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第四章(最終章)
最終話 光
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大聖堂の扉が開く。
白のタキシードを着た俺の右手には、ウェディングドレスにレースのベールダウンをしたアルフィーナがそっと手をのせ、同じように俺の左手には彩月が手をのせている。
二人の逆の手には素敵なブーケを持っていた。
三人で大聖堂に足を踏み出す。
大聖堂には国王様始め、クラスメイト、裏メイド隊、友人、知人、緒貴族、更には各国代表者が列席している。
更には相沢君や楠木君達の報道班がスタンバイをしている。
結婚式と披露宴は、彼らがスマホの動画撮影機能にサツキサンの編集配信アプリをリンクさせ、街の特設会場や、城壁に設置されたスクリーンにてリアルタイム中継されている手筈となっていた。
俺とアルフィーナ、彩月はヴァージンロードをゆっくりと歩いていく。
この世界に来て半年が立ち色々な人と色々な事が起きた。
楽しい事、つらい事、嬉しかった事、悲しかった事。そして世界を滅ぼそうとした暗黒……。
サツキサンがいなかったら、俺は生きて行けなかった。
メイアさんに出会えていなかったら、今の俺はいなかった。
セシリちゃん、ルミナ様の笑顔は俺の宝物だ。
葵さん、オリヴィア様の強さがいつも頼もしかった。
茜音さんはいつも彩月の支えになってくれていた。ありがとう茜音さん。
新藤君、如月君。俺の大親友だ。いつも俺の相談に乗ってくれて、いつも俺を支えてくれて、ホント感謝している。
オリバーさんと白山先生。岡本さんと中川君。近々結婚式を挙げる予定との事。楽しみにしています。
高山さんと芳川さんが引っ張ってくれたNWG48。この世界に新しい希望をもたらしてくれた。
アイシャさん、カーシャさん、キャサリンさん、裏メイド隊の皆さん、いつもフルサポートありがとう。
相沢君、楠木君、山梨さん、渡辺さん、クラスのみんな。此れからも一緒に楽しくやって行こう!
ナタリアさん、エレナさん、此れからも色々な事を教えて下さい。
マリアベル様、カトレア様、各国代表者の皆様、此れからもよろしくお願いします。
国王様、王妃様、宰相様、大将軍様、貴殿方が俺を信じてくれて今の幸せがあります。本当にありがとうございました。
最前列に座る国王様達の横を通る時に軽く会釈をする。
そして父さん、母さん、貴美、俺はこの世界で本当に本当に幸せに暮らしているよ。素敵なお嫁さんと結婚式を挙げているよ。喜んでくれるよね。
◆
司教様も牧師様もいない祭壇前に俺とアルフィーナ、彩月が並んで立つ。
祭壇にはサツキサンが置かれていた。
「マスター。マスターは今、この時より良い時も悪い時も、富める時も貧しい時も、病める時も健やかなる時も、アルフィーナ様と彩月様を、サツキサンの次に愛し慈しみ、そして、死が二人を分かつまで、この愛を守ることをここに誓う事を同意しますか?」
「はい。同意します」
俺はサツキサンの画面の同意ボタンを押した。
「アルフィーナ様。彩月様」
「「はい」」
「お二人は今、この時より良い時も悪い時も、富める時も貧しい時も、病める時も健やかなる時も、マスターを、サツキサンの次に愛し慈しみ、そして、死が二人を分かつまで、この愛を守る事をここに誓う事を同意しますか?」
「「はい。同意します」」
サツキサンの画面に二人で同意ボタンを押した。
そして二人と結婚指輪の交換をする。
「マスター、アルフィーナ様、彩月様。今ここに永遠の愛の誓いが承認されました。マスター、三人に愛の誓いの口付けを」
「ん?三人?」
「イエス、マスター。サツキサンとアルフィーナ様と彩月様に愛の誓いの口付けを!」
俺はアルフィーナと彩月の顔を交互に見た。二人は優しい微笑みで頷く。
俺は最初にサツキサンを手に取り画面に口付けをした。いやはや恥ずかし~。列席者からクスクスと小さいながら笑う声が聞こえた。
祭壇の上にサツキサンを置くとアルフィーナへと顔を向ける。
半歩近づきアルフィーナと目が合った後、アルフィーナは微笑みを浮かべて瞳を閉じた。
薄いレースのベールを上げ、そっとキスをする。アルフィーナの暖かさが伝わってくる。
後ろではスマホでカシャカシャと写真を撮っているようだね。
続いて彩月へと近付く。ベールを上げた彩月の瞳には涙が溢れ頬を濡らしている。
「……嬉しい……」
俺がゆっくりと顔を近付けると彩月は瞳を閉じ、俺は愛情を込めて優しくキスをした。
「ご列席の皆様方。今マスターとアルフィーナ様、彩月様は永遠の愛の誓いを立て、生涯を共に歩む道を選ばれました。
此れから手を取り合い、新しい道の第一歩を踏み出します。
皆様、暖かい拍手を持って、三人の門出をお祝いして下さい」
サツキサンの結婚報告の後、俺達は夫婦となって手を取り合い大聖堂の扉を目指し歩き始める。
今から俺とアルフィーナと彩月の新しい人生が始まる。
本当に色々あったけど……うん!めちゃめちゃ幸せだ!
