12 / 47
幕間
幕間:ある日森の中
しおりを挟む「カク、こっちで合ってる?」
『あぁ、この辺は庭みてぇなもんだ。間違いねぇよ』
若草芽吹く新緑の時期。
俺とテルム坊っちゃんは、館からそう離れていない森の中を2人で歩いていた。
じわじわと暑さを肌で感じる季節になりつつあるが、その猛威はこの環境において振るわれることなど滅多にない。天然の日傘が、所狭しと生い茂っているが故である。
木々の間を縫うように、緑の香りを孕んだ風が舞い踊っている。そいつが肌を撫でる心地よさといったらない。
僅かな隙間から入り込んだ木漏れ日は、俺達の視界を照らしてくれるだけではなく、緑で満ちた絨毯を不規則に彩るイルミネーションのようで美しい。
ただ漠然と生きているだけでは、けして気づけない天然の芸術を目の当たりにして、心なしか俺のテンションも上がっているような気がする。
まぁ、俺もなんだかんだで元野生動物って事なんだな。
『この辺はヤベェ魔物もいねぇ筈だし、場所を移してねぇんなら、この辺りだと思うんだがな?』
「う~ん、引っ越してる可能性もあるのかぁ」
『いや、滅多にあるもんじゃねぇから安心していいと思うぞ……っとと、一本の知恵の木だ。このへんで間違いないな』
やがて到着したのは、茂る森の中でもわずかながらに開けた空間。一本の巨大な樹を中心に広がる、自然が作った広場か公園のような場所だった。
俺と坊っちゃんが、何ゆえこんな所まで足を運んだのか?
『お~い。いるかぁお前ら!』
その答えが、これである。
『『『は~い!!』』』
ピョコピョコピョコピョコ! っと、広場を囲む茂みから顔を出し始める奴ら。
そいつらの耳は長く、額には一本の角を生やしている。
どっかで見覚えのあるシルエット……なんてまどろっこしい通販みたいな引き伸ばしはしないでおこう。こいつらは、俺がかつて席を置いていた、ホーンラビットの群れである。
『わ~! ボスだボスだ~!』
『もう足はいいの~?』
『痛くない~?』
俺の呼びかけにハイテンションのまま駆け寄ってきたのは、まだ毛も生え変わってねぇチビガキ共だ。
モッコモコしててどこが前足だかどこが鼻だかわかんねぇくらいの毛玉が、俺と坊っちゃんの周りをぴょんぴょんと飛び回る。
人間としての感性が生えてきたからこそわかる極限の可愛さが、視覚の暴力となって襲いかかってきているかのような光景だ。
「あわわわわわ……はわ、んあーっ……あ、あ、あーっ」
坊っちゃんが、あまりの愛くるしさに言語中枢を破壊された。
こうなってしまっては人間オシマイだ。仕方ないので坊っちゃんは捨て置いて、話を進めることにしよう。
『おうお前ら。俺はもうボスじゃねぇって言っただろう?』
『そ~だったね~』
『じゃあなんて呼ぶ~?』
『そこは好きにしてくんな。それより、今のボスはどこだ?』
『んっとね~、あっち~!』
チビガキ共が短い角を指す方向に目を向ける。
視線の先には、茂みをかきわけながらチビガキ共に追いつこうとしていた、一匹の角兎がいた。
『ひい、ひい、相変わらずなんて体力してるんだい、子供ってのは……』
『スケ兄ちゃん! スケ兄ちゃん! お客さん~』
『だ、だから、スケ兄ちゃんじゃないって言ってるだろう? 俺ぁ今はボスだって何回言えば……』
そこまでチビガキ共と話して、そいつは俺と目が合う。
黒と白のブチ。無駄にでかい体。糸みてぇに細い目。なんも変わってねぇ。
『よう、久しいな。スケぇ』
『……あ、あ、兄貴ぃ!!』
こいつの名はスケ。
かつては俺とボスの地位を取り合ったいけ好かないボンボン息子。しかし今は、俺を兄貴と慕う弟分である。
