異世界で『索敵』スキルが最強なの? お前らの悪事は丸っと全てお見通しだ!

花咲一樹

文字の大きさ
19 / 76
第一章

第18話 魔人国侵攻阻止作戦 後編

しおりを挟む
 翌日の朝10時。昨日の面々で同じ会議室に集まっていた。

「信じられん……」

 国王様が呟く。メイア様を除いた他の人達も呆気に取られていた。
 魔人国首都付近の画像を俺達は見ている。首都近郊に集結していた軍隊が散り散りに別れて行く。

「やったー!やりましたよメイア様!作戦は成功です!戦争は回避されましたよね!」

 俺は1人で騒いでいた。

「何がどうなっておるのだ。ライトとやら、お前はいったい何をした」

 国王様が俺に質問をしてきた。

「す、すみません(汗)」

 俺は頭を下げた。

「よいから何をしたか話してみよ」
「はい。私は昨夜に魔人王宛に手紙を一通作り、メイア様方裏メイド隊の方に届けてもらいました」
「手紙とな?どのような手紙だ?」
「えっ、えっと、其れは……」

 俺が内容を言うべきか悩んでいると、メイア様がフォローしてくれた。

「お耳汚しのお話になりますが、宜しいでしょうか」
「よい。言ってみよ」
「はい。ライト様に代わり私の方からお話させて頂きます」

 メイア様が懐から1枚の紙を取り出した。あれ?胸の谷間から出てきた?

「此処に写しが有るので読み上げます。
 ゴホン
『オイ!この腐れ禿げ天の魔人王!俺様はラグナドラグーン国ナイトウイングスのライト・サクライだ!』」

 はい?
 何ですか其の冒頭?ナイトウイングスって何ですか?聞いてないよ(白目)?

『お前のやってる事は丸っと全部お見通しだ!
 晩飯でニンジン残したのも!糞が長いのも!風呂の中で屁したのも全部お見通しだ!
 俺様からの忠告だ!俺様の要求を飲まない場合は、以下に書いてある内容を魔人国全員、漏れなく赤子から老人に至るところ全員にバラす!
 お前は夜になるとメイドを呼び出し、夜の情事にご執心なのはまあ良しとしない!お妃様にバラス!

 しかも情事始めて3ストロークで終了って何だよ!何がしたいんだよ!早いんだよ!3,2,1,Go!って何なんだよ!
 メイドがあえぐ間もないってみんな言ってるぞ!この超早打ちマック野郎!』

 聞いている国王達は笑いをこらえていた。てか、俺そこまで言ってませんよね!

『お前は知らないだろう。良いことを教えてやる!お前の大大大好きなダニエル坊やが、お前の3ストロークを見て震えていたぞ!ベッドで布団被って震えていたぞ!
 オイ!聞いているのか3スト王!
 ダニエル坊やがしっかり見・て・る・ん・だ・よ!朝飯の時にでも聞いてみな!お父ちゃんの3スト凄いだろうって聞いてみろ!

 俺様の要求は、今日の朝10時迄に集まっている3万の軍隊を解散し、俺様のラグナドラグーンにちょっかい出さない事だ!

 お前には選ぶ権利をくれてやる!
 ①  解散せずに進軍の道を選ぶのなら、此の手紙と同じ物を魔人国全ての土地にばらまく!貴様に3スト王の称号を与えよう!一生3スト王と言われ生きてくれ!更に漏れなく貴様の大好きなダニエル坊やは俺様が頂く!神の目を持つ俺様からは逃げきれない!
 ②  直ぐ様軍隊を解散し、平和で平穏な日々を選ぶ。其の時は俺様もお前を許す!姫様を誘拐されそうになり、怒髪天をついているが、戦争を回避できるのならば今回だ・け・は!許してやる!

 さあ選ベ!本日、貴様が取る行動も、全て神の目を持つ俺様が見ているからな!

 ラグナドラグーン国ナイトウイングス ライト・サクライより』
 以上です」

「ドワハハハ~!」
「ガハハハヒ~!ハヒヒヒヒヒ~」
「ダハハハハ~!腹痛ェ~」

 大笑い大会が始まってしまいました(汗)。

「め、メイア様!私、其処まで酷い事言ってませんよね!ませんよね!(涙目)」

 俺は泣きべそになってメイアさんに訴えかけた。

「大筋が合っていますので大丈夫です」

 あう(涙)

「3ストって有り得ないだろう!(大笑)」
「早打ちマックとは言い得て妙じゃ~!(大笑)」
「俺無理!3ストに勝てません!(大笑)」

 しばらくして大笑い大会が終わりましたよ?

「う~腹が痛いぞ~」
「い、息が苦しい~」
「さて皆様にお伺いします」

 メイア様がお偉方様に質問を始めた。

「私の希望を叶えて頂けますか?」
「良かろう!メイアの希望を叶える!」

 国王様はおごそかに言った。何を叶えるの?

「ライト」
「は、はい!」

 国王様が真剣な眼差しで俺を見ている。

「此度のお主の活躍は、我が兵8万の命を救い、我が国50万の民の心を救った。これ程の武勲を立てた者は、今だかつていないだろう!お主にはそれ相応の褒美をやらねばなるまい」
「ほ、褒美ですか!な、ならば家を下さい。30人ぐらい住める家を下さい。私には散り散りになった友人がいます。私は友人と住める家が欲しいです」
「良かろう。しかし其だけではまだ足りぬ。お主には後2つ褒美を与える。1つはメイアの希望でもあるがノワールの塔主として迎えよう」
「ノワールの塔主?」

 俺の疑問にオリバー様が

「うえ~、ナイトバロンかよ~、南無~」

 なに其の南無~って(汗)。闇夜の男爵?男爵芋?