絶対に幸せな家庭を作ろう!
「光斗君、アルフィーナ様、彩月ちゃん、おめでとう~!」
茜音さんからのフラワーシャワーを皮切りに列席の方々から沢山の花弁が、俺達が歩く道を祝福してくれる。
「ライトお兄ちゃんおめでとう~」
「アルフィーナ姉様おめでとう~」
「姫川さんおめでとう~ってもう桜井さんだ」
「おめでとう」「おめでとう」「おめでとう」
「おめでとう」の言葉と沢山のフラワーシャワーでアルフィーナと彩月は感動して涙を流しながら、笑顔で列席の方々に手を振っていた。
大聖堂の扉前に着いた俺達は振り返る。全ての列席方々が此方に祝福の拍手を贈ってくれていた。
幸せだ。こんなにも沢山の人達が俺達を祝福してくれる。此れからも応援してくれる。
俺とアルフィーナと彩月は沢山の感謝の気持ちを込めて一礼し、大聖堂の扉をくぐった。
◆
ゴーン、ゴーン、ゴーン……
俺達の結婚を祝うウェディングベルの鐘の音が青く澄みわたった空と王都ラインハイネに響き渡る。
白い鳩達が一斉に青空に羽ばたき、弧を描き祝福の舞いを見せていた。
街中では早くも彼方此方でグラスを交わす祝福の乾杯の音が聞こえている。
俺とアルフィーナ、彩月、メイアさん、セシリちゃん、ルミナ様は大聖堂の入り口にある階段の上にいた。
この世界にはブーケトスの風習はない。彩月達が企画してこの世界初のブーケトスが行われようとしていた。
階段の下にはブーケトスを取る為に3組女子と裏メイド隊の女の子、更には話を聞き付けたマリアベル様、カトレア様、テレシアさん、ミミアさん、カレンさんもいる。
葵さんやオリヴィア様は実力で頑張りますと言って辞退していた。葵さんは6番目、オリヴィア様も8番目の俺の奥さんとなるだろう。
えっ、7番目?
……あの方の件はまだアルフィーナや彩月にも話てないんだよな~。どうしよう。
階段上の俺達は階段下の女の子達の顔を見渡す。みんなが手を振りながらブーケトスを待ちわびていた。
「彩月さん、こっちに投げて~」「セシリちゃ~ん」「ルミナ様~」
「待て待て、先ずは記念撮影からだよ」
如月君がブーケトスの進行を仕切ってくれる。如月君は脚立に上がりスマホを構えていた。
「新郎とウェディングドレスのお嬢様方~、写真撮るから並んで~」
俺をセンターにしてみんなで並ぶ。セシリアちゃんとルミナ様は満面の笑みだが、メイアさんは超緊張した顔で頬が赤い。
カシャッ
素敵な写真が撮れた筈だ!
「其れじゃみんなも此方を向いてくれ」
階段下の女の子達も振り返って、脚立に立つ如月君を満面の笑みで見上げる。
「撮るよー!」
カシャッ
一生の宝物。俺の大切な友達とこの世界で誰かける事なく、そして此れからもみんな一緒に幸せになって行こう!
