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さよなら。TOYBEE

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ep.34 王はお疲れ。ブルーベリーサプリメント。

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 ひぇええええええええ~~~♪

 わお! わお! わおーーーーーー♪

 王はお疲れっ~~~♪ 王はお疲れ~~~~ッッッ♪

 ざ・きんぐ・いず・たいやーどぉーーー~♪

 The King is tired~♪ The King is tired~♪



 あっ、豪華な坊さんの立て看板だ。読んでみよ~。

一時的に、仕事がなくなる期間というのが王国では存在する。
それを放置すると、その期間に著しく不景気になり、また、人が働く権利は落ちることになる。そのため、救済労働紙幣として、紙幣発行を行い、
一時的な期間労働を常に作れる状態を作りたい。
人が常に仕事を得られるのは理想であるが、それができない環境でも、救済労働紙幣があれば、一時的な労働の窮地は救えることとなる。
仕事の内容は営利目的ではなく、営利に敵わない街の清掃や、ゴミ拾い、公園の掃除等を行うこととする。私たち信仰はそれを信仰活動として、
紙幣発行を取り仕切り、救済行動を信仰としたい。神を信じよ。

アーメン・インシュアラー・救済労働紙幣


 なるほど。世界に仕事がなくなるときに、力技で仕事増やすのって、大切だよね~。

 でも、税金の範疇でそれをやると不景気を作り出しちゃうから、紙幣発行でそれをやりたいって話かな?


 確かにちょっと思ったりするよね~。

 なにか、僕、前世で、会社をクビになってから解体の仕事してた時期あるんだけど、

 仕事がなくなるとき、すごい必死になったりするんだよね~。

 人を押しのけても、なんとか、仕事につかないと生きて行けない状態になっちゃったりして。


 そういう仕事がない時期に、どかぁーーーーーーーんって、仕事を一気に作って、

 人が生きられるようにしてくれたら、

 それってけっこう、神様かもしんないとか思っちゃったりして~。


 けっこうこういうのって、身実に迫ってたいせつなことだって思ったりするんだ~。

 人間って、仕事がなくなるとほんとに生きられなくなっちゃうから~。

 どかぁーーーーーーーーーーーんって、神の仕事のお恵み欲しいよねええええ。


 おっ、もう一個立てカンバンだ。観てみよ~。



我々はすぐに助ける知恵を持たなければならない。
人が窮地にあって動けないとき、すぐに動く意志だけでは人は助からない。
人が窮地にあるときに助けるのは、人をすぐに助ける知恵である。
人が窮地に陥ったとき、知恵のない人では状況が多く悪化する。
また、知恵が不足したときに、それでも助ける人とは、窮地の知恵を積み重ねた人である。
我々は窮地を助ける知恵を鍛え続け、それを身体にしみこませなければならない。
また、それは場所によってさまざまなため、
我々はその場所に適した知恵を持たなければならない。

アーメンズ・インシュアラー・リョウジ


 なるほどね~。

 確かに、いきなり、事故とかで人が怪我を負ったとき、

 なんの知識もない人だと、助けられないんだよね~。


 そういうとき大切なのは、助けようって意志も大切だけど、助ける知恵を広げることなのかも知れないな~。


 災害でもなんでもだけど、

 人って準備しとかなきゃ動けないんだ。


 僕は前世、お金がないとき、ガソリンスタンドでバイトする機会があったんだけど、

 そのとき、バイク事故で、いきなり、目の前の足の折れた人が転がって、ピクピクしてたときあったんだ。


 で、

 そんとき、そのガススタの店長がさぁーーーーっとやって来て、

 スパナと包帯を持ち出して、くるくるくるぅ~って、一瞬で応急処置をやって、

 そこから救急車呼んでた。


 後で僕、なんでそういう風に素早く動けるんだろうってすごく不思議に思ったけど、

 そういうのって、事故が起こった際の対処の仕方をあらかじめ、

 店長はガススタに勤めるものの義務として訓練でやってたんだよねぇ。


 後、たぶん、ボーイスカウトやってたって言ってたから、そこでの経験もあるのかも。



 そういう風に、いざというときに動けるのって、慈善のノウハウってすごく大切だと思うなぁ~。



 リョウジいいこと言ってるな~。

 おっと、それより、今は王様のことだ。



「疲れ目じゃ」

 王は、公爵の邸宅の、豪奢な貴賓室で、僕に向かって言ったッッ☆彡

 僕はそこまで、ぐいぐいと、公爵令嬢のシェスティーナお嬢さまに連れられて、公爵邸までやって来たんだけど、そこの貴賓室に、ものものしい警備に中に入れられて、王とシェスティーナお嬢さまと3人になったときに言われたのだ☆彡




 僕は言った。

「疲れ目というと、目が疲れて、見えにくくなるということでしょうか? 王の御身を私が心配するのは失礼かと思いますが、他に変わった症状は」

「ふむ。目が疲れて、それに伴って、ときどき、頭痛がするのじゃ。それほど長く続くものではないが、ときどき襲う頭痛にイライラしたりしてのう。たまらんのじゃ。どうにかならんか?」




 ふむ。

 王は、僕に商人として、なにか疲れ目に役に立つ商品を求めて来たんだッッ☆彡

 王は大変多くの書類をいつも読んだりしている。その中で、目が疲れてしまうのも仕方ないだろう。




 これはなんとかしなくちゃ!

 よし! 異世界通販オープン☆彡

 検索:疲れ目に効くもの

 調べてみると、ブルーベリーのサプリメントが、疲れ目に効くことがわかった。




 ピロリ

 眼精回復ブルーベリーサプリメント × 1 「購入」

 これはすごい!!!! 効きまくりだよ。目の疲れにぃーーー。




 いやあーーー。人間ってすごいよね~。フルーツのエキスで目の疲れが取れるなんて考えた人、天才! 天才!

 青いサプリメントを僕は取り出して、王に捧げたッッ☆彡




「このサプリメントは、眼精疲労に良く効くブルーベリーエキスを使ったサプリメントでございます。このサプリメントを1日1回お水と一緒に服用していただいて、一か月それをお続けください。必ず、王の御身が、それで改善されます。絶対です!!!!」




 王にブルーベリーの青色のサプリメントを捧げると、王は黙ってそれを受け取って、ジロリと僕を睨んだ。

「・・・ふむ。効くかどうか試してみる。・・・効果がなければどうなるか、わかっているな?」




 ひぃいいい。

 なんか、王に脅されちゃったよ。絶対効くよね? ブルーベリーのサプリメント。眼精疲労に一番効果が高いと言ってたし。ひぃいい。王との取引なんて、すごく怖いよ!!!
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