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ep.23 川遊びをするぞ!
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ほいほい! ほいほーーい♪
わいわーーい♪ わはは~♪
休日を楽しむ~~~~♪ 休日を楽しむ~~~~♪
えんじょいんぐ・まい・ほりでぇーーーっ♪
Enjoying my holidayっ♪
Enjoying my holidaysっ~~~♪
異世界の大自然の中、僕は孤児たちと川遊びをすることにしたッッ☆彡
「みんな! 今日はオフだーーーーーっ!!!」
「えっ、本当?」
「といっても、君たちは仕事で大変だから、5000ギル僕が出す」
「えっ? ほんとうに? 伊佐木おにいちゃん」
「うん。それで、思い切り川遊びをしよう! 一緒にみんな、楽しんでくれないか?」
ふふふ。僕は孤児に甘いのだーーーー★
だってそうだろ? 孤児たちを雇ってすぐだけど、この子たちよく働くし、僕の無茶ブリの踊りだってしてくれる。素直なかわいい子たちだし、誰だって贔屓したくなっちゃうじゃなーーーい?
みーんな、いい子で、僕は孤児たちが大好きになったんだ!
僕が100人の孤児たちに言うと、孤児たちがびっくりして声を上げた。
「遊びなのに、お金をくれるんですか?」
「そうだよ。君たちはずっと生きるために働きとおしだし、生きるためにはお金を稼がなくちゃならない。だから、今日だけは僕が特別にお金を出す。一緒に楽しもうよ」
「わぁ~♪」
「ありがとう。伊佐木おにいちゃん♪」
「あの、ぼく、伊佐木さん。大好きです」
それから、ローデルムの郊外の川に行って、僕は孤児たちとマスのつかみ取りをすることにした☆彡
「うわっ。マスが跳びはねたっ♪」
「すごいっ。マスが泳いでる~♪」
「わあ。おっきい!!!」
ぴちぴち。ぴちぴち。
孤児たちが歓声を上げながら、岩の下に隠れているマスのつかみ取りをする。
それから、捕まえたマスのはらわたを採って、塩を振って、バーベキューで焼くッッ☆彡
じゅーじゅー
じゅーじゅー
あちち・・・
食べてみると、マスはすごく新鮮でくさみもなく、最高の味だったッッ☆彡
「おいしいね~♪」
「おいしい♪」
「伊佐木おにいちゃん、ありがとう~♪」
孤児たちってすごくかわいい!!!
純粋にはしゃいだり、ちょっとドジなとこがあったり、やんちゃだったり、頭がよかったり、とろかったり、色々観てて飽きないぞー★
ああ。ほんとに孤児たちを守りたくなっちゃうな~。
喜びながらお腹いっぱいマスを食べる孤児たちに、僕はすごく最高の気分になったッッ☆彡
みんな、幸せそうで、僕もしあわせで、最高の休日になった。
さいこーーーーの気分だぁーーーーー!!!
そう思ってたら・・・
あっ、坊さんの立て看板だ。読んでおこう~。
憲法に基本的人権が載ってない国家を信仰で批判して、基本的人権を国際的に全部の国家に載せましょう。
とくに、獣人の国がその傾向が多いです。
憲法に基本的人権を載せるだけで、獣人の最悪な傲慢な独裁をやる支配者に、法律を旗印に大勢の労働者の獣人が、集って支配者を権力の座から追うことができます。
まず、獣人の国には、基本的人権を守る旗印がないんです!それを国際的に憲法で押し付けて作りましょう。
人間は幸福になる権利が善良である限り、保障されるべきものです。
また、食べる権利・寝る権利・休む権利。善良な環境で働く権利は保障されるべきです。
信仰の力で、すべての人間に、権利を。神を信じよ。
1 アーメン・インシュアラー・アスカ
うん。なるほどね~。素晴らしいね~。
わお!!!
憲法って大事だ。
人が人として存在するときに、最低限の幸福を約束してくれるのが憲法だったりするよね~。
ただ、獣人の国って、董卓みたいな独裁者が仕切ってるらしいよ。
董卓ったら、誰だろうって言ったら、
三国志最強の独裁者だよね~~~。
いきなり平和な王都に乱暴な兵を連れて乗り込んで来て、
王都民を大量にぶっ殺した上で、
天皇とか、自分で宣言したヤツですよ!!!!!