◆
「アルフィーナ」
「はい!あ……あなた」
「彩月」
「は、はい、あ、あな、あな……光斗君!」
「セシリちゃん」
「はい!ライトお兄ちゃん」
「ルミナ様」
「はいじゃ!」
「メイアさん」
「はい、ライト様」
「サツキサン」
「イエス、マスター!」
俺達はウェディングブーケを胸の前に掲げて、階段下のみんなに背を向ける。
「「「せーの」」」
春の暖かい陽だまりの中で、6つのウェディングブーケの花束が、青い空と眩い光の中で、俺達の幸せと友達の祝福をのせて、華やかな舞いを見せていた。
『光斗『光斗『光斗お兄ちゃん、結婚おめでとう』』』
白のタキシードを着た俺の右手には、ウェディングドレスにレースのベールダウンをしたアルフィーナがそっと手をのせ、同じように俺の左手には彩月が手をのせている。
二人の逆の手には素敵なブーケを持っていた。
三人で大聖堂に足を踏み出す。
大聖堂には国王様始め、クラスメイト、裏メイド隊、友人、知人、緒貴族、更には各国代表者が列席している。
更には相沢君や楠木君達の報道班がスタンバイをしている。
結婚式と披露宴は、彼らがスマホの動画撮影機能にサツキサンの編集配信アプリをリンクさせ、街の特設会場や、城壁に設置されたスクリーンにてリアルタイム中継されている手筈となっていた。
俺とアルフィーナ、彩月はヴァージンロードをゆっくりと歩いていく。
この世界に来て半年が立ち色々な人と色々な事が起きた。
楽しい事、つらい事、嬉しかった事、悲しかった事。そして世界を滅ぼそうとした暗黒……。
サツキサンがいなかったら、俺は生きて行けなかった。
メイアさんに出会えていなかったら、今の俺はいなかった。
セシリちゃん、ルミナ様の笑顔は俺の宝物だ。
葵さん、オリヴィア様の強さがいつも頼もしかった。
茜音さんはいつも彩月の支えになってくれていた。ありがとう茜音さん。
新藤君、如月君。俺の大親友だ。いつも俺の相談に乗ってくれて、いつも俺を支えてくれて、ホント感謝している。
オリバーさんと白山先生。岡本さんと中川君。近々結婚式を挙げる予定との事。楽しみにしています。
高山さんと芳川さんが引っ張ってくれたNWG48。この世界に新しい希望をもたらしてくれた。
アイシャさん、カーシャさん、キャサリンさん、裏メイド隊の皆さん、いつもフルサポートありがとう。
相沢君、楠木君、山梨さん、渡辺さん、クラスのみんな。此れからも一緒に楽しくやって行こう!
ナタリアさん、エレナさん、此れからも色々な事を教えて下さい。
マリアベル様、カトレア様、各国代表者の皆様、此れからもよろしくお願いします。
国王様、王妃様、宰相様、大将軍様、貴殿方が俺を信じてくれて今の幸せがあります。本当にありがとうございました。
最前列に座る国王様達の横を通る時に軽く会釈をする。
そして父さん、母さん、貴美、俺はこの世界で本当に本当に幸せに暮らしているよ。素敵なお嫁さんと結婚式を挙げているよ。喜んでくれるよね。
◆
司教様も牧師様もいない祭壇前に俺とアルフィーナ、彩月が並んで立つ。
祭壇にはサツキサンが置かれていた。
「マスター。マスターは今、この時より良い時も悪い時も、富める時も貧しい時も、病める時も健やかなる時も、アルフィーナ様と彩月様を、サツキサンの次に愛し慈しみ、そして、死が二人を分かつまで、この愛を守ることをここに誓う事を同意しますか?」
「はい。同意します」
俺はサツキサンの画面の同意ボタンを押した。
「アルフィーナ様。彩月様」
「「はい」」
「お二人は今、この時より良い時も悪い時も、富める時も貧しい時も、病める時も健やかなる時も、マスターを、サツキサンの次に愛し慈しみ、そして、死が二人を分かつまで、この愛を守る事をここに誓う事を同意しますか?」
「「はい。同意します」」
サツキサンの画面に二人で同意ボタンを押した。
そして二人と結婚指輪の交換をする。
「マスター、アルフィーナ様、彩月様。今ここに永遠の愛の誓いが承認されました。マスター、三人に愛の誓いの口付けを」
「ん?三人?」
「イエス、マスター。サツキサンとアルフィーナ様と彩月様に愛の誓いの口付けを!」
俺はアルフィーナと彩月の顔を交互に見た。二人は優しい微笑みで頷く。
俺は最初にサツキサンを手に取り画面に口付けをした。いやはや恥ずかし~。列席者からクスクスと小さいながら笑う声が聞こえた。
祭壇の上にサツキサンを置くとアルフィーナへと顔を向ける。
半歩近づきアルフィーナと目が合った後、アルフィーナは微笑みを浮かべて瞳を閉じた。
薄いレースのベールを上げ、そっとキスをする。アルフィーナの暖かさが伝わってくる。
後ろではスマホでカシャカシャと写真を撮っているようだね。
続いて彩月へと近付く。ベールを上げた彩月の瞳には涙が溢れ頬を濡らしている。
「……嬉しい……」
俺がゆっくりと顔を近付けると彩月は瞳を閉じ、俺は愛情を込めて優しくキスをした。
「ご列席の皆様方。今マスターとアルフィーナ様、彩月様は永遠の愛の誓いを立て、生涯を共に歩む道を選ばれました。
此れから手を取り合い、新しい道の第一歩を踏み出します。
皆様、暖かい拍手を持って、三人の門出をお祝いして下さい」
サツキサンの結婚報告の後、俺達は夫婦となって手を取り合い大聖堂の扉を目指し歩き始める。
今から俺とアルフィーナと彩月の新しい人生が始まる。
本当に色々あったけど……うん!めちゃめちゃ幸せだ!
