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ep.39 ナタリーに冒険に連れて行かれる・1

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 へいへーーい♪ へいへ~~~~い♪

 わくわく♪ ときめきぃ~♪

 わはは~♪ わはは~♪

 仕事はたいせつ~~~~♪ 仕事はたいせつ~~~~ッッ♪

 わーく・いず・いんぽーーーーーたんトォッ Work is importantッ



 あっ、坊さんの立てカンバンがある。読んでみよ~。



ブルーオブボックスという爽やかなモンスターがいる。
箱のモンスターで箱を開けると、爽やかな夢が見れるという、倒すモンスターではなく、襲ってくるモンスターでもないモンスターだ。
私はブルーオブボックスの夢を動画で取って、商品化を行いたい。
誰か、簡易な小さな動画の録音機械を開発して欲しい。信仰に力を。

アーメン・インシュアラー・南無

 なるほどね~。人に夢を見せる青い箱のモンスターか? 夢があっていいねぇ。

 おっ、もう一個立てカンバンがある。観てみよう~。


今、やらなければならないことを、我々は知らなければならない。
ものごとは常に色々なことがあるが、
今、やらなければ我々が絶望の中に落ちることを、我々は防がなければならない。
ゆえに、我々は今、やらなければならないことを、知るべきである。

アーメンズ・インシュアラー・フユツキ



 なるほど~。

 人間って本当に今やらなければならない大切なことって、わかってなかったりするんだよね~。

 それで、大事故になっちゃったり、人がいっぱい不幸になる場合が多いって話だね~。


 けっこう、これって、平和な世界であったりするんだよね~。

 自分たちが平和に暮らせる世界を守らないとならないのに、

 みんな平和になれすぎて、全然動かなくなっちゃったり。


 ほんとうに必要なことって、

 案外平和な人に伝わらなかったりするんだよね~。

 平和が当たり前だと思って、それは当然だと思ってたりするから。


 なんだか、いろいろ考えちゃったゾ。


 フユツキいいこと言ってるな~。



 おっ、ブルーオブボックスの掲示板がある。観てみよう。



俺はモンスターのブルーオブボックスを開けたときに観る夢を集めている。
なにか、面白い夢募集中。なにか、いい気分になる夢がいいな~。



 あっ、掲示板に書きこみだ。


私はなんか、平凡な夢を観ました。
工場で生産される安物の質のいい商品が工場生産だから安価でなんでも手に入る世界にいて。
私はやすく、なんでも手に入れて、工場でらくに働く夫と、ずっと、
一生平凡に暮らす夢でした。現状の世界を見て、私は、後で涙が出ました。
後で悲しくなったけど、忘れられないいい夢でした。だれもが優しい世界の夢でした。



 へええええええ。


 ブルーオブボックスって、平凡な夢を見せたりもするんだ~。

 人にとってのいい夢って、案外平凡なものもあるのかも知れない。

 人がありきたりに幸福に暮らしていて、ありきたりのものしかない世界で、

 ありきたりな人と出会って、ありきたりな人生を送る。



 けど、考えてみれば、そんな現実ってけっこうなかったりするんだよね~。

 人間って、平凡というよりは、どこか、不幸だから。






 あっ、それより、今はナタリーさんだ。





「あーーー? あんた、今日もギルド籠ってるのかい?」

「はい。まあ、仕事なので」

「あーー、なさけないねぇ。あんたも商売人だったら、冒険に出て、商売を広げようって気持ちはないのかい!!!!」




「ええ。それは仕事は広げようと思ってますが」

「よっしゃっ。ちょっとアタシに付き合って、冒険しな!!!!」

「ええええええ」

「こちとら冒険で色々不便してるんだ!!! 冒険しながら、色々アタシのために商品作りなっ!!!」






 いきなり、朝方ギルドに商品を卸しに行ったら、ナタリーさんに連れてかれて、ダンジョンに無理矢理行くことになってしまったッッ☆彡

 あわわわ。ちょっと待って欲しい。僕は、冒険なんてするつもりはないのにぃぃ。

 そこから、ナタリーさんが、ローデルムの南の、中級ダンジョンの中で、オークを倒す中、僕は、ずっとナタリーさんの傍で、びくびく怯えて冒険を観てるッッ☆彡




「おりゃあああああ。行くよっ。ライトカウント!!!!」

 ドカン!!!

 ナタリーさんがオークを一発で倒して、そこから、髪を掻きあげて、僕に振り返って、言った。




「っていうわけで、アタシらは、冒険の中で、オークを倒したりするんだけど、そのときに、オークの肉を持ち運びができなくて、困ってるんだ」

「はい。それはわかります」

「それをどうにかする商品を、さっさと出しなっ!!!」




 ひぃいいい。

 ナタリーさんは強引だッッ☆彡

 ただ、これも商売だ! 男としてガンバロウ。




 さっそく、異世界通販☆彡 オープン!

 検索:大きい荷物をひとりで運べる輸送具

 おっ、調べてみるとあったあった。オフロード型小型リヤカー?




 冒険に出る前に、ナタリーさんに声を掛ける上級冒険者がいた。


「ナタリー。おめえよ。なんで、マジックバック使わねえんだ? おめえ、けっこうドラゴンとか倒してて、マジックバッグ持てるじゃねえか?」

 ナタリーさんは言った。


「マジックバッグなんて容量少ないだろ? いい冒険したときには、昔からのならわしで、あまり戦うのが得意じゃない、冒険者を呼びつけて、商品の運びをやらせるもんだろ? それで気前よく、冒険者の分け前を、周りの冒険者に配るっ。それがアタシの考える冒険道だっ。マジック・バッグなんて、アタシは気にいらないねえ!!!!」

 上級冒険者は言った。

「ナタリー。おめえは変わりもんだな。冒険者ってのは時代にあわせて稼ぐもんだぜ?」

 ナタリーさんは笑った。

「アタシは最強の冒険者だから、そんなめんどくさい稼ぎなんてどうでもいいんだよっ!!! せこく稼ぐあんたと違ってね!!!! マジックバッグ使うせこい冒険者がいっぱいになったら、誰が冒険者ギルドで飲める世界を作れるんだい? アタシはいい男とエッチしたいから、絶対にマジックバッグは使わないよっ」
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