◆
………背中が暖かい。………痛みが消えていく?暖かい何かが俺の背中の傷を癒してくれていた。
うっすらと瞼を開けると大粒の涙を流しているルミナ様がいた。
「ら、ライト………」
「……る、ルミナ様?」
「ら、ライト、ライト!ライト!ライト!ライト!」
路上に寝ている俺をルミナ様がギュッと抱き締めてきた。
俺、死ななかったんだ……。俺の傍らでカーシャさんが呪文を唱えていた。回復魔法?助かった~~~。
俺は抱き付いて泣いているルミナ様に片腕を回し、半身を起こした。
「ありがとうございます、カーシャさん」
するとカーシャさん始め、SPの人達が深々と頭を下げた。
「いえ、此方らこそお嬢様を助けて頂きありがとうございました。私達が不甲斐ない為に、ライトさんに大怪我をさせてしまい申し訳ありません」
さん?貴様からさんに昇格できました。
そんな俺の顔をルミナ様が泣いていた赤い目に頬を赤く染めピンクのオーラでポーッと見ていた。
「ルミナ様に怪我が無くて良かった(微笑み)」
「あ、あ、ありがとうなのじゃ………。ら、ライトのけ、怪我は大丈夫か?」
ルミナ様は涙目で俺を見上げ心配してくれる。
「カーシャさんのお陰でバッチリ治りました」
そうこうしている間に、塀の詰所から兵士が集まって来た。男は兵士に連れて行かれた。
「あれは最近多発していた通り魔だな」
聞いた事がある声が聞こえた。
「ガルバーニさん!」
「おっ!ライトじゃねえか。またお手柄か?」
「いえ、今回は被害者です(苦笑)」
「が、ガルバーニ隊長。お久しぶりです」
おや?ガルバーニさんとカーシャさんは知り合いみたいだ。カーシャさんピンクのオーラ出てきたよ?
「おっ、カーシャか。なんだよ、お前さんがいてライトが刺されたのか?」
「す、スミマセン。あの男がふらっと出てきた時にはライトさんは駆け出していて、お嬢様を救ってくれたのです」
「ありゃ、俺の時と一緒か~(苦笑)」
「? 一緒と言いますと?」
「ついこの間、俺の部下が犯罪者に刺されそうになった時に、ライトは俺より先に走り出して、部下を助けてくれたばかりだ(笑)」
「ガルバーニ隊長より早くですか!」
カーシャさんが驚きの声を上げる。周りのSP達も驚きの顔で俺を見ている。ガルバーニさんって凄い人なんだね。
「た、たまたまですよ(汗)」
「たまたまは2回続かねえよ!ライト、お前さんやっぱり凄えよ!どうだい?俺ん所に来ないか?」
「い、いえ。冒険者初めたばかりなので(汗)」
「そうか、そうだな!」
ガルバーニさんは嬉しそうに納得してくれた。
「おや?ルミナじゃなえか?何やってんだ?こんな所で?」
「エルマーニャを探しに来たのじゃ!」
ルミナ様はエルマーニャを大切そうに抱きしめて言った。あれあれ、お知り合い?
「エルマーニャ?あぁ其の猫かい?」
「父殿に捨てられてしまったのじゃ!でもライトが見つけてくれたのじゃ!だから連れて帰るのじゃ!」
「ガハハハ!そうか、そうか!1匹と言わず10匹でも100匹でも持って帰ってやんな!大将喜ぶぞ!」
「そうなのか!父殿は喜ぶのか!(笑顔)」
「あぁ!もの凄~~~く喜ぶぞ~(ニマ~)!」
嘘だ!あのニマ~は嘘をつているニマ~だ!
「お、お嬢様。ね、猫はエルマーニャ1匹で宜しいかと(汗)」
カーシャさんが慌ててその場を取り繕う。
「そうじゃな。エルマーニャがいれば十分じゃ!よし、帰るとしよう」
あっ、そうだ!
「みんな此処に立って下さい」
俺はそう言ってスマホを近く家の窓枠に立て掛けた。
「はい!笑って!」
パシャ
「何をしたのじゃ?」
「ちょっと写真を(汗)」
俺はそう言ってスマホの画面を見せた。其処には俺、ルミナ様とエルマーニャ、カーシャさん、ガルバーニさんの笑顔の写真が写っていた。初クエスト記念写真だね(笑)。
「なんじゃ~!此れは何なのじゃ!」
「俺の秘密の魔道具第2弾です」
「おっ!例の魔導具か」
「こんな魔道具初めて見ました!」
みんなスマホをじろじろ見ている。そりゃそうだよね。
「さぁ、帰りましょうか」
俺は話題をそらした。
「それじゃ、ライト頑張れよ!」
ガルバーニさんが俺の背中を叩く。
「はい!頑張ります!」
「ルミナ、カーシャも元気でな。大将に宜しく伝えてくれ」
「はい!ガルバーニ隊長もお元気で!」
カーシャさんがピンクのオーラで敬礼している。
「カーシャぁ……敬礼は要らねぇだろう(苦笑)。じゃあな」
ガルバーニさんはそう言って詰所に戻って行った。
帰り道はルミナ様を挟むように俺が左手の手を握り、右側からカーシャさんが右手を握り歩いて帰った。エルマーニャはSPが用意していたケージに入れカーシャさんが持っている。
ルミナ様…ピンクのオーラが強く出てますが………。
「ライト。今日は本当にありがとうなのじゃ!」
「無事にエルマーニャが見つかって良かったですね」
「ライトが来なかったら、絶対に見つからなかったのじゃ!ライトとサツキサンは凄いのじゃ!」
ルミナ様は大きな笑顔で褒めてくれた。
「あはは。ありがとうございます。俺も初クエストで、可愛い女の子の笑顔が見れてホント良かったです(笑顔)」
ルミナ様は俯き赤い顔をしている。
「う、うむ。其れは何よりじゃ。ら、ライトは我の命の恩人で、わ…我のファ、ファ、ファー……(ブシュ~)」
ルミナ様は人差し指と中指で唇を抑えていたよ?あっ!黄金テンプレ!俺はすっかり其の事を失念していた。
過去の経験値が無い俺は取り繕う事も出来ず赤面してしまった(ブシュ~)。
俺達は日が暮れる前にお屋敷に着いた。
「此れが報酬の1シルバーじゃ」
俺達は門の前にいた。ルミナ様から中に入るように進められたが、日暮れが近いからと丁寧にお断りをした。
「また会えるか?(涙目)」
「ご用命あればいつでも来ますよ(笑顔)」
「そうか!ご用命するから必ず来るのじゃぞ!(笑顔)」
「はい!宜しくお願いします(苦笑)」
立ち去る俺に門の前で大きく手を振るルミナ様。
命のピンチもあったけど初クエスト『猫ちゃん探し』コンプリートだ!
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