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さよなら。TOYBEE

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ep.48 ビッテの失敗

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 ふほほい~!!!

 僕はやってしまうのだっ~♪ 僕はやってしまうっ~♪

 わくわく♪ わはは~♪

 人を助けるッッ 人を助ける~~~♪

 へるぴんぐ・ぴーぽぉーーーー~♪ へぇるぴんぐ・ぴーぼぉ~♪ Helping People~♪

 いえい!


 おっ、坊さんの立てカンバンだ。観てみよう~。


ボロボロの老人の身体でも、自由に動けるサポート魔道機械の研究を書籍として集める信仰活動をしたいです。
サポート機械を作るのには、技術もアイディアも多量に必要ですから、
毎年100万ギル寄付として集めて、1年のうちにサポート機械の研究で有用として認められた人のアイディアに
100万ギル配当して、技術的な完成の本ではなく、じょじょに完成の形が進化していく本を作り続けたいです。
いずれにせよ、この機械研究には、技術の確信が必要だから、魔法でも、科学技術でも、
なんでも使える技術を集めて、進化する本として、信仰として販売したいです。信仰に力を。

アーメン・インシュアラー・老人サポート機械


 あっ、老人サポート機械の話だけど、この前にも似たような魔道機械の話があったなぁ。

 確か魔道リフトだっけ?

 ソファで、魔道の力で、人間をサポートしながら、自動で老人たちが、力がなくなっても、

 リフトの力で、自由に普通に生きて行ける機械だったよね?

 サポート機械っていうのは、これ以外の考え方だったりするのかな?

 例えば、パワードスーツとか、老人サポートロボットとかもあるといいよね?

 そういう風な考え方を、一冊の本にして、それをじょじょに、

 宝くじ機能をつけて、購買者が購入し続ける形で、じょじょに、

 ボロボロな老人でも、自由に普通に生きて行けるように本の中で、仮想で作り上げて行くって話だよね?


 でも、ちょっと思った。

 その機械とかってやっぱり高そう。

 お金持ちはいいかも知れないけど、お金のない人でも、その機械が使えるようになんとかしたいとか

 僕は思っちゃったりして。

 なんとなく、量産型にして、すごい廉価コストで人類全体に配れるように、

 工夫とかなにかできたらいいなとか思っちゃう。


 ちょっと書きこみしとこうか?

 カキカキ

 ↑↑↑
 老人サポート機械は素晴らしい考え方だと思いますが、コストが高い段階で、それを作り上げても、富裕層の一部しかそれが使えない状態になってしまいます。だから、本を作る段階で、コストを下げて、すべての人間が使えるような考え方も入れていくと、素晴らしいものになると思います。がんばってください。応援してます。

 カキカキ。



 ふぅ。これで、なんとか、色々とお坊さんが考えてくれるといいなあ。

 身体が弱った人のことを考えられるお坊さんだから、きっと貧乏な人のためにも、
 色々考えてくれるよね?

 とにかく、お坊さんにはがんばって欲しいぞ。

 老人って身動きするのが大変になるからこういうこと、大切だよね~。

 坊さん、がんばってるなぁ。おっと、それよりも、今は僕のことだ。




 今日は家でゆっくりしようと思ったッッ☆彡

 異世界に来て、けっこう精力的に活動して来てるけど、なんていうか、僕の目標は、のーんびり異世界生活なんだ。

 それで、今日は卸しの仕事をアーロンにお使いに行ってもらって、そこから、ゆっくり、コーヒーを飲みながら家でくつろいでいたッッ☆彡




 すると、

 ガシャン!!!

 なにか物音がして、音の方に行ってみると、家の中で、インテリアとして飾ってあるレトロのツボが割れていて、そこで、震えている12歳の少年、ビッテがいたッッ☆彡




 ビッテは、アーロンが雇った、貧乏な子供だ。

「どうしたの? ビッテ」

「す、す、す、すいません。ぼ、ぼ、ぼく、ツボを割ってし、し、しまって」




 吃音が混じってて、しゃべりもたどたどしいビッテは、半分パニックになりながら、僕にぺこぺこ謝ってくる。

 ビッテは孤児で軽い障害を抱えた男の子だ。

 動きも不器用で、掃除もうまくない。




 だから、どんな場所に行ってもすぐ仕事をクビになって、いつもガリガリに痩せていて、食べるのにすごく困っていた男の子だ。誰も彼もビッテをつまはじきにして、嫌う。




 アーロンはそんなビッテを、「僕がビッテの分はフォローしますから」と言って、僕に頭を下げて、ビッテを僕に雇ってくれるようにお願いしたんだ☆彡

 僕はひとつ返事で、ビッテを雇うことを決めたッッ☆彡




 僕はビッテに言った。

「だいじょうぶ。ツボが割れただけだから。心配しないで。それより怪我はないかい?」

「す、す、す、すいません。だ、だ、だんなさま。ぼ、ぼ、ぼく、片付けなくちゃっ」
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