天皇ですよ!!!! 天皇!!!!
王とかじゃなくて、天に一切、変わるべきもない、神よりも偉くて、誰もが平伏する完全な王。
天の皇ですよぉーーーーーーーー!!!!
「がはははっ。わしは今日から天皇じゃ!!!! わしの言うことは神よりも正しいっ。どんな人間もわしの言うことを聞いて、平伏してわしのために死ね!!!!! わしにあらゆる贅沢を作り、わしの贅沢のために、全国民はしねええええええええええええ。おらああああ。きさまぁあああ、何を逆らおうとしておるっ!!! 拷問じゃあああああーーーーーーーーーーー!!!!」
わお!!!
そんな董卓みたいな独裁者が、獣人の国を支配してるらしいんだ。
気に食わなければ、人を殴ったり、気に食わなければ、人を遊びで殺したりするサイテーなヤツ。
そんな中に憲法とか通すってどうやったらいいんだろう?
たぶん、それって、ダーティで優秀な人が必要になってくると思うんだ。
「天皇陛下!!!! 憲法というのがあります!!!! 陛下には関わりありませんが、我々が守るルールとして、我々陛下を愛する国民すべてが守らせる法になります!!!! 憲法があると、多くの人が温和になります。陛下に対してよからぬことを企らむ反抗勢力もおとなしくなり、女がさらに美人になって行きますよぉーーーー!!!!」
「陛下!!!! 考えてください!!! なんか憲法のある国の女って、すごい美人が多くないですか? それって、憲法を守らせるだけで、美人が増えるんです!!!! 10年ですよ!!! 10年で、陛下の周りに侍る女がものすごく美人になりまぁーーーす!!!! いえい!!!!!」
こういう風にして、董卓みたいな最悪な乱暴ものに憲法を発令させて、
その後、10年後に、憲法を守った人間の数が多くなって、独裁天皇をブサッ!!!!!!
ぶっ殺しだねぇーーーーーーーー!!!!
おっ、そのとき、ルフラちゃんがやって来て、僕に言った。
「・・・あの・・・店長。相談があるんです」
「相談?」
「ムリなお願いってわかってるんです。でも、孤児の仲間たちを私、助けたいんです。お願いします。話を聞いてください」
「・・・話してごらん」
「はい。今、孤児のみんなって、店長のお蔭で仕事が得られて、ゴブリン肉以外にもものが食べられる状態になっています。ただ、ずっと食べて行けるか、みんな不安なんです」
うーーーん。ルフラちゃん、必死だ。僕も真剣に話を聞こう。
「・・・それはそうだね」
「みんな明るく前向きに生きようとしています。希望を持って生きてないと、生きる活力がなくなって死にやすくなるのが、孤児の現実だから。仕事だって笑ってないと、誰からも得られないし、みんなに嫌われて仕事なくなっちゃうから」
「・・・」
なるほど~。孤児たちは明るくやってるけど、暗くしてると生きられない状態があるのか~。
うーーーん。それはなんとか守ってあげたくなっちゃうなあ。
「だから、私が暗くならなくちゃ。私、孤児じゃないし、みんなの仲間だけど、一応貧乏だけどお父さんもお母さんもいるから。だから、みんなが困ったときに、ごはんが食べられるようにしたいんです。いつでも」
うーーーーん。ルフラちゃん。いい子だ。
なるほどぉ。
僕は孤児のために仕事を上げて、そうしていれば、ずっと孤児のみんなは食べられると思ってる。
ただ、考えてみれば、僕がいきなり死んだら、孤児たちは収入源がいきなりなくなっちゃうんだよね?
後、スキルがいきなり使えなくなったりしたら、どうやって孤児たちに仕事を作ってあげようか、僕は困るかも知れない。
・・・これはなんとかしなきゃ。
が!!!
がが!!!!
がががががが!!!
あああああ。カッコつけたい僕だけど、大変なことだ。それはなんとかしないと~。ただ、僕に急にアイディアが浮かばないよお。
「うーーーーーん」
「・・・あの・・・・」
ルフラちゃんが心配そうな声を上げてる。
「うーーーーーーーーーーん」
「・・・あの・・・・」
ルフラちゃんが心配そうな声を上げてる。
ええい!!! なんとかしないと!!!