◆ ◆ ◆
『兄貴ぃ、あの人間は、あのままでいいんですかぃ?』
『あのままにしといてやんな。幸せなんならぁよ』
広場の真ん中に視線を向けながら、俺とスケは横に並び座っている。
視線の先には、毛玉に囲まれた坊っちゃんがいた。好奇心旺盛なチビガキ共に乗っかられたり、首筋に鼻を擦り付けられたりしていて、全力で幸せそうな顔をしている。
今、あの状態から奴らを引き離そうとすれば、俺か坊っちゃんのどちらかが死ぬであろう青年漫画的戦争に発展するのは間違いないと見ていい。そんな展開はゴメンなので、しばらくはあのままでいてもらおうではないか。
『しかし、なんだなぁ。しっかりボスやれてんじゃねぇか』
『い、いや、あっしなんざマダマダでさぁ』
『上に立つ者が謙遜すんじゃねぇよ』
さっき言った通り、俺はこの群れを率いていたボスだった。
その地位につくまでの間、何かと俺に突っかかってきたのがこのスケである。
いや、俺はそんなにボスになる気は無かったんだが……やれ俺のが体がデカイ、やれ俺のが力が強いと自慢されては、張り合いたくなるのが野生ってもんだ。
体がでかけりゃ小回りで翻弄。力が強けりゃ知恵で圧倒。喧嘩をすれば技術で辛勝。
そんな事を繰り返している内に、いつの間にか俺は周りからボスの器だとはやされて、スケからも兄貴と言われるようになっちまった。
だが……
『すまねぇな。突然ボスなんて押し付けちまってよ』
『そ、そりゃあビックリしやしたけどねぇ』
俺を襲った、トラバサミ事件。一時は死の狭間を彷徨ったが、結果として俺の人生を変えたターニングポイント。
血がにじみ意識朦朧の中、俺は坊っちゃんにここまで運んでもらい、スケにボスの座を明け渡したって訳だ。当時のスケは、取り乱しながらもなんとかそれを了承し、今まで群れを支えてくれたんだな。
『あん時は、兄貴が死んじまうって思って焦ったけど……俺が代わりに群れをまとめろって、言われたとおりにしないとダメって、ミトに言われたんでさぁ。だから……』
『ミトか……ヘヘ、あいつならそう言うだろうなぁ』
懐かしい名前が出てきやがった。
そうか。あいつもまた、群れを支えてくれてたんだな。
『……安心したよ』
『俺だって安心しやしたよぉ! 兄貴が戻ってきてくれたんなら、群れは安泰でさぁ!』
『…………』
『兄貴と、俺とで、また群れを支えていきやしょう! あ、も、もちろん兄貴がボスとしてですがねぇ?』
スケの言葉に目を伏せる。
確かに、スケからしてみたらそうだろうな。俺が怪我を完治させて戻ってきたんなら、スケは俺をボスに押し上げようとするのはわかっていた。
だが、そうじゃねぇんだ。
『すまねぇな、スケぇ』
『はぇ……?』
『俺は、ボスには戻らねぇ』
俺は今日、群れに戻ってこない事を伝えに来た。……お別れを言いに来たんだ。
『あ、兄貴ぃ……!?』
『俺は、一緒にいるべき相手を見つけたからな。あの人を支えていかにゃならん。この群れには戻れねぇ』
スケは、俺の視線の先にいる坊っちゃんに目を向ける。
毛玉に囲まれ、抱き上げ、モフり続ける美少年。興奮冷めやらずに思わず耳をハムハムしている姿は、町民にはとても見せられないものであると言える。
……俺をあの時助けた理由が、なんとなくわかったわぁ。
『……そう、ですかぃ。兄貴は、新しい居場所を作ったんですねぇ』
『そうだ。俺の相棒であり、主人だよ』
納得してもらおうとは思わねぇ。
けど、どうしても伝えておきたかったんだよなぁ。これも人間としての感性を取り戻したが故か。
