いきなり、皇帝転生！！！ 龍の国の皇帝。１２１人の愛人と世界で遊ぶ～（笑）

第１５話 リシュアと炊き出し

　ぜぃおりゃあーぁああぁーー！　ファンタジックぅ一本背負いッッ（笑）！！！





　今日はリシュア姫と炊き出しの日。皇帝っていうのは炊き出しをやらなければならない。なぜということもない、偉さとは、人に恵む力を持った象徴といえる行為なのだーーー！！！

　ふははっ。

「どでかい鍋を用意しろっ。それから、じゃがいもと、肉と、もやしをたっぷりとな。肉は、オーク肉を用意しろ。俺が狩って来たオーク肉だっ。塩をコショウを徹底的に効かせて、うまいものを振舞う、俺という皇帝の存在を愚民どもに思い知らせろ～っ」

　あー、言いながらすっきりだ。いつか言って見たかった皇帝セリフＮＯ１。この異世界に来て、ついに実現したぜぇー。

　あっ、リシュア姫がうるうるした目で俺を見ている。

「すばらしいです。貧困に盛大に炊き出しを振舞う皇帝陛下っ。さすが私の大好きな皇帝陛下ですっ」

　アハハッ。そうだろう。そうだろう。

　ん？

　炊き出しを横入りしてデカいヤツがちっちゃいのから、食い物を盗ろうとしている。

「おらあっ。これは俺の食い物だろうがっ。寄越せえ。こらあっ」

　キーーークッ！

　ドカッ。

　俺はジャンプキックを飛ばして、でかいヤツをぶっ飛ばした。

「炊き出しを横入りするバカは死なすっ。炊き出しは弱いものに振舞うものであって、お前みたいに、人から暴力でものを奪うものに振舞うものではないわっ。死ね。このボケっ」

　ドカドカドカ

　俺は殴る蹴るの暴行を加えた上で、でかいヤツをぶっ飛ばし、徹底的に痛めつけた。

「まだじゃっ。まだ足りぬわ。死んでわびろ。ボケっ」

　ドカドカドカ

　俺はさらに殴る蹴るの暴行を加えた上で、でかいヤツをぶっ飛ばし、徹底的に痛めつけた。

「まだまだじゃ。死ぬがええわ。俺はお前が嫌いなんじゃー」

　ドカドカドカ

　俺は徹底的にでかいヤツをぶっ飛ばし、完全に生きの根を止めるまで殴りつけた。

「ぎゃあああああ」

「成敗！！！！！！！！　ははははは」

　でかいものを奪うヤツがいなくなって炊き出しの場は、ちっちゃいコたちや、弱い貧困の人間たちのためのシンの意味での、炊き出しの場となった。

　子どもたちがわいわい言いながら、肉じゃがを食べている。

「おいしいね」
「あっ、これ、私のわけてあげる」
「ありがとう。一緒に食べようね」
「皇帝陛下。ありがとー」

　リシュア姫がうるうるしながら俺を見つめて、そして、俺にぎゅっと抱き着いて来た。

　むふふ。リシュアの胸はちっぱいだ。ちっちゃくて、やたらにツンツンしてる。

　かわいいマシュマロ。

「皇帝陛下。ほんとに陛下はわかった方です。私、本当にうれしくって」

「ふふふ。まあな」

「でも、本当に炊き出しのときに乱暴者が入るのが困るんです。私の信仰でもよく炊き出しに乱暴者が侵入して来て、ものを奪う傾向があって」

「簡単なことだ。炊き出しで暴行を加えたものは、魔道スマホで名前と写真を残して他の炊き出しにブラックリストで参加できないようにしよう。そこでブラックリストの除外には、帝国管轄の一定の炊き出しつきの奉仕活動をしなければならないようにするんだ。奉仕活動には、野生の食物採取活動があり、野生でも暴れ者にものを食べる手段があるということを教える形にしよう。野草でも煮れば美味しく食べられるのだから。どうだ？　リシュア姫」