思いだぜっ! 僕は今ある状況でアイディアがあるはずだっ
「うぇえええええええええい。僕は世界のすべての人の腹減りが嫌いっ! お腹が減って食べられなくなるのが嫌いっ! ぜんぶ、ぜーーーんぶ、空腹で生きられないのをなくすぅううううーーーーーー!!! 神メタルキアーーーよおおおお!!! 僕に力をおおおおおおお。スネイクぅうううう。そこは危険だぁあああああああああああっ バババババ。バイォーーーハズァーーードルゥウウぅぅ オタこぉおーーーーーおん」
「・・・あの・・・大丈夫ですかっ」
ぴこーーーん!!!! 僕はそのとき閃いた!!!
あっ! 思い出した!
かつて僕が思いついた前世のちょっとしたアイディア!
ぴこん! ぴこん! ぴこん! ぴこん!
ジャァアアアアアオオオゥウ!!!
「ルフラちゃん。孤児たちに協力してもらって坊さんを呼んで来てくれる? 定食屋で野菜くずを集める運動をしていた坊さん」
「えっ?」
「いいから、孤児たちみんなのためなんだ」
「はい!」
それから、僕は坊さんに話をした。
「はーーーい! 坊さんっ。坊さんが言ってた野菜くずを集める運動、今すぐにしませんか?」
「いや、しかし、家庭の賛同者がいない状態では野菜くずの集めはまだできず」
「ハイハイっ。だいじょーーーぶです。そこで僕は考えました。坊さんの宗教活動を理解できなくて、家庭のみーーーんなが協力してくれる野菜くずの集め方!!!!」
「本当か?」
僕はキリっとした。
キリっ。
「家庭で野菜クズを集めるときに、信者から坊さんがいらなくなった漫画を集めて、それを野菜クズを提供してくれる主婦とか、家庭に配るんです。また、その主婦や、家庭にはいらなくなったら、また、漫画を坊さんに無償で渡すように言ってください」
「なるほど。漫画さえ集まれば、漫画目的に主婦や、家庭が野菜クズを我々に提供してくれる形になるのか?」
キリっ。
「そうです。そして、その野菜クズを冬場は雪山に登って、すべて穴を掘って埋めてください。それから、夏場になったら、その野菜クズを取り出して、今度は籠に入れて海に何度かつけた後に天日に干してください。冷却滅菌と、塩水滅菌で、天日滅菌で、食べられる塩味の粉末ができるはずです。それを、あなたの信仰の坊さんみんなの修行として行ってください」
「なるほど。それを繰り返せば、いつでも貧困に配れる食料ができるというわけか」
キリっ。
「孤児や、恵まれない人みんなの食糧として作ってください。後は協力してくれる家庭や、主婦も、食べられなくなったときにはいつでも食べられるように。毎日の修行でそれを繰り返せば、60年それを蓄積しつづければ、それなりの量の保存食ができるはずです」
坊さんはうなずいた。
「わかりました。元々、我が信仰でやろうとして野菜クズの集めの制度です。座主に話をして、そのような形で我が信仰がみなさんのために動くことにしましょう」
ふぅ。よかった。これで孤児たちが食べられなくなったときの食糧が出来たな。
ルフラちゃんはすごく喜んでくれたっ。
「店長っ。ありがとうございます! 孤児のみんなのために。店長ってミラクルです。大好きっ」
うへへ~。12歳のルフラちゃんに大好きって言われちゃったよ~。
「いいんだよ。君たちを僕は大好きだ。なんとかみんなのために、知恵で助けたいって思っちゃうからね~★」
あーーあ。いいことして気分がいいゾ。
今日は孤児たちと遊べたし、孤児たちのために動けたし、すごくいい休日だったなあ。
ふぅ。
やっぱり、異世界はのんびーり、こういう生活って大切だよな。今日のオフは最高だ。いい休日になったッッ☆彡
その信仰の坊さんの代表の坊さんが、僕の知らないところで、僕をすごく褒めていた。
「・・・知恵というのはたいせつですね。伊佐木さんという方はまるで、聖人のようです。仏の知恵を持っておられる。神仏に感謝を。伊佐木さんにしあわせがありますように。アーメンズ・インシュアラー曹洞」
えへへ~。照れるな~。坊さんに祈ってもらって、僕の運もきっと上がるよね~★ いえい!!!!