『……わかりやした。兄貴の決めた事でしたら、俺も止めやしやせん。群れの事は、任せてください!』
『悪いなぁ、スケよ』
『ただ、ミトにも挨拶して言ってくだせぇよ! 兄貴の無事を祈ってたんですから!』
ミト、かぁ。
確かに、あいつには一度会っておかにゃあなんねぇなぁ。
俺のやってたことがまだ続いてるんなら、あそこにいるんだが……。
『そうだな……ミトは、まだ「ショクジドコロ」にいるのか?』
『へぇ、そこで準備してやすよ!』
『んじゃあ、ちいとばかし行ってきますかねぇ』
スケとの挨拶は、あっさりと終わった。
今までの思い出、そして責任。それはもはや過去のものだ。
野生の世界に感傷はない。いつ誰が死んだっておかしくない。ドロップアウトを宣言する奴に、かける言葉も止める義務もない。
こうして見送ってくれるだけでも、俺の周りは恵まれていたんだ。
それをしっかり胸に収めて、俺は歩く。
目指すは「ショクジドコロ」。広場から少し離れた、枯れ木のうろに作られた保存食生成所である。
(思えば、俺は日本の知識を無意識に使っていたんだなぁ)
この名称からしてそうだろう。食事処なんて、まんまじゃないか。
といっても、定食なんざ出すような場所じゃない。ここは、木の実を蜜に漬け込んで作られる、冬用の保存食を制作する所だ。
俺はボス時代に、この蜜の実を作って、一個を木の実2個と交換して買える制度を作った訳だが……今も機能しているとは、驚きだ。
(あいつが頑張ってくれてたってことかねぇ)
枯れ木の入り口に立ち、薄く微笑む。
中を覗いて見てみれば、一匹の角兎がせっせと木の実を角で砕いているのが見えた。
相変わらず、いい女だ。毛並みも、角も、他の雌とは頭一つ違う。
『やってるかい』
俺がそう声をかけると、そいつは申し訳なさそうに声をあげた。
『すみませんねぇ、今準備してるんですよ。日が沈んだらノレン出しますんで、その時、に……』
『…………よぉ』
視線と視線が、交差する。
目の前の女……ミトの瞳が揺れ、一瞬だが時が止まったような感覚を覚えた。
『お前さん……』
『その呼び方はやめろって言ったろ? 今はそんな関係じゃあねぇはずだ』
『っ、い、いきなり戻ってきて、またずいぶんな言い方だねぇ。そんなこたぁわかってますよ。幽霊でも出たと思って動揺しただけさっ』
『相変わらず気ぃの強い女だぜ』
枯れ木の中は、まるでカウンター席のついた飲み屋のようだ。
女将であるミトの頑張りもあって、夕方には木の実を持った客がここで蜜の実を食っていくシステムが出来上がってるんだろう。
客が多ければ多いほど、保存用の木の実が増える。我ながら良い制度を作ったもんだ。
そんな店の、椅子っぽい石に俺は座る。丁度、ミトと目が合う高さだ。
『久しぶりだな、ミトよ』
『死んで無かったんだねぇ。悪運が強いよホント』
『へっ、言ってくれるじゃねぇか。スケの苦労がわかっちまうなぁ』
『もう、あの人には会ったのかい?』
『あぁ、一言二言話してきたところさ』
この女、ミトは、かつて俺が愛した女だ。
水場で出会って一目惚れ、押して引いてのアピールもあって、付き合い始めた事もあった。
しかし今は、弟分であるスケの女房。……ボスとしては俺が勝ってたが、男としちゃあ、俺はあいつに負けっぱなしだった訳だな。
『……まぁ、回復祝いさ。一個だけ食っていきな』
『へぇ、奢りかい。粋じゃねぇか』
『馬鹿言うんじゃないよ。これから働いて返してもらうに決まってるじゃないかい』
『…………』
出された蜜の実を前足で取り、かぶりつく。
