いきなり、皇帝転生!!! 龍の国の皇帝。121人の愛人と世界で遊ぶ~(笑)

さよなら。TOYBEE

文字の大きさ
16 / 21

第14話 シェスタが泣く

しおりを挟む
 ぜぃおりゃあーぁああぁーー! ファンタジックぅ一本背負いッッ(笑)!!!

 むふふ。確実に飛空艇技師のシャット姫を口説き落としたぜー。なんていうの、実に口説けない女の子ほど、燃えてくるのが、皇帝魂というものでしょー。

 シャット姫って、アイスブルーの瞳でさ。ジョートカットの髪で、余計なことは言わないクールな女の子なんだ。

 ただ、その女の子とエッチしたとき、どういう反応するか、すごく楽しみだと思ってワクワクする。

 が!!!!

「・・・少しだけ。・・・抱かれるのは、少しだけ心の準備をください」

 シャット姫を部屋に呼んだら、そうやって時間を取られてしまったんだよねー。

 ふぅーーーーー。ガックシっ。お預けかー。

 そのとき、ちっちゃいシェスタ姫を宮殿の庭で見かけた。

 シェスタはほんとにちっちゃい女の子。ちっちゃくてあまりしゃべらない。

 おっ? なにやってるんだ?

 ちっちゃいシェスタ姫は宮殿の庭で、花に一生懸命手を伸ばしてた。

「・・・」

 なにやってるんだろ?

「・・・あ」

 花に手の伸ばして、ただ触らずに触れるか触れないかのギリギリで手を振ってるシェスタ姫。

 意味わかんないけど、かわいいなー♪

 なんていうかー、守りたいちっちゃい子って感じだよな?

 ちっちゃい子って守りたい。

 ちっちゃいシェスタ姫は、ほんとにちっちゃくて、小さい頃、捨てられた女の子だ。だから、俺が拾って、俺のハーレムで育ててる。まだ、ちっちゃい女の子で、エッチとかしないけど。ちっちゃい子は守りたいから。

 シェスタは言葉がうまく使えない。

「シェスタ。お前は花が好きなんだな。いつも色々やってるけど、楽しそうだな。幸せか?」

「はな」

「そうか。俺はお前を必ず守るぞ。だから安心して暮らすといい。俺が必ずお前の居場所を作ってやる」

「はな」

「そうだ。花だな。花がある場所がお前の居場所だ。お前の幸せの居場所は常に俺の傍にある。だから、笑ってるんだ」

「・・・」

 あれ?

 なんだ。なんでシェスタ姫無言になったんだ。

「・・・」

 無言だ。なんでだ?

「・・・」

 あっ、ちっちゃいシェスタ姫が泣いた。

 なんでだ?

 なんで?

 ボロボロボロボロ、シェスタ姫が泣いてる。

「なんだ。どうして泣くんだ?」

「しぬ」

「死なないぞ。死なないから。お前は絶対に死なない。俺が絶対に守る」

「・・・う」

 ポロポロ泣くなよ。シェスタ姫。俺が守るから。

 実にさ。ちっちゃい能力のない子供って、生きられないんだよな。異世界で。誰も守ってくれないし、邪魔者扱いされて、ひどい扱い受けてそのまま死んじゃったりするんだ。だから、ちっちゃい頃にそういうトラウマになったシェスタって、ときどき情緒不安定になって泣くんだ。

 俺はシェスタ姫をぎゅっと抱きしめた。

「泣くな。シェスタ。絶対守るから」

「・・・う」

「なあ、聞け。シェスタ姫。俺が帝国で、ちっちゃいお前みたいなコが逃げ出したいときには、いつでも逃げられる場所を作れる体制にしてやろう。空き家を発想寄付ボランティア競馬を作って買い取って、ちっちゃい家でもごはんが食べられて、殴られたらすぐ逃げられる場所作ってやる。ひとつの町にひとつ、引退してちっちゃいコ保護資格を持つ人間が保護してくれる体制作るから。その家は虐待がないように通報できる体制にするから。それで安心だろ? 泣くな。シェスタ。どんなことがあってもお前は大丈夫だ」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

美醜逆転世界の学園に戻ったおっさんは気付かない

仙道
ファンタジー
柴田宏(しばたひろし)は学生時代から不細工といじめられ、ニートになった。 トラックにはねられ転移した先は美醜が逆転した現実世界。 しかも体は学生に戻っていたため、仕方なく学校に行くことに。 先輩、同級生、後輩でハーレムを作ってしまう。

男:女=1:10000の世界に来た記憶が無いけど生きる俺

マオセン
ファンタジー
突然公園で目覚めた青年「優心」は身辺状況の記憶をすべて忘れていた。分かるのは自分の名前と剣道の経験、常識くらいだった。 その公園を通りすがった「七瀬 椿」に話しかけてからこの物語は幕を開ける。 彼は何も記憶が無い状態で男女比が圧倒的な世界を生き抜けることができるのか。 そして....彼の身体は大丈夫なのか!?

貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…

美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。 ※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。 ※イラストはAI生成です

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

最強賢者の最強メイド~主人もメイドもこの世界に敵がいないようです~

津ヶ谷
ファンタジー
 綾瀬樹、都内の私立高校に通う高校二年生だった。 ある日、樹は交通事故で命を落としてしまう。  目覚めた樹の前に現れたのは神を名乗る人物だった。 その神により、チートな力を与えられた樹は異世界へと転生することになる。  その世界での樹の功績は認められ、ほんの数ヶ月で最強賢者として名前が広がりつつあった。  そこで、褒美として、王都に拠点となる屋敷をもらい、執事とメイドを派遣してもらうことになるのだが、このメイドも実は元世界最強だったのだ。  これは、世界最強賢者の樹と世界最強メイドのアリアの異世界英雄譚。

処理中です...