異世界で『索敵』スキルが最強なの? お前らの悪事は丸っと全てお見通しだ!

花咲一樹

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第二章

第27話 フローランス領反乱鎮圧作戦 前編

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 就任パーティー翌日、俺は彩月と2人で王城内の広場にいた。

「まずは見える範囲で練習してみよう」
「うん。やってみるね」

 彩月は目を閉じ意識を集中させる。

「テレポート!」

 彩月は消え20m離れた場所に姿を現す。

「で、出来た~!」
「よし!其れじゃ今後は此処まで~」
「了解~!テレポート!」

 彩月は俺の近くまで転移して来た。

「や、やった~」
「じゃあ次は此処に丸を描くからこの中に跳んできて」

 彩月は少し離れて転移をする。転移した場所は描いた丸から少し離れた場所だった。

「あ、危ないなこれは……」
「えっ、何で?」
「例えばこの丸のそちら側が壁や崖だとすると……」
「あう」
「よし!もっと練習しよう!」
「うん」

 午前中の練習で多少精度は上がったもののまだまだ不安なレベルだ。

 陽煌宮に引っ越し準備をしていたメイアさんとセシリちゃんがランチボックスを持ってやって来た。ガーデンテーブルにサンドイッチやフルーツなどを並べてくれた。

「ライト様、サツキ様、お昼ご飯にいたしましょう」

 俺と彩月は練習を切り上げメイアさん達の方へ向かった。

「おっ!凄く旨い!」

 俺はひき肉たっぷりのミートソースを挟んだサンドイッチにかぶりついていた。

「銀の匙亭スペシャルサンドだよ、ライトお兄ちゃん」

 口にサンドイッチを頬張っていて喋れない俺は親指を立ててサムズアップした。

「サツキ様は余りお元気が無いようですが?」
「あ、ううん、大丈夫です、メイア様」

 彩月は慌ててサンドイッチを手に取った。

「あ、ホントだ!凄く美味しいよセシリちゃん」
「ありがとう!サツキお姉ちゃん!(笑顔)」

 セシリちゃんの笑顔は相変わらず可愛いな~。
 食事が一段落した頃に彩月がため息をついた。

「はぁ~、何で此方に来た時は旨く飛べたんだろう……」
「イエス、彩月様。愛の力です」
「そうですサツキ様」
「愛の力~(ポッ)」

 2人に愛の力と言われ赤面する彩月。
 昼食の片付けも済み、メイアさんとセシリちゃんは陽煌宮に戻って行った。

「さて、練習再開しようか」
「はぁ~。私も光斗君みたいに向こうが見えたらな~」
「「!」」
「ライト様」
「ああ、サツキサン。試して見よう!」
「?」

 俺は彩月と2人でテレポートの練習を再開した。



 お城の向こうの山に太陽が沈もうとしていた。秋の夕暮れは綺麗な茜空をいろどっている。お城に帰って来た俺と彩月は綺麗な夕日を見ていた。

 彩月が綺麗な詩を読んだ。

「秋は夕暮れ。
 夕日のさして、山の端いと近くなりたるに、烏の、寝所へ行くとて、三つ四つ二つなど、飛び急ぐさへ、あはれなり。
 まいて、雁などの連ねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。
 日入り果てて、風の音、虫の音など、はた言うべきにあらず」

「綺麗な詩だね。百人一首?」
「全然違うよ(汗)。枕草子だよ」

 おお、春はあけぼのだ(汗)

「とても綺麗な詩です~」

 気が付けばメイアさんとセシリちゃんが近くに来ていた。

「素敵な詩ですね。今後是非教えてください」
「あ、はい。メイア様」
「もう夕食?」
「それも有りますが、少々事件が起きまして……」

 メイアさんに誘われ俺達はノワールの塔に戻った。

 ◆

「うわっ、完全にやる気だね!」

 俺はサツキサンの画面を見ながらメイアさんに聞いた。俺達はフローランスで発生した事件の様子をリアルタイム画像で見ていた。

「何しちゃってるのこの人?」
「彼の名はフローランス子爵ブルンバーク。先の姫様誘拐に加担した大悪党です。バルミスラ騎士団は彼の領地フローランスに立ち寄った際に馬車にAMCCM(アンチマジックカウンターカウンターマテリアル)を取り付けられた事が、その後の調査で分かりました。それを指示したのがブルンバークです」

 AMCCMとは魔法を無効化するアンチマジックガス等のAMM (アンチマジックマテリアル)に対抗するAMCM (アンチマジックカウンターマテリアル)を更に無効化する特殊魔導具との事?