「違いますマスター」

 サツキサンに突っ込まれたよ?心読めるの?

「愛の力です」

 あう

「ナイトバロンとはいったい?」

 俺の疑問にメイア様が答えた。

「ノワールの塔主に与えられる爵位がナイトバロン【闇夜の男爵】です。私達裏メイド隊が属する組織ナイトウイングス【闇夜の翼】の主となります」
「はい?」
「そしてもう1つの褒美だが、儂の娘アルフィーナとの縁組じゃ」
「はっ?」

 俺は呆けた声を出した。

「儂はお主が気に入った。僅か2日で我が国の災厄を取り除いた手腕、平和を、民を愛する心、そして世界に類をみない能力。皆の者どうじゃ?」
「俺は昨日からライトを気に入っている」
「私も異論はありません。話しに聞くとサツキサン殿の持つ知識は非常に多いとか」
「イエス、宰相様。カルナバル王国の宝物庫にある伝説の書物『キルバリス』から、此の城の宝物庫に隠されている、王様が初恋の君に出せなかった恋文に至る迄の知識を授かっております」

「えっ?そうなのサツキサン?」
「イエス、マスター。サツペティアをご覧下さい」
「アハッ、世界図書館だね」
「せ、世界図書館……。国王!ライト殿とサツキサン殿は世界の至宝ですぞ!」
「興奮するでない宰相。してサツキサン殿とやら、そ、その儂の書いた恋文の場所だが、(小声)後で教えてくれ(汗)」
「イエス、国王様。」

「あ~しかし、国王ズルいぜ!ライトは俺の娘とくっつけるつもりだったのに!」
「お主の娘は縁組が決まっておろう」
「其れは1番目と2番目です。3番目はまだフリーなんで」
「確かまだ小さかった筈では?」
「後5年もすれば立派なレディになります。まぁいい、第2夫人も悪くない」

 なんか事が段々とデカクなっていくのは気のせい?気のせいですか?
 でもお姫様の気持ちも考えずに縁組みって……。俺はメイア様を見る。メイア様は首を横に振った。お姫様に縁組みの決定権は無いのだろう。可哀想に……。多分俺も拒否権は無いのだろう。可哀想に……(涙目)。
しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?

はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、 強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。 母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、 その少年に、突然の困難が立ちはだかる。 理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。 一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。 それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。 そんな少年の物語。

文字変換の勇者 ~ステータス改竄して生き残ります~

カタナヅキ
ファンタジー
高校の受験を間近に迫った少年「霧崎レア」彼は学校の帰宅の最中、車の衝突事故に巻き込まれそうになる。そんな彼を救い出そうと通りがかった4人の高校生が駆けつけるが、唐突に彼等の足元に「魔法陣」が誕生し、謎の光に飲み込まれてしまう。 気付いたときには5人は見知らぬ中世風の城の中に存在し、彼等の目の前には老人の集団が居た。老人達の話によると現在の彼等が存在する場所は「異世界」であり、元の世界に戻るためには自分達に協力し、世界征服を狙う「魔人族」と呼ばれる存在を倒すように協力を願われる。 だが、世界を救う勇者として召喚されたはずの人間には特別な能力が授かっているはずなのだが、伝承では勇者の人数は「4人」のはずであり、1人だけ他の人間と比べると能力が低かったレアは召喚に巻き込まれた一般人だと判断されて城から追放されてしまう―― ――しかし、追い出されたレアの持っていた能力こそが彼等を上回る性能を誇り、彼は自分の力を利用してステータスを改竄し、名前を変化させる事で物体を変化させ、空想上の武器や物語のキャラクターを作り出せる事に気付く。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~

深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】 異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!

凡人がおまけ召喚されてしまった件

根鳥 泰造
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。  仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。  それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。  異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。  最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。  だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。  祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

異世界で貧乏神を守護神に選ぶのは間違っているのだろうか?

石のやっさん
ファンタジー
異世界への転移、僕にはもう祝福を受けた女神様が居ます! 主人公の黒木翼はクラスでは浮いた存在だった。 黒木はある理由から人との関りを最小限に押さえ生活していた。 そんなある日の事、クラス全員が異世界召喚に巻き込まれる。 全員が女神からジョブやチートを貰うなか、黒木はあえて断り、何も貰わずに異世界に行く事にした。 その理由は、彼にはもう『貧乏神』の守護神が居たからだ。 この物語は、貧乏神に恋する少年と少年を愛する貧乏神が異世界で暮す物語。 貧乏神の解釈が独自解釈ですので、その辺りはお許し下さい。

間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。 間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。 多分不具合だとおもう。 召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。 そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます ◇ 四巻が販売されました! 今日から四巻の範囲がレンタルとなります 書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます 追加場面もあります よろしくお願いします! 一応191話で終わりとなります 最後まで見ていただきありがとうございました コミカライズもスタートしています 毎月最初の金曜日に更新です お楽しみください!

完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-

ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。 自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。 28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。 そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。 安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。 いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して! この世界は無い物ばかり。 現代知識を使い生産チートを目指します。 ※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。

処理中です...