いろんな場所からかき集めたであろうブレンド蜜。それに漬け込む事で、どんな味の実でも美味しく食えるってもんだ。
前に俺が食った時よりも洗練された、上品とは言えないもののくどくない甘さが口の中に広がっていく。
素直に美味い。人里でも売れそうなレベルだな。
『悪いが、よ。それはできねぇんだよな』
『なんだって?』
『俺ぁ、群れには戻らねぇ。あん時の坊っちゃんについていく事にしたのさ……今日は、お別れを言いに来たんだよ』
『……そうかい』
思えば、コイツともすれ違ってばかりだったな。
ミトを守る為にやる気を出したボスとしての仕事が、結果的にコイツとの時間を無くしちまった。
寂しがるミトに気づいてやれず、何もしてやれず……それを支えてくれたのが、スケの奴だったんだ。
ミトが心変わりをするのも無理はねぇ。俺は、雄として最低の事をしていたんだから。
『……もう、決めたことなんだね?』
『……あぁ』
『あの子……スケには、アンタ程のカリスマはないんだけどねぇ……アンタが戻ってきて、あの子を支えてくれたら……』
『そんな事ぁねぇよ。スケは1人でやれるさ』
『はぁ、その様子だと、やっぱり話してないんだねぇ』
『あん?』
『あのね……』
そこから聞いた話しは、なんとも言えねぇものだった。
この群れの近くで、「大口蛇」っつうデカイ蛇が目撃されているらしい。人間にとってはさほど強くない相手だが、俺ら角兎にとっては食われかねない天敵だ。
スケは、この問題があったから子どもたちと一緒にいたんだな。いざという時、守れるように。
『アンタがいれば、知恵を出してくれるのにって、あの子は言ってたんだけどねぇ』
『……俺がいたとしても、大口蛇は対処なんざしきれねぇよ』
そう、俺に大口蛇をどうにかしてやれる力はない。群れに戻っても、どうしようもない。
『そうかい、まぁ、そうだろうねぇ。仕方ないか』
あっさりとしたもんだ。
コイツらも、野生の掟ってのはわかってる。結果として群れが全滅しても、それで俺を恨むことはないだろう。
……そう、俺は決めたのだ。坊っちゃんについていくと。この群れとは、なんの関係もないのである。
「カク~? どこ~?」
『………』
『お呼びだねぇ』
遠くから聞こえる、坊っちゃんの声。
どうやら、堪能し終えたようである。
『……また、来ておくれよ?』
『……合わせる顔がねぇよ』
『そんなことないさ』
実を頬張り、立ち上がる。これ以上喋ったら、罪悪感でどうにかなりそうだった。
軽く前足を振り、店を出ていく。
視線は、背中でずっと感じていた。
「あ、こんな所にいたんだね」
「フスッ」
坊っちゃんの足元に来て、鼻を鳴らす。チビガキ共の毛が付着した状態で、大変満足した様子だ。
ゆっくりと抱き上げられ、そのまま坊っちゃんの頭に移動する。
「挨拶、済んだ?」
『ん、あぁ』
「ん、じゃあ帰ろうか」
森を出るために歩き出す。
このまま進んでいけば、もうあの群れには戻れない。その事に、後悔はない。
元より、人間としての記憶が、感性が……楽をしようとするのだ。こんな気持では、野生になんて戻れる訳がない。
だから、これでいい。
『……なぁ、坊っちゃんよ』
「ん?」
そう、だから……
◆ ◆ ◆
『お~い、ミトちゃん!』
『なんだいお前さん』
『聞いてくれよ! 大口蛇が、人間に討伐されたんだってさ!』
『へぇ?』
『人間の縄張りに入り込んで、危険視されて猟師にやられたらしいんだ。これでようやく安心できらぁっ』
『ふふ、そうだねぇ』
『嬉しそうだなぁ、やっぱり一番に伝えてよかった!』
『……ほら、子どもたちにも伝えてきな。他の大人たちにもさっ』