絶対に幸せな家庭を作ろう!
「光斗君、アルフィーナ様、彩月ちゃん、おめでとう~!」
茜音さんからのフラワーシャワーを皮切りに列席の方々から沢山の花弁が、俺達が歩く道を祝福してくれる。
「ライトお兄ちゃんおめでとう~」
「アルフィーナ姉様おめでとう~」
「姫川さんおめでとう~ってもう桜井さんだ」
「おめでとう」「おめでとう」「おめでとう」
「おめでとう」の言葉と沢山のフラワーシャワーでアルフィーナと彩月は感動して涙を流しながら、笑顔で列席の方々に手を振っていた。
大聖堂の扉前に着いた俺達は振り返る。全ての列席方々が此方に祝福の拍手を贈ってくれていた。
幸せだ。こんなにも沢山の人達が俺達を祝福してくれる。此れからも応援してくれる。
俺とアルフィーナと彩月は沢山の感謝の気持ちを込めて一礼し、大聖堂の扉をくぐった。
◆
ゴーン、ゴーン、ゴーン……
俺達の結婚を祝うウェディングベルの鐘の音が青く澄みわたった空と王都ラインハイネに響き渡る。
白い鳩達が一斉に青空に羽ばたき、弧を描き祝福の舞いを見せていた。
街中では早くも彼方此方でグラスを交わす祝福の乾杯の音が聞こえている。
俺とアルフィーナ、彩月、メイアさん、セシリちゃん、ルミナ様は大聖堂の入り口にある階段の上にいた。
この世界にはブーケトスの風習はない。彩月達が企画してこの世界初のブーケトスが行われようとしていた。
階段の下にはブーケトスを取る為に3組女子と裏メイド隊の女の子、更には話を聞き付けたマリアベル様、カトレア様、テレシアさん、ミミアさん、カレンさんもいる。
葵さんやオリヴィア様は実力で頑張りますと言って辞退していた。葵さんは6番目、オリヴィア様も8番目の俺の奥さんとなるだろう。
えっ、7番目?
……あの方の件はまだアルフィーナや彩月にも話てないんだよな~。どうしよう。
階段上の俺達は階段下の女の子達の顔を見渡す。みんなが手を振りながらブーケトスを待ちわびていた。
「彩月さん、こっちに投げて~」「セシリちゃ~ん」「ルミナ様~」
「待て待て、先ずは記念撮影からだよ」
如月君がブーケトスの進行を仕切ってくれる。如月君は脚立に上がりスマホを構えていた。
「新郎とウェディングドレスのお嬢様方~、写真撮るから並んで~」
俺をセンターにしてみんなで並ぶ。セシリアちゃんとルミナ様は満面の笑みだが、メイアさんは超緊張した顔で頬が赤い。
カシャッ
素敵な写真が撮れた筈だ!
「其れじゃみんなも此方を向いてくれ」
階段下の女の子達も振り返って、脚立に立つ如月君を満面の笑みで見上げる。
「撮るよー!」
カシャッ
一生の宝物。俺の大切な友達とこの世界で誰かける事なく、そして此れからもみんな一緒に幸せになって行こう!
◆
「アルフィーナ」
「はい!あ……あなた」
「彩月」
「は、はい、あ、あな、あな……光斗君!」
「セシリちゃん」
「はい!ライトお兄ちゃん」
「ルミナ様」
「はいじゃ!」
「メイアさん」
「はい、ライト様」
「サツキサン」
「イエス、マスター!」
俺達はウェディングブーケを胸の前に掲げて、階段下のみんなに背を向ける。
「「「せーの」」」
春の暖かい陽だまりの中で、6つのウェディングブーケの花束が、青い空と眩い光の中で、俺達の幸せと友達の祝福をのせて、華やかな舞いを見せていた。
『光斗『光斗『光斗お兄ちゃん、結婚おめでとう』』』
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