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ep.121-2 気分転換にショーバイする。
しおりを挟むほほほい♪ ほほほい♪
出て来た。出て来た。
なになに? 簡単研ぎ機?
おっ、こりゃ便利だ。みんなにCMしたいっ!
ピロン。
簡単研ぎ機 × 1 「購入」
「それじゃあ、お客さん。ちょっーーと、剣を貸してください。これはあっという間に刃物が研げる簡単研ぎ機でーーーす。剣以外に、包丁だって研げちゃうんですよぉーーーー。そりゃぁあああああ」
僕は簡単研ぎ機を使って、剣を研ぎ機に挟んで、シュッシュッと、2,3回往復させたっ。
するとどうだろう?
あっという間に、ボロボロになっていた両手剣の刃が、見事に尖ってるじゃないかっ。
「おおおおおおおおおおおおおおおおおっ」
えへへっ。お客さん、感嘆の声を上げてるよっ。
それを観ていた他のお客さんも寄って来た。
「おっ、すげえ研ぎ道具だなっ。俺の剣も研いでくれっ」
ほい来た。ほい来た。
シュッと剣を研ぎ機に挟んでポン。
あっという間に、剣がぴかーーーーーん♪
「おおおおおおおおおおおおおおおお」
「俺も研いでくれっ」「僕のも研いで欲しいにゃん」「わしのも研いでもらおうっ」
「はいはーーーーい♪」
シュッと剣を研ぎ機に挟んでポン。
あっという間に、剣がぴかーーーーーん♪
シュッと剣を研ぎ機に挟んでポン。
あっという間に、剣がぴかーーーーーん♪
シュッ
ぴかーーーーん♪
シュッ。シュッ
ぴかーーーーん♪
ほい。すごい。ほい。すごい。
簡単研ぎ機に剣を入れるだけで、あっという間に、そこらにいる冒険者の剣の刃が、ピカピカに研がれて、新品同然になってしまったゾ!
いえい!!!! ご機嫌だねぇーーーーー!!!
「すげえ道具だ! その研ぎ機俺に売ってくれっ!」「俺にもだ! 俺にも研ぎ機を売ってくれっ」「俺もだ」「俺も。俺も」「俺も売ってくれっ!!!!」
ワハハッ。すごい客が寄って来て、見事に簡単研ぎ機が売れていくゾ。
いやぁ~~。
今日はいいショーバイをした。暇つぶしにお店に来てみたけど、わははっ。また、売れる商品を増やしてしまったぞ。
「店長すごい! さすが店長です! 大好きっ」
「ほんとうです。店長っ。さすがです。あっという間に新商品を増やしてしまうなんて」
わはは。12歳のメルティちゃんと、ルフラちゃんにものすごく褒められて、すごくいい気分だゾ!
やっぱり、ハッピーリタイヤしてからもショーバイはやめられないっ。
おっ、坊さんの立てカンバンがある。観てみよう。
あるパラレル世界において、我々はすべての存在を眠らせて、眠る夢の中で生きる選択をした。
施設を保つための資源リソースをすべて管理した上で、栄養剤をすべての存在に効率的に投与し、その上で、眠った状態で幸福な夢を見続ける選択である。
夢の中には次元事故を引き起こす要因となる超越技術が存在するが、それを排した上で、永遠に眠る選択をすれば、
我々は未来永劫、次元事故を起こさずに眠る夢の中に存在できると考えたからである。
それは一つの成立としての1次元の完成が得たが、同時に我々は無限に続く別次元でそれを展開できない状態にあるというのが現状である。
また、我々はひとつの次元でそれを成立させた場合、また、時間が巻き戻ったときに同じ選択を続け続けなければならないため、
誰かの離反により、いきなり、その選択が頓挫するという可能性もあり、実際、何度も頓挫している。それは、すべての存在を眠らせるというのが、
1億人を越えて想定して欲しい。そのすべての存在が何度も何度も繰り返される人生の中で、すべてその選択をする必要があるのだ。
このような状態が現状であり、また、パラレルの世界において、
すべての存在は眠る選択をする状態ではなく、その状態の理解もない状態なため、この解決策はひとつの1次元救済の方策として残っている状態である。
1次元ではあるが、このすべての存在を眠らせるという方策も解決策としてあるのを、我が信仰は広くパラレルの次元に告知したい。
神を信じよ。
アーメンズ・インシュアラー・陀仏
なるほど~。
すべての存在を眠らせれば、みんな悪さをしないって話だね~。
でも、私利私欲でやっぱり悪さをはじめて、すべてお釈迦になっちゃうってことがパラレルで起きてるんだ。
人間が悪でしかないから救われないって話かな?
おっと。よそごと。よそごと。
ショーバイって楽しいよね?
あ~、今日はいい仕事した。楽しかったなぁ~。
さて、明日はひさしぶりに、メルティちゃんとルフラちゃんとぱーーーっと遊ぼうかな?
店で12歳なのにがんばってるメルティちゃんとルフラちゃん。たまには、楽しく遊ばせてあげたいぞ。
さーーーて、何してあそぼっかな?
お金を持った僕ならの楽しみ方ってあるかな?
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