わいわーーい♪ わはは~♪
休日を楽しむ~~~~♪ 休日を楽しむ~~~~♪
えんじょいんぐ・まい・ほりでぇーーーっ♪
Enjoying my holidayっ♪
Enjoying my holidaysっ~~~♪
異世界の大自然の中、僕は孤児たちと川遊びをすることにしたッッ☆彡
「みんな! 今日はオフだーーーーーっ!!!」
「えっ、本当?」
「といっても、君たちは仕事で大変だから、5000ギル僕が出す」
「えっ? ほんとうに? 伊佐木おにいちゃん」
「うん。それで、思い切り川遊びをしよう! 一緒にみんな、楽しんでくれないか?」
ふふふ。僕は孤児に甘いのだーーーー★
だってそうだろ? 孤児たちを雇ってすぐだけど、この子たちよく働くし、僕の無茶ブリの踊りだってしてくれる。素直なかわいい子たちだし、誰だって贔屓したくなっちゃうじゃなーーーい?
みーんな、いい子で、僕は孤児たちが大好きになったんだ!
僕が100人の孤児たちに言うと、孤児たちがびっくりして声を上げた。
「遊びなのに、お金をくれるんですか?」
「そうだよ。君たちはずっと生きるために働きとおしだし、生きるためにはお金を稼がなくちゃならない。だから、今日だけは僕が特別にお金を出す。一緒に楽しもうよ」
「わぁ~♪」
「ありがとう。伊佐木おにいちゃん♪」
「あの、ぼく、伊佐木さん。大好きです」
それから、ローデルムの郊外の川に行って、僕は孤児たちとマスのつかみ取りをすることにした☆彡
「うわっ。マスが跳びはねたっ♪」
「すごいっ。マスが泳いでる~♪」
「わあ。おっきい!!!」
ぴちぴち。ぴちぴち。
孤児たちが歓声を上げながら、岩の下に隠れているマスのつかみ取りをする。
それから、捕まえたマスのはらわたを採って、塩を振って、バーベキューで焼くッッ☆彡
じゅーじゅー
じゅーじゅー
あちち・・・
食べてみると、マスはすごく新鮮でくさみもなく、最高の味だったッッ☆彡
「おいしいね~♪」
「おいしい♪」
「伊佐木おにいちゃん、ありがとう~♪」
孤児たちってすごくかわいい!!!
純粋にはしゃいだり、ちょっとドジなとこがあったり、やんちゃだったり、頭がよかったり、とろかったり、色々観てて飽きないぞー★
ああ。ほんとに孤児たちを守りたくなっちゃうな~。
喜びながらお腹いっぱいマスを食べる孤児たちに、僕はすごく最高の気分になったッッ☆彡
みんな、幸せそうで、僕もしあわせで、最高の休日になった。
さいこーーーーの気分だぁーーーーー!!!
そう思ってたら・・・
あっ、坊さんの立て看板だ。読んでおこう~。
憲法に基本的人権が載ってない国家を信仰で批判して、基本的人権を国際的に全部の国家に載せましょう。
とくに、獣人の国がその傾向が多いです。
憲法に基本的人権を載せるだけで、獣人の最悪な傲慢な独裁をやる支配者に、法律を旗印に大勢の労働者の獣人が、集って支配者を権力の座から追うことができます。
まず、獣人の国には、基本的人権を守る旗印がないんです!それを国際的に憲法で押し付けて作りましょう。
人間は幸福になる権利が善良である限り、保障されるべきものです。
また、食べる権利・寝る権利・休む権利。善良な環境で働く権利は保障されるべきです。
信仰の力で、すべての人間に、権利を。神を信じよ。
1 アーメン・インシュアラー・アスカ
うん。なるほどね~。素晴らしいね~。
わお!!!
憲法って大事だ。
人が人として存在するときに、最低限の幸福を約束してくれるのが憲法だったりするよね~。
ただ、獣人の国って、董卓みたいな独裁者が仕切ってるらしいよ。
董卓ったら、誰だろうって言ったら、
三国志最強の独裁者だよね~~~。
いきなり平和な王都に乱暴な兵を連れて乗り込んで来て、
王都民を大量にぶっ殺した上で、
天皇とか、自分で宣言したヤツですよ!!!!!
