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第四章(最終章)
第64話 愛の力
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昨日の報告会で作戦の日程が今日を含め5日後に決定した。
国王達の世界各国への協力は順調だった。しかし此処で日程が早まった事により各国の足を早める必要となった。
日程が早まった理由は2つあった。
1つは特異中性子星の重力の問題だ。地球の10倍の重力という事は太陽の3分の1となる。特異中性子星と太陽の重力バランスによって地球への影響および公転軌道への影響が懸念された。
また一番大きい特異暗黒粒子雲の帯が地球に接近する可能性があった為だった。
その為、地球と特異中性子星の距離が1億キロ~5000万キロ内での迎撃が必要だった。其のギリギリのデッドラインが5日後だった。
俺達にも現時点で時間が無いのは同じだった。アルフィーナ王女がシンクロハーモライズが使えない場合この作戦は失敗する。今日から早速特訓を始める。
まずは魔力の同調だ。俺が体内で魔力を高め、アルフィーナ王女が其れを感じ取る。最終的にアルフィーナ王女の魔力が、俺の体内の魔力を高められるように成れば次のステップだ。
「どう?感じる?」
「魔力の暖かさは感じるのですが…」
「ぼんやりでも分かるなら大丈夫だよ。頑張ろう」
俺とアルフィーナ王女は俺の部屋のベッドに並んで腰掛け手と手を重ねていた。何故俺のベッドかというとキーワードが『愛の力』だからだ。
雰囲気も重要とのサツキサンの指定でこの場所で特訓が行われた。たしかに食堂のテーブルじゃ雰囲気が出ないからね。
しかし昼食をとった午後からは殆んどと言っていいほど進展しなかった。
夕食は気分転換するために彩月とセシリちゃんを呼び4人で会食した。ルミナ様は城から帰宅していたため不参加となった。後で怒られるかな?(汗)。
「ライト様……スミマセン。時間が無いのに……」
アルフィーナ王女が落ち込んでいた。
「アルフィーナ王女、そう焦らずに」
彩月さんがフォローするが効果はなかった。って言うか逆に焦らせちゃうよ(苦笑)
「アルフィーナ様なら大丈夫ですよ。頑張って下さい」
うわ~、セシリちゃん。其れはアウトだわ~(汗汗)。
ガヨ~んと落ち込む王女。
「そ、そう言えばこの前さ、如月君と茜音さんがさ、……」
俺は話題を如月君×茜音さんの話題に切り替えた(汗)。
話題替えは功を奏して和やかに会食は進んだ。
「アルフィーナ王女、このままじゃ寝れないよね。もう少し練習してみようよ」
俺の提案に王女は頷き、食後も俺の部屋で練習を再開した。しかし……。
「はぁ~。私にはやはり無理なのでしょうか……」
「アルフィーナ王女……」
「悔しいです。とても悔しいです……。皆様が私を認めてくれました。しかし私が其の期待に答えられない事がとても悔しい……」
アルフィーナ王女の手に大粒の涙が1つ、2つと落ちていく。
「後僅かで世界が無くなってしまう。怖いのです。私が世界を壊してしまう…。怖くて怖くて動けないのです……」
………
アルフィーナ王女は俺だ。俺と同じなんだ。宇宙で俺は動けなくなった。自分の力が足りなく、自分自身が不甲斐なく、そして其の自分が世界を壊すと……。
「大丈夫だよ。アルフィーナ王女が世界を壊すなら俺も一緒に世界を壊す。アルフィーナ王女が世界を救うなら俺も一緒に世界を救おう。アルフィーナ王女は1人じゃない。俺がいる!」
「………」
「でもやっぱりさ、壊すより救う方がいいよね(笑顔)」
「………」
「世界を救うって事は誰を守ると思う?」
「………私達…、国民…、世界に暮らす人々…、動物…、木々や花々…」
「正解!もう1つは?」
「もう1つですか?………?」
「未来だ」
「……未来」
「俺がいた世界にあった言葉。『未来の子供達の為に綺麗な地球を残しましょう』」
「未来の子供……」
「そう未来の子供だ。例えば、まだ見ぬ俺達の子供とか(笑)」
「……私達の子供……」
アルフィーナ王女は大粒の涙を溢す。
「私達の……、私とライト様の子供の為に地球を残す……」
「うん。この世界は今の人々のものであり、未来に生まれる子供達のものでも有るんだ。だから俺達は綺麗な地球を未来の子供達に残さないと」
「……そうですね(笑顔)。私達の子供に壊れた地球は残してはいけませんよね(笑顔)」
俺達はそっと唇を重ねた。
2人の手が固く重なる。俺とアルフィーナ王女は世界を救うと心で誓う。
2人のまだ見ぬ子供の為に、綺麗な地球を残すと心に誓う。俺達の心は2人の手のように強く強く強く重ね合い1つとなった。
俺は唇を優しく離し「クス」って笑った。
「い、如何いたしました?」
「サツキサンは凄いなって思って」
「?」
「彼女は特訓にこの場所を指定した。そして俺達の心は今1つになった。愛の力でね(笑顔)」
「クス。本当ですわ(笑顔)」
「彼女の好きな言葉、知ってる?」
「愛の力ですね」
俺達は肩を揺らしクスクス笑いあった。
俺は真面目な顔で決意を固めた。超超緊張する~。
「あ、アルフィーナ王女…。お、俺達の子供の話しだけど……」
グッとアルフィーナ王女の手を握る。