 つまりバルミスラ騎士団はアンチマジックガスにより魔法を無効化されていた。本来で有ればAMCMが発動してアンチマジックガスを無力化出来ていた。しかしブルンバークの画策により馬車に取り付けらたAMCCMがAMCMを無力化し、アンチマジックガスを無力化する事が出来なかった。アンチマジックガスにより魔法を無力化された事に動揺した騎士団は、其の隙をつかれアルフィーナ王女は誘拐されたのだ。

「で、捕まりそうになったから、また悪事を重ねたと」
「彼はどの様にしたかは不明ですが、バルミスラ国の第2王女を誘拐した模様です。彼女を手土産に魔人国に逃れようとしていましたが家臣に発覚されました。その家臣、名をリンドルと言いますが、リンドルはそれを阻止しようとするも捕まったそうです。しかしその騒ぎで事が公になり身動きが取れなくなり」
「で領主館で籠城に至るって訳か」
「更に申し上げますがフローランスはライト様の領地となる予定の街です」
「そうだと思ったよ(苦笑)。さてどうしたものか」

 此処からフローランス地方迄は直線でも200キロはある。馬車でも4、5日はかかるだろう。

「俺と彩月で先行するか?」
「マスター。メイア様が魔力供給されれば3人でも跳べるかと」
「マジで!メイアさん、俺達3人で先行してフローランスに行こう!」
「……。フローランスまで転移が出来るのですか?」
「メイアさんの協力も必要だけどね」
「了解しました。フローランス近隣のレイムレット領へ出兵指示が出されています。レイムレット卿へは我々が赴く事を伝える様に手配致します」
「よし、彩月、其れじゃ早速本番といってみようか」
「だ、大丈夫かな~(汗)」
「大丈夫!俺がサポートするから」
「うん!頑張ってみるよ(笑顔)」

 俺、彩月、メイアさんは手を繋ぎ輪を作った。

「「シンクロハーモライズ!」」

 俺と彩月は呼吸を合わせ二人のスキルを同調させるスキル『シンクロハーモライズ』を発動させる。

「ワールドビジョン!」

 俺の索敵で着地点を確認する。

「テレポート!」

 彩月には俺の確認した着地点がシンクロハーモライズによって共有情報として認識出来ていた。
 不足している魔力量をメイアさんから魔力供給してもらい、俺達はフローランスの街の人気の無い細い通りに転移した。

 ◆

「や、やった~」
「ウッシ!」

 俺と彩月は右手を上げハイタッチをした。

「す、凄いです、サツキ様!一瞬でフローランスまで来るなんて!」

 流石のメイアさんも驚いている。勝ちだな(ニヤリ)。

「一先ずもう夜になるから宿を探そう。サツキサン、近くのオススメ宿屋を照会して」

 俺達はサツキサンのオススメ宿屋へと行く事とした。

 ちゅうじょうといったその宿で、3人が泊まれる部屋を1部屋手配した。
 1部屋にしたのは別にやましい事が有るわけじゃないよ(汗)。作戦の打ち合わせとか索敵偵察とかあるからね(汗)。ほ、ホントだよ!

 メイアさんが部屋の手配をしている間、俺と彩月は食堂のテーブルで待っていた。
 ふと視界に階段からワインボトルをラッパ飲みしながら降りて来る、ウェーブのかかった赤い髪の女性と目があった。綺麗なお姉さんからギロりと睨まれたよ(汗)?

「何メンチ切ってんだ!ゴラー!」

 緑のオーラでにらまれたよ?ただの酔っぱらい?
 スタスタと怖目お姉さんが俺の方に歩いてくるよ(涙)

「よう兄ちゃん。あたしの顔じろじろ見てたよなぁ~」
「えっ?ちょっと目があっただけでは?」
「あ~ン!」

 鬼目お姉さんは顔をおもいっきり俺の顔に寄せてきた。でも緑オーラ、敵意は無いんだよな?

「あたしに口ごたえしようなんていい度胸だ!ア~ン!」

 ゴン!!!

「あ~~~ん、痛ぁ~い」

 メイアさんがお姉さんに、おもいっきり脳天唐竹割りチョップをぶちかましたよ?