天皇ですよ!!!! 天皇!!!!
王とかじゃなくて、天に一切、変わるべきもない、神よりも偉くて、誰もが平伏する完全な王。
天の皇ですよぉーーーーーーーー!!!!
「がはははっ。わしは今日から天皇じゃ!!!! わしの言うことは神よりも正しいっ。どんな人間もわしの言うことを聞いて、平伏してわしのために死ね!!!!! わしにあらゆる贅沢を作り、わしの贅沢のために、全国民はしねええええええええええええ。おらああああ。きさまぁあああ、何を逆らおうとしておるっ!!! 拷問じゃあああああーーーーーーーーーーー!!!!」
わお!!!
そんな董卓みたいな独裁者が、獣人の国を支配してるらしいんだ。
気に食わなければ、人を殴ったり、気に食わなければ、人を遊びで殺したりするサイテーなヤツ。
そんな中に憲法とか通すってどうやったらいいんだろう?
たぶん、それって、ダーティで優秀な人が必要になってくると思うんだ。
「天皇陛下!!!! 憲法というのがあります!!!! 陛下には関わりありませんが、我々が守るルールとして、我々陛下を愛する国民すべてが守らせる法になります!!!! 憲法があると、多くの人が温和になります。陛下に対してよからぬことを企らむ反抗勢力もおとなしくなり、女がさらに美人になって行きますよぉーーーー!!!!」
「陛下!!!! 考えてください!!! なんか憲法のある国の女って、すごい美人が多くないですか? それって、憲法を守らせるだけで、美人が増えるんです!!!! 10年ですよ!!! 10年で、陛下の周りに侍る女がものすごく美人になりまぁーーーす!!!! いえい!!!!!」
こういう風にして、董卓みたいな最悪な乱暴ものに憲法を発令させて、
その後、10年後に、憲法を守った人間の数が多くなって、独裁天皇をブサッ!!!!!!
ぶっ殺しだねぇーーーーーーーー!!!!
おっ、そのとき、ルフラちゃんがやって来て、僕に言った。
「・・・あの・・・店長。相談があるんです」
「相談?」
「ムリなお願いってわかってるんです。でも、孤児の仲間たちを私、助けたいんです。お願いします。話を聞いてください」
「・・・話してごらん」
「はい。今、孤児のみんなって、店長のお蔭で仕事が得られて、ゴブリン肉以外にもものが食べられる状態になっています。ただ、ずっと食べて行けるか、みんな不安なんです」
うーーーん。ルフラちゃん、必死だ。僕も真剣に話を聞こう。
「・・・それはそうだね」
「みんな明るく前向きに生きようとしています。希望を持って生きてないと、生きる活力がなくなって死にやすくなるのが、孤児の現実だから。仕事だって笑ってないと、誰からも得られないし、みんなに嫌われて仕事なくなっちゃうから」
「・・・」
なるほど~。孤児たちは明るくやってるけど、暗くしてると生きられない状態があるのか~。
うーーーん。それはなんとか守ってあげたくなっちゃうなあ。
「だから、私が暗くならなくちゃ。私、孤児じゃないし、みんなの仲間だけど、一応貧乏だけどお父さんもお母さんもいるから。だから、みんなが困ったときに、ごはんが食べられるようにしたいんです。いつでも」
うーーーーん。ルフラちゃん。いい子だ。
なるほどぉ。
僕は孤児のために仕事を上げて、そうしていれば、ずっと孤児のみんなは食べられると思ってる。
ただ、考えてみれば、僕がいきなり死んだら、孤児たちは収入源がいきなりなくなっちゃうんだよね?
後、スキルがいきなり使えなくなったりしたら、どうやって孤児たちに仕事を作ってあげようか、僕は困るかも知れない。
・・・これはなんとかしなきゃ。
が!!!
がが!!!!
がががががが!!!
あああああ。カッコつけたい僕だけど、大変なことだ。それはなんとかしないと~。ただ、僕に急にアイディアが浮かばないよお。
「うーーーーーん」
「・・・あの・・・・」
ルフラちゃんが心配そうな声を上げてる。
「うーーーーーーーーーーん」
「・・・あの・・・・」
ルフラちゃんが心配そうな声を上げてる。
ええい!!! なんとかしないと!!!
