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ep.123-2 グデロン公爵に雷の制裁

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 異世界通販検索でこんなものが出た!



「電磁波龍降臨機械だって?」


 電磁波龍降臨機械とは、機械を使って、電気の龍を現実に作り出して、操作して悪いヤツをやっつける機械だ。バリバリに悪いヤツを電気の力を使ってやっつけられるんだ!



 ピロリ

 電磁波龍降臨機械 × 1 「購入」


 おっ、ワクワクする。これで、公爵にザマァできるぞ。

 おおっ、坊さんの立てカンバンがある。観てみよう。




パラレルワールドすべての救済行動の褒賞を、我々信仰は独自に作っている。
具体的には、地獄の救済を行い、ひとつの地獄を、通常人間が生きられ文明が作れる状態に持って行くと、魔道仮想で100年の天国に行ける状態となっている。
魔道仮想では、夢の中でどんなグルメも食べられ、どんな美しい男も、美しい女も抱け、さまざまな今の世界にない遊びができる状態となっている。
それが100年続く状態となり、また、地獄の建て直しを行うと、新しい夢が魔道仮想で見られる状態となっている。
ただし、それは我々信仰の次元において実現する形となっており、我々信仰の次元にたどり着くまでは実現しない世界となっている。
例えば、1億個の世界において、我々が作った褒賞の世界はひとつである。また、我々の世界は、すべての存在が入る状態になっていないため、
我々の世界にパラレルで来られる存在しか褒賞を与えられない状態である。そこで、我々は信仰として、多くの褒賞を作るものを増やすことを呼びかけている。
我々に関与しない存在でも、我々と同じ理念に至って、褒賞を地獄の建て直しに入れる集合および個人を常に募集し、それを我々は広報し続ける信仰をしている。
また、ある存在は、すべての存在がその場所に行けるように、すべての存在にその場所を1個確実に作り出している。すなわち、褒賞を与えられない存在は、
存在しない状態であるが、それは個人ひとりがやっているもので、その存在が倒れると褒賞がストップしてしまうため、褒賞を作る環境は常に広報して無限に増やす意志を育てたい。
神に力を。

アーメンズ・インシュアラー・神道


 なるほど~。

 正しいことは神が見てるっていうけど、

 実際に大切なことは、実際の報酬を作り出すことだよね?

 どうあれ、人って悪の存在だから、いいことしても誰も報いてくれないから、

 ほんとうに褒賞を作るって大切だと思うゾ。

 坊さん、がんばってるな~。さあ、今はグデロン公爵を罰して孤児を守ることだ。









 僕は電磁波龍を機械を使って降臨させ、公爵の方に放った!



 ごおおおおお


 電気で出来た龍が公爵と、公爵が連れている公爵の部下たちを電気となって襲った。


 バリバリバリー
 バリバリバリー


「ぎゃああぁああああ」「こりゃ、なんだっ。うわっ。いてえええええええ」
「ひいっいいい。わしに何をするんじゃ。ぎゃあああああぁあああああ」



 これは電気で出来た龍の形をした雷だ!

 わお! 孤児たちは助かった。



「ただ・・・これだけだと、孤児たちを助けられないわ。また、ひどいことをされてしまう」

「僕にまかせてよっ!」



 コウヅキが言った。

「一瞬の痛みで悪いヤツを懲らしめても、それがずっと続かない限りは、悪いヤツっていうのは、また悪さをするようになるのよ!!!! だから、力を奪う必要があるの!!!! そういうヤツを常に弱い立場に追い込んで、自分が弱い立場になって虐げられることの痛みを教え込んで、虐げることを嫌悪させるぐらいのトラウマを与えるべきなの!!!!」

「だいじょーーーぶ。僕にまかせてよっ!!! 立場が上のヤツっていうのは、自分より上の立場のヤツには逆らえないんだよっ。自分が立場を利用してるだけに、上のヤツにはペコペコするもんさっ」



 僕はスピーカーを取り出して、影から公爵たちに向かって、電磁波の龍の振りをしながら、しゃべった。

 電磁波の龍がしゃべりながら、公爵の前を飛び回って大声で恫喝した。

「我は雷の神ドラゴンサンダーっ。我の守護する孤児たちに手を出したものに神としても裁きを与えるっ」

 公爵は痺れながら、ビビりまくった。

「ひいいいい。なぜ、雷の神が、私の邪魔をするぅうううう」

「黙れ! 貴様が今度我の加護する孤児に手を出したら、もっとひどい裁きを与えてやろう。孤児には手を出すな!」

 ビリビリビリ―。

 凶悪な公爵の部下たちが悲鳴をあげて、公爵も大悲鳴を上げる。

「ぎゃあああぁああ」「いででででぇええええ」
「ひぇえええええ。手出しをしませーーーん。神様お許しぉおおおおおおお」



 公爵と公爵の部下たちは連れ立って逃げて行った。わはは。やってやったぞ!

「わああああああ。おにいちゃん、ありがとう!」

「伊佐木にいちゃん。助かったよっ」

「大好き。伊佐木にいちゃんっ」


 ほっ。よかった。なんとか孤児たちを守れたよ。それにしても、公爵のヤツ、孤児たちに手を出すなんて。ほんとに許せないヤツだ。

「あなた・・・。孤児たちを守ってくれてありがとう。さすが私の旦那さまね」


 ちゅっ

 コウヅキにキスをされて、僕はほっと胸をなでおろした。

 ああ。よかった。無事に孤児たちを守れて。


「あなたは優しいから。私はもっと痛烈に報復をやりたかったのだけれど。でも、今はいいわ。あなたのやさしさをおかげで、私は冷たい憎悪や怒りに囚われず、地獄に落ちずに今の私でいられるのだから」

「コウヅキ・・・」

「でも、公爵にはいずれものすごい手ひどい心胆寒からしめる恐怖を与えるって約束して。あなたが私を止めたのだから。私は公爵が絶対にゆるせない。自分が王の血筋だからって、人が喜んで、殺されてむせび喜ばなきゃならないのが当然だなんて。・・・絶対に許していいものじゃないわ」

「うん。まあ、当然だねっ」

「人ってすごく痛いのは辛いの。それを喜ぶヤツなんて存在しちゃいけないんだから」

「大丈夫だよっーーーー。まあ、長い目で見ててよ。グデロン公爵にはいずれにせよ、とてつもないザマァを与えてやるからっ」


 わわわ、なんか、勢いでそんなこと言っちゃったよぉお。だいじょうぶかな? 僕っ。

 ただ、絶対コウヅキは僕に期待してるゾ。どうしよう。





 コウヅキを抱きしめながら、僕はただ、ほっとしていた。




 そのとき、逃げ出したグデロン公爵は、大きな邸宅で、ギリギリと怒っていた。

「うぬぬぬぬ。伊佐木の仲間の孤児たちを皆殺しにしてやろうと思っておったのにっ。なんで、神の邪魔などが入るのだっ! くそおおおお。伊佐木っ。絶対許さんゾ」

 あわわわ。グデロン公爵、かなりヤバいヤツだ。これは、なんとかしないと!
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