「誰よ!あたしの可愛い頭にチョップかましたバカたれはーッ!」
「バカたれですが、何か?(般若)」
「メ、メ、メイ、アさわさわあわあわあわ(怯え目)」
「ア~イ~シャ~~(般若)」
「あうあうあうあう(涙白目)」
何方どなたに向かって何やらかしてるのかしら~(般若)」

 指をボキバキ鳴らすメイアさん……。

「あうあうあうあう(涙白目)」

 怒濤の涙を流してるお姉さんは裏メイド隊の隊員さん?

「次の貴女あなたの勤務地はシベラニアに決定しました」
「あう~~~。メイア様~。極北だけはご勘弁下さい~~~(涙目)」

 お姉さんはメイアさんに泣いてすがっているよ?

「いいえ。貴女はシベラニアで白熊の生態調査に決定いたしました」
「あ、あんな人も住まない極寒の地に行ったらあたし死んじゃいます~~~(涙)」

「死ねばいい(冷目)」

 ガキンッ!

 お姉さん完全にカチコチ氷りで固まりましたよ?
 氷解したお姉さんは、今度は俺の足にすがりついてきた。

「お兄様、お兄様、お兄様~!御許し下さい~、御許しになってメイア様からご慈悲を~~~(超涙)」

 か、可愛い~よ、このお姉さん(ポッ)

「ライト様? 今しがたポッとなりましたか?(鬼目)」
「いえいえ、そんな事は無いです~(汗)。そ、其れよりさ、お姉さんの事を許してあげてよ(苦笑)」
「さて、如何いたしましょうか」
「う~~メイア様、御許し下さい~(涙目)」
「アイシャ。ライト様にしっかり尽くすのですよ」
「はい!ありがとうございます、メイア様。……で此方のお兄様は何方様ですか?」
「此方はノワールの塔の新塔主ライト・サクライ様。私達ナイトウイングスのあるじです」
「あ、あ、あたしボスにメンチ切っちゃたんですか~(涙目)」
「そうなります」
「はぎゅ~。やっぱりあたし極北決定ですね(涙目ガックシ)」
「アイシャさん。そんな事しないから後で俺の部屋に来てよ」
「そ、そちらですか!わ、分かりました……(ポッ)。あの~あたし~(モジモジ)、は、初めてなんで宜しくお願いします~(ポッ)」

 えっ?そっち?いいの?
 あれあれ?
 なんかいいみたいだよ?

「いいはずないでしょ!!!(鬼目)」

 彩月に怒られたよ(涙)。心読まれてるよ(涙)。

 ガツッ!

 アイシャさんの頭に、メイアさんのモンゴリアンチョップが炸裂したよ?

「アイシャ!そちらの話ではありませんよ(般若)」
「は、はひ(涙目)」
「皆様集まって街の状況を聞きたいのです(鬼目)」
「はひ(涙目)」

 アイシャさんの話を聞く為に俺達は食堂で夕食を軽く済ませ部屋に集まった。

 ◆

「ライト様達は此方の近くにいらっしゃっておられたのですか?」

 アイシャさんが聞いてきた。

「えっ?さっき城を出て来たばかりだよ」
「転移して来たのですよ」
「はぁ?」
「ライト様とサツキ様は特別なのです」
「ライト様のお噂は伺っております。で、あの、そちらの女性の方は?」
「彩月です。宜しくお願いします」

 彩月がペコリと頭を下げた。

「サツキ様はライト様の第2夫人になられるお方です。失礼の無いように」
「は、はい!」

 アイシャさんが急にかしこまった。

「メイアさんは第5夫人なんですよ」

 俺が言うと驚きの反応をアイシャさんがみせた。

「えーーーーーーーーーッ! ウソ~~~~~! メイア様は絶対結婚出来ない方に賭けていたのに~~~~~」

 アイシャさんは残念な人だったよ?