アルフィーナ王女は頬を赤らめ頷いた。
俺は部屋の灯りを消し、俺達は心を1つに重ねあった………。
国王達の世界各国への協力は順調だった。しかし此処で日程が早まった事により各国の足を早める必要となった。
日程が早まった理由は2つあった。
1つは特異中性子星の重力の問題だ。地球の10倍の重力という事は太陽の3分の1となる。特異中性子星と太陽の重力バランスによって地球への影響および公転軌道への影響が懸念された。
また一番大きい特異暗黒粒子雲の帯が地球に接近する可能性があった為だった。
その為、地球と特異中性子星の距離が1億キロ~5000万キロ内での迎撃が必要だった。其のギリギリのデッドラインが5日後だった。
俺達にも現時点で時間が無いのは同じだった。アルフィーナ王女がシンクロハーモライズが使えない場合この作戦は失敗する。今日から早速特訓を始める。
まずは魔力の同調だ。俺が体内で魔力を高め、アルフィーナ王女が其れを感じ取る。最終的にアルフィーナ王女の魔力が、俺の体内の魔力を高められるように成れば次のステップだ。
「どう?感じる?」
「魔力の暖かさは感じるのですが…」
「ぼんやりでも分かるなら大丈夫だよ。頑張ろう」
俺とアルフィーナ王女は俺の部屋のベッドに並んで腰掛け手と手を重ねていた。何故俺のベッドかというとキーワードが『愛の力』だからだ。
雰囲気も重要とのサツキサンの指定でこの場所で特訓が行われた。たしかに食堂のテーブルじゃ雰囲気が出ないからね。
しかし昼食をとった午後からは殆んどと言っていいほど進展しなかった。
夕食は気分転換するために彩月とセシリちゃんを呼び4人で会食した。ルミナ様は城から帰宅していたため不参加となった。後で怒られるかな?(汗)。
「ライト様……スミマセン。時間が無いのに……」
アルフィーナ王女が落ち込んでいた。
「アルフィーナ王女、そう焦らずに」
彩月さんがフォローするが効果はなかった。って言うか逆に焦らせちゃうよ(苦笑)
「アルフィーナ様なら大丈夫ですよ。頑張って下さい」
うわ~、セシリちゃん。其れはアウトだわ~(汗汗)。
ガヨ~んと落ち込む王女。
「そ、そう言えばこの前さ、如月君と茜音さんがさ、……」
俺は話題を如月君×茜音さんの話題に切り替えた(汗)。
話題替えは功を奏して和やかに会食は進んだ。
「アルフィーナ王女、このままじゃ寝れないよね。もう少し練習してみようよ」
俺の提案に王女は頷き、食後も俺の部屋で練習を再開した。しかし……。
「はぁ~。私にはやはり無理なのでしょうか……」
「アルフィーナ王女……」
「悔しいです。とても悔しいです……。皆様が私を認めてくれました。しかし私が其の期待に答えられない事がとても悔しい……」
アルフィーナ王女の手に大粒の涙が1つ、2つと落ちていく。
「後僅かで世界が無くなってしまう。怖いのです。私が世界を壊してしまう…。怖くて怖くて動けないのです……」
………
アルフィーナ王女は俺だ。俺と同じなんだ。宇宙で俺は動けなくなった。自分の力が足りなく、自分自身が不甲斐なく、そして其の自分が世界を壊すと……。
「大丈夫だよ。アルフィーナ王女が世界を壊すなら俺も一緒に世界を壊す。アルフィーナ王女が世界を救うなら俺も一緒に世界を救おう。アルフィーナ王女は1人じゃない。俺がいる!」
「………」
「でもやっぱりさ、壊すより救う方がいいよね(笑顔)」
「………」
「世界を救うって事は誰を守ると思う?」
「………私達…、国民…、世界に暮らす人々…、動物…、木々や花々…」
「正解!もう1つは?」
「もう1つですか?………?」
「未来だ」
「……未来」
「俺がいた世界にあった言葉。『未来の子供達の為に綺麗な地球を残しましょう』」
「未来の子供……」
「そう未来の子供だ。例えば、まだ見ぬ俺達の子供とか(笑)」
「……私達の子供……」
アルフィーナ王女は大粒の涙を溢す。
「私達の……、私とライト様の子供の為に地球を残す……」
「うん。この世界は今の人々のものであり、未来に生まれる子供達のものでも有るんだ。だから俺達は綺麗な地球を未来の子供達に残さないと」
「……そうですね(笑顔)。私達の子供に壊れた地球は残してはいけませんよね(笑顔)」
俺達はそっと唇を重ねた。
2人の手が固く重なる。俺とアルフィーナ王女は世界を救うと心で誓う。
2人のまだ見ぬ子供の為に、綺麗な地球を残すと心に誓う。俺達の心は2人の手のように強く強く強く重ね合い1つとなった。
俺は唇を優しく離し「クス」って笑った。
「い、如何いたしました?」
「サツキサンは凄いなって思って」
「?」
「彼女は特訓にこの場所を指定した。そして俺達の心は今1つになった。愛の力でね(笑顔)」
「クス。本当ですわ(笑顔)」
「彼女の好きな言葉、知ってる?」
「愛の力ですね」
俺達は肩を揺らしクスクス笑いあった。
俺は真面目な顔で決意を固めた。超超緊張する~。
「あ、アルフィーナ王女…。お、俺達の子供の話しだけど……」
グッとアルフィーナ王女の手を握る。
アルフィーナ王女は頬を赤らめ頷いた。
俺は部屋の灯りを消し、俺達は心を1つに重ねあった………。
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