思いだぜっ! 僕は今ある状況でアイディアがあるはずだっ
「うぇえええええええええい。僕は世界のすべての人の腹減りが嫌いっ! お腹が減って食べられなくなるのが嫌いっ! ぜんぶ、ぜーーーんぶ、空腹で生きられないのをなくすぅううううーーーーーー!!! 神メタルキアーーーよおおおお!!! 僕に力をおおおおおおお。スネイクぅうううう。そこは危険だぁあああああああああああっ バババババ。バイォーーーハズァーーードルゥウウぅぅ オタこぉおーーーーーおん」
「・・・あの・・・大丈夫ですかっ」
ぴこーーーん!!!! 僕はそのとき閃いた!!!
あっ! 思い出した!
かつて僕が思いついた前世のちょっとしたアイディア!
ぴこん! ぴこん! ぴこん! ぴこん!
ジャァアアアアアオオオゥウ!!!
「ルフラちゃん。孤児たちに協力してもらって坊さんを呼んで来てくれる? 定食屋で野菜くずを集める運動をしていた坊さん」
「えっ?」
「いいから、孤児たちみんなのためなんだ」
「はい!」
それから、僕は坊さんに話をした。
「はーーーい! 坊さんっ。坊さんが言ってた野菜くずを集める運動、今すぐにしませんか?」
「いや、しかし、家庭の賛同者がいない状態では野菜くずの集めはまだできず」
「ハイハイっ。だいじょーーーぶです。そこで僕は考えました。坊さんの宗教活動を理解できなくて、家庭のみーーーんなが協力してくれる野菜くずの集め方!!!!」
「本当か?」
僕はキリっとした。
キリっ。
「家庭で野菜クズを集めるときに、信者から坊さんがいらなくなった漫画を集めて、それを野菜クズを提供してくれる主婦とか、家庭に配るんです。また、その主婦や、家庭にはいらなくなったら、また、漫画を坊さんに無償で渡すように言ってください」
「なるほど。漫画さえ集まれば、漫画目的に主婦や、家庭が野菜クズを我々に提供してくれる形になるのか?」
キリっ。
「そうです。そして、その野菜クズを冬場は雪山に登って、すべて穴を掘って埋めてください。それから、夏場になったら、その野菜クズを取り出して、今度は籠に入れて海に何度かつけた後に天日に干してください。冷却滅菌と、塩水滅菌で、天日滅菌で、食べられる塩味の粉末ができるはずです。それを、あなたの信仰の坊さんみんなの修行として行ってください」
「なるほど。それを繰り返せば、いつでも貧困に配れる食料ができるというわけか」
キリっ。
「孤児や、恵まれない人みんなの食糧として作ってください。後は協力してくれる家庭や、主婦も、食べられなくなったときにはいつでも食べられるように。毎日の修行でそれを繰り返せば、60年それを蓄積しつづければ、それなりの量の保存食ができるはずです」
坊さんはうなずいた。
「わかりました。元々、我が信仰でやろうとして野菜クズの集めの制度です。座主に話をして、そのような形で我が信仰がみなさんのために動くことにしましょう」
ふぅ。よかった。これで孤児たちが食べられなくなったときの食糧が出来たな。
ルフラちゃんはすごく喜んでくれたっ。
「店長っ。ありがとうございます! 孤児のみんなのために。店長ってミラクルです。大好きっ」
うへへ~。12歳のルフラちゃんに大好きって言われちゃったよ~。
「いいんだよ。君たちを僕は大好きだ。なんとかみんなのために、知恵で助けたいって思っちゃうからね~★」
あーーあ。いいことして気分がいいゾ。
今日は孤児たちと遊べたし、孤児たちのために動けたし、すごくいい休日だったなあ。
ふぅ。
やっぱり、異世界はのんびーり、こういう生活って大切だよな。今日のオフは最高だ。いい休日になったッッ☆彡
その信仰の坊さんの代表の坊さんが、僕の知らないところで、僕をすごく褒めていた。
「・・・知恵というのはたいせつですね。伊佐木さんという方はまるで、聖人のようです。仏の知恵を持っておられる。神仏に感謝を。伊佐木さんにしあわせがありますように。アーメンズ・インシュアラー曹洞」
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