「部隊内でそういうお遊びがあったとは初耳ですね(冷目)」

 メイアさん、おもいっきり目が座ってます。

「あうあう(涙目)」
「まぁその続きはアイシャさんから状況聞いた後で(汗)」
「そうなりますね(冷目)」
「あたしは話が終わったら死ぬのかな~(涙目)」
「アハハ、死ぬ事はないと思うけど」
「さぁアイシャ、お話しなさい」
「あい(涙)」

 アイシャさんの話しによれば、昨日の午後、ブルンバークとリンドルの言い争いにより事が公になった。
 リンドルはその後更迭され牢獄に入れられた。この事はあっという間に城内外に知れ渡たった。
 領主舘の正門前にはブルンバークの背任行為を許せない兵士達が集まり、ブルンバークの脱出を阻んでいた。
 バルミスラ王国の第2王女が誘拐された話も真実で、舘内に幽閉されているとの事。
 そして状況は膠着したまま今に至るとの事だった。

「終わった。私のお話が終わってしまいましたよライト様~(涙)」

 俺の足にすがるアイシャさん……。
 先ほど階段から降りて来た時の、ヤンキー宜しくメンチ切ってた人と同一人物にはとても見えないね(汗)。

「う~ん。なんか釈然としないな~」
「と言われますと?」

 俺の疑問にメイアさんが問いかけてくる。

「ブルンバークは其れなりの遣り手な感じがするんだ。アルフィーナ王女誘拐でのAMCCMの一件やバルミスラの王女誘拐など手際がいいよね」
「ライト様のおっしゃる通りブルンバークは王都でも遣り手と評判の方で、半年程前まではお城で働きになられてました。いささか野心が強いお方でもありましたが」
「へぇ~。そんな遣り手が何でお城から離れちゃったの?」
「さぁ? 彼は最後にノワールの塔で塔主を務め、3ヶ月程で体調不良を理由に自分の領地にお戻りになられましたが(クスッ)」

 いたよ!いましたよ!今回の事件の発端となった犯人が此処にいましたよ!

「そ、そうなんだ(汗)。そんな遣り手の彼がさ、一番重要な逃げる算段を失敗して籠城しているんだ。なんかおかしくないか?」
「何か裏が有ると?」
「まぁ、可能性の1つとしてね。一先ず城の状況を観察してみよう。ワールドビジョン!」

 みんなでサツキサンの画面に注目する。

「サツキサン、先ずはバルミスラの王女を索敵」
「イエス、マスター。画像出します」

 其処には牢獄のベッドに横たわる少女が写し出されていた。

「酷い……」

 彩月が目を背ける。
 その牢獄は寝食排便が一緒の狭い檻のある牢屋だった。
 こんな酷い場所に女の子を閉じ込めるなんて、裏があろうが無かろうが、あんにゃろうは絶対に許さない!

「すぐに助けに行こう!」

 俺は椅子を倒す勢いで立ち上がった。

「はい!」

 彩月が涙を拭い立ち上がった。

「彩月!メイアさん!」

 俺は彩月とメイアさんに手を伸ばしギュッと握った。

「「シンクロハーモライズ!」」
「索敵」
「テレポート」

 俺達は宿屋の部屋から姿を消した。

 ◆

 其処は想像していた以上に劣悪な環境だった。鼻が曲がる程の異臭。残飯も汚物も放置されている。こんな酷い場所にベッドに横たわる少女は幽閉されていた。

「可哀想…、可哀想だよ~」

 彩月は口元に両手を添え泣いていた。
 俺は涙を溢しながら眠りについている少女をそっと抱き上げる。

「彩月。行こう!」
「はい……」

 俺達は牢獄から姿を消した。

 ◆

 明かり1つ無い部屋で女の人の啜り泣く声が聞こえた。

「夜分の不法な訪問、失礼致します」

 俺は小さな声でその女性に話しかける。

「バルミスラ王国お妃様でございましょうか」

 返事は無い。俺は暗い部屋にハンカチで包んだ小さな発光石で明かりを灯す。柔らかい小さな明かりが部屋の中をすこしだけ明るくした。

「王女様をお救いして参りました」

 其処で初めてお妃様は俺が抱き抱えている王女に気が付いた。

「………ア、……リア」
 俺はお妃が泣いていたベッドに王女をそっと降ろした。

「あぁ、リムリア…リムリア……」

 俺はお妃様に頭を下げた。

「この度は我が国の奸臣が大変な過ちをしてしまった事に深くお詫び申し上げます」
「……貴方は何者ですか?」
「私はラグナドラグーン ナイトウイングス団長 ライト・サクライと申します。王女様の心は深く傷ついています。何卒、王女様の心の看病を優しく暖かく宜しくお願い致します」

 そう言って俺達はバルミスラ王国王城にあるお妃様の部屋から姿を消した。
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