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第97話 プールサイドで軽食を
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藻掻いて藻掻いて藻掻いてじたばたし続けた結果、少しは進めるようになった。
最終的にはミレイさんに手を引かれ、ボクは泳ぐことに成功したのだ。
手を引かれている間、誰に習ったのか「いっちにっ、いっちにっ」と連呼され続けていて、ものすごく恥ずかしい思いをした。
「はぁ。結構疲れました」
なんだかんだで結構泳いだような気がする。
泳げる距離もとりあえず15mまで伸ばすことができたので、次は25mを目指して、ゆくゆくはターンしての50mを目指したいと考えている。
「だいぶ泳げるようになりましたね。遥様」
ミレイさんが柔和にほほ笑む。
ただでさえ美人な女性なので、微笑まれるとちょっと惚れそうになってしまうというもの。
なかなか怖い人だ。
「あ、ありがとう、ございます。ミレイさんは泳げるんですね?」
ボクが見る限り、聖女という立場のはずなのにすごく泳ぎが上手だった。
もしかして昔からやってたりするのだろうか?
「はい。私、こう見えて結構泳ぐの得意なんです。昔は湖でず~と泳いでいました」
そう言いながらガッツポーズをするミレイさんは、やはり聖女っぽくはなかった。
元気で美人なお姉さんという感じだ。
「それにしても、リディさんの体力は無限なのでしょうか」
疲れてしまったボクとは違い、今も楽しそうにはしゃいでいるリディさん。
プールに行って一日中泳ぎ回っていた小学生時代を思い出してしまった。
「それー! きゃー」
リディさんが現在、ほかのフェアリーノームや瑞葉と楽しそうにはしゃいでいる。
「あぶぶ。わわ。はわ~……」
水をかけられ波を受け、酸素が足りてなさそうな声を出す瑞葉。
ちょっと気を付けないと危ないかな? と思っていたものの、すぐさま元気を取り戻して突撃していってしまった。
「リディさん、瑞葉、水の事故には注意してくださいね?」
「はい!」
「はい、お母様」
「は~い」
リディさんと瑞葉が返事をし、周りのフェアリーノームたちも一緒に返事を返してきた。
それからは若干大人しくなったようで、顔に水をかける遊びが減った。
「遥様は見た目は同じくらいの年齢ですのに、瑞葉様のお母様が板についてきていますね」
「えぇっ? そうですか?」
「はい」
ボクを見るミレイさんの目は非常に穏やかで慈愛に満ちていた。
普通に接しているつもりなんだけど、そう見えるのだろうか?
年齢的に考えてもかわいい妹のような存在なんだよね。
「娘というか妹というか、そんな感じのように思いますけど」
どっちかなんてどうでもいいことだけど、とにかく大事にしているのは確かだ。
「遥様は、お優しいのですね。さすがは私たちの女神様です」
「お、おだてたってお茶くらいしか出ませんからね?」
なんだかそう言われると無性にむず痒いのだ。
もう、本当にだめ。
「ご主人! 軽食の準備ができました!」
ミレイさんに色々言われてどうしていいかわからなくなっていると、ミカが元気にボクを呼びに来た。
なんだか可愛らしくて、少しほっこり。
「どんな軽食なんですか?」
「販売予定のハンバーガーとポテトです! ちなみに調理はミナがやってます」
「おぉ? そういえばハンバーガーショップの件もありましたね。どれどれ~」
早速案内され、ボクとミレイさん、そして少し遅れてミレがやってきた。
ミリアムさんたちはもう少し後で来るようだ。
「おぉ! これはすごい、です」
テーブルの上に置かれたのは、肉厚のビーフパティと大きめの野菜、そしてそれを挟むおいしそうなバンズの組み合わせだった。
まさにハンバーガー! でもちょっと大きめなので、試作品なのだろう。
「今日は特別な大きさです! 販売するときはもう少し小さくなる予定なんです」
ミカが可愛らしく胸を張りながらボクにそう説明してくれる。
「なるほど、です。いただきます」
早速手を合わせてハンバーガーを食べる。
肉汁たっぷりで柔らかいビーフパティが実においしい。
うまみが口いっぱいに広がって幸せだ。
それだけではなく、新鮮な野菜もお肉と一緒に食べることでおいしく食べられるし、満足感があった。
少しずつ食べ進めてみると、中にはトマトとオニオンスライスが入っているらしく、トマトの味と玉ねぎの味が口の中に広がっていった。
「おいひい……」
ついつい口に出してしまったが、とにかくおいしかった。
「んぐ。ふぅ。なんというか、お肉を食べている。そう感じます」
ビーフパティが大きいせいもあるだろう。
お肉を食べたという満足感が非常に大きいのだ。
「お母様~」
ボクは一息ついていると、瑞葉が小走りで駆け寄ってきた。
「もう、危ないですよ?」
転ぶ前に受け止めると「えへへ~」という声が聞こえた。
「じゃあ、瑞葉もリディさんも一緒に食べましょうか」
「は~い」
「は~い」
仲良く二人が並んで座ると、ミカが二人分のハンバーガーセットを運んできてくれた。
「はい、いただきます」
「「いただきま~す」」
リディさんもつられていただきますというと、ミレイさんが苦笑していた。
たぶん食べる前の祈りの言葉があるのだろう。
「もう。リディは仕方ないですね」
そう言いながらミレイさんはハンカチをもって、リディさんの近くへと向かった。
「「おいしい~!!」」
二人とも満足そうに大きな声を出していた。
最終的にはミレイさんに手を引かれ、ボクは泳ぐことに成功したのだ。
手を引かれている間、誰に習ったのか「いっちにっ、いっちにっ」と連呼され続けていて、ものすごく恥ずかしい思いをした。
「はぁ。結構疲れました」
なんだかんだで結構泳いだような気がする。
泳げる距離もとりあえず15mまで伸ばすことができたので、次は25mを目指して、ゆくゆくはターンしての50mを目指したいと考えている。
「だいぶ泳げるようになりましたね。遥様」
ミレイさんが柔和にほほ笑む。
ただでさえ美人な女性なので、微笑まれるとちょっと惚れそうになってしまうというもの。
なかなか怖い人だ。
「あ、ありがとう、ございます。ミレイさんは泳げるんですね?」
ボクが見る限り、聖女という立場のはずなのにすごく泳ぎが上手だった。
もしかして昔からやってたりするのだろうか?
