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ep.69-2 アーデロン公爵のピンチ

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 調べてみると、野菜特化マヨネーズとあったよ~☆彡

 おもしろそうだ。買ってみよーーーーうっと。




 ピロリ

 野菜特化マヨネーズ × 1 「購入」



 おっ、坊さんの立てカンバンがある。観てみよ~


パラレルワールドにおいて、政府が悪となって制度で持って見えない弾圧を始めたとき、我々は悪として立たねばならぬ。
そのときは、女を食う。ドラッグを食う。人が最後まで求めるのは、女とドラッグしかない。
ゆえに我々は悪となって、女どドラッグを売り立つ。
ただし、我々は単なる悪ではない。人が必ずすべて幸福に至る場所を悪行をなした後に力技で作るものである。
手段は選べぬ。通常の経営は悪である政府や権力者が握っている。我々はその際、ドラッグと、女を使わねばならぬ。
必ず、人がすべて幸福に生きられる場所を作るために。神を信じよ。

アーメンズ・インシュアラー・グレアー


 うわっ!

 パラレルワールドで、坊さん、ドラッグ使って、女の人売って戦ったりしてるんだ~。

 こういうのって、ひどいよね~。

 たぶんだけど、

 完全に身分制度とかで、人の生きられる場所を区分けして、

 ドラッグと、女の人を売る商売しか人ができなくなった状態で、

 その状態で政府を倒すために、動いたりしてるんだね~。


 よく独裁系の政治でやりがちだけど、

 殺すつもりで、全部生きる場所を身分とかで奪った状態で、

 完全に働ける場所もなくなって殺されそうなときにできるのって、

 女の人を売るのと、ドラッグを売ることでしか、生きて行けなくなっちゃうんだよね~。


 やっぱり、世の中がひどいとそういうことになるよね~。うーん。グレアー。

 おっ、それよりマヨネーズだ。




 マヨネーズっていいよね~★ ムテキの香辛料だ。

 僕はテンションが上がって来て、歌いたくなったよ~。

 まよまよ。まよまよ。迷いなし~♪ ウサギに大好きニンジンに~♪ まよまよつけたら~♪ ウサギうれし泣き~♪ ぴょーーん。ぴょん~♪ うさぴょんまよー~ん♪




 ふふふ。これで、公爵さまを助けちゃお!!!




「はいはい!!! 公爵さま~☆彡 野菜が売れなくて困ってる、あなたさまに、朗報です!!!! 実にこの野菜特化型マヨネーズはすごい!!!」


「ただ、ひとつの野菜だけが美味しくなるマヨネーズとして、職人が作っていまーーーす♪ 考えてみてください。マヨネーズは確かに万能の香辛料♪ でも、本当ににんじんに特化したマヨネーズでしょうか?」


「このマヨネーズは、ただ☆彡 ただ☆彡 ニンジンだけが美味しくなります!!!! あなたの農家が作っているニンジンが最高の味になりまーーーす♪」



ごすごすごすごす「うおおおおおぉおん。買ったぁーーーー!!!!」ごすごすごすごす

「毎度ありぃーーーー♪」




 数日後、おや? 

 公爵さまからの手紙だっ。




「前略 伊佐木殿へ。お前の扱っているマヨネーズをうちの領地で売り始めたら、ちらほら。ニンジンや、かぼちゃ、白菜の注文が増え始めた。お前に感謝している。これからもマヨネーズを買いたい。よろしくな。お前は大した商人だ。うぉおおおおーー」




 ははは。なんか、公爵さま暑苦しい。

 ふふふ。人のためになるショーバイってすごく楽しいな♪

 ・・・やっぱり、僕、商売が好きな気がする。




 ハッピーリタイヤしたけど、ショーバイだけは楽しみとして、続けて行こうかな?

 どうかな?




 妻のコウヅキに話したら、笑った。

「いいんじゃない? 伊佐木。あなたが、人を幸せにする商売をする人だって、私、わかってるから。あなたのお蔭で、私、人を殺すだけじゃなくて、人を愛せる可能性を今、探せるようになったし。あなたは好きにやってもいいと思うわ。ダイスキよ。私の旦那さま」




 るんるん♪ 結婚してよかった。妻のいる生活って、すごく楽しい。励みにもなるし。

 うーーん。すごくやる気になって来たぞ。




 あれ? でも、コウヅキってなんで、僕と結婚したんだろ? わりと簡単に結婚しちゃったけど、なにか闇の企みとかないよね?
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