「はい。私、こう見えて結構泳ぐの得意なんです。昔は湖でず~と泳いでいました」
そう言いながらガッツポーズをするミレイさんは、やはり聖女っぽくはなかった。
元気で美人なお姉さんという感じだ。
「それにしても、リディさんの体力は無限なのでしょうか」
疲れてしまったボクとは違い、今も楽しそうにはしゃいでいるリディさん。
プールに行って一日中泳ぎ回っていた小学生時代を思い出してしまった。
「それー! きゃー」
リディさんが現在、ほかのフェアリーノームや瑞葉と楽しそうにはしゃいでいる。
「あぶぶ。わわ。はわ~……」
水をかけられ波を受け、酸素が足りてなさそうな声を出す瑞葉。
ちょっと気を付けないと危ないかな? と思っていたものの、すぐさま元気を取り戻して突撃していってしまった。
「リディさん、瑞葉、水の事故には注意してくださいね?」
「はい!」
「はい、お母様」
「は~い」
リディさんと瑞葉が返事をし、周りのフェアリーノームたちも一緒に返事を返してきた。
それからは若干大人しくなったようで、顔に水をかける遊びが減った。
「遥様は見た目は同じくらいの年齢ですのに、瑞葉様のお母様が板についてきていますね」
「えぇっ? そうですか?」
「はい」
ボクを見るミレイさんの目は非常に穏やかで慈愛に満ちていた。
普通に接しているつもりなんだけど、そう見えるのだろうか?
年齢的に考えてもかわいい妹のような存在なんだよね。
「娘というか妹というか、そんな感じのように思いますけど」
どっちかなんてどうでもいいことだけど、とにかく大事にしているのは確かだ。
「遥様は、お優しいのですね。さすがは私たちの女神様です」
「お、おだてたってお茶くらいしか出ませんからね?」
なんだかそう言われると無性にむず痒いのだ。
もう、本当にだめ。
「ご主人! 軽食の準備ができました!」
ミレイさんに色々言われてどうしていいかわからなくなっていると、ミカが元気にボクを呼びに来た。
なんだか可愛らしくて、少しほっこり。
「どんな軽食なんですか?」
「販売予定のハンバーガーとポテトです! ちなみに調理はミナがやってます」
「おぉ? そういえばハンバーガーショップの件もありましたね。どれどれ~」
早速案内され、ボクとミレイさん、そして少し遅れてミレがやってきた。
ミリアムさんたちはもう少し後で来るようだ。
「おぉ! これはすごい、です」
テーブルの上に置かれたのは、肉厚のビーフパティと大きめの野菜、そしてそれを挟むおいしそうなバンズの組み合わせだった。
まさにハンバーガー! でもちょっと大きめなので、試作品なのだろう。
「今日は特別な大きさです! 販売するときはもう少し小さくなる予定なんです」
ミカが可愛らしく胸を張りながらボクにそう説明してくれる。
「なるほど、です。いただきます」
早速手を合わせてハンバーガーを食べる。
肉汁たっぷりで柔らかいビーフパティが実においしい。
うまみが口いっぱいに広がって幸せだ。
それだけではなく、新鮮な野菜もお肉と一緒に食べることでおいしく食べられるし、満足感があった。
少しずつ食べ進めてみると、中にはトマトとオニオンスライスが入っているらしく、トマトの味と玉ねぎの味が口の中に広がっていった。
「おいひい……」
ついつい口に出してしまったが、とにかくおいしかった。
「んぐ。ふぅ。なんというか、お肉を食べている。そう感じます」
ビーフパティが大きいせいもあるだろう。
お肉を食べたという満足感が非常に大きいのだ。
「お母様~」
ボクは一息ついていると、瑞葉が小走りで駆け寄ってきた。
「もう、危ないですよ?」
転ぶ前に受け止めると「えへへ~」という声が聞こえた。
「じゃあ、瑞葉もリディさんも一緒に食べましょうか」
「は~い」
「は~い」
仲良く二人が並んで座ると、ミカが二人分のハンバーガーセットを運んできてくれた。
「はい、いただきます」
「「いただきま~す」」
リディさんもつられていただきますというと、ミレイさんが苦笑していた。
たぶん食べる前の祈りの言葉があるのだろう。
「もう。リディは仕方ないですね」
そう言いながらミレイさんはハンカチをもって、リディさんの近くへと向かった。
「「おいしい~!!」」
二人とも満足そうに大きな声を出していた。
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