『あぁ! 行ってくらぁ!』
『……ふふ……ホント、素直じゃないねぇ』
0
あなたにおすすめの小説
転生しましたが悪役令嬢な気がするんですけど⁉︎
水月華
恋愛
ヘンリエッタ・スタンホープは8歳の時に前世の記憶を思い出す。最初は混乱したが、じきに貴族生活に順応し始める。・・・が、ある時気づく。
もしかして‘’私‘’って悪役令嬢ポジションでは?整った容姿。申し分ない身分。・・・だけなら疑わなかったが、ある時ふと言われたのである。「昔のヘンリエッタは我儘だったのにこんなに立派になって」と。
振り返れば記憶が戻る前は嫌いな食べ物が出ると癇癪を起こし、着たいドレスがないと癇癪を起こし…。私めっちゃ性格悪かった!!
え?記憶戻らなかったらそのままだった=悪役令嬢!?いやいや確かに前世では転生して悪役令嬢とか流行ってたけどまさか自分が!?
でもヘンリエッタ・スタンホープなんて知らないし、私どうすればいいのー!?
と、とにかく攻略対象者候補たちには必要以上に近づかない様にしよう!
前世の記憶のせいで恋愛なんて面倒くさいし、政略結婚じゃないなら出来れば避けたい!
だからこっちに熱い眼差しを送らないで!
答えられないんです!
これは悪役令嬢(?)の侯爵令嬢があるかもしれない破滅フラグを手探りで回避しようとするお話。
または前世の記憶から臆病になっている彼女が再び大切な人を見つけるお話。
小説家になろうでも投稿してます。
こちらは全話投稿してますので、先を読みたいと思ってくださればそちらからもよろしくお願いします。
【完結済】悪役令嬢の妹様
紫
ファンタジー
星守 真珠深(ほしもり ますみ)は社畜お局様街道をひた走る日本人女性。
そんな彼女が現在嵌っているのが『マジカルナイト・ミラクルドリーム』というベタな乙女ゲームに悪役令嬢として登場するアイシア・フォン・ラステリノーア公爵令嬢。
ぶっちゃけて言うと、ヒロイン、攻略対象共にどちらかと言えば嫌悪感しかない。しかし、何とかアイシアの断罪回避ルートはないものかと、探しに探してとうとう全ルート開き終えたのだが、全ては無駄な努力に終わってしまった。
やり場のない気持ちを抱え、気分転換にコンビニに行こうとしたら、気づけば悪楽令嬢アイシアの妹として転生していた。
―――アイシアお姉様は私が守る!
最推し悪役令嬢、アイシアお姉様の断罪回避転生ライフを今ここに開始する!
※長編版をご希望下さり、本当にありがとうございます<(_ _)>
既に書き終えた物な為、激しく拙いですが特に手直し他はしていません。
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
※小説家になろう様にも掲載させていただいています。
※作者創作の世界観です。史実等とは合致しない部分、異なる部分が多数あります。
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体等とは一切関係がありません。
※実際に用いられる事のない表現や造語が出てきますが、御容赦ください。
※リアル都合等により不定期、且つまったり進行となっております。
※上記同理由で、予告等なしに更新停滞する事もあります。
※まだまだ至らなかったり稚拙だったりしますが、生暖かくお許しいただければ幸いです。
※御都合主義がそこかしに顔出しします。設定が掌ドリルにならないように気を付けていますが、もし大ボケしてたらお許しください。
※誤字脱字等々、標準てんこ盛り搭載となっている作者です。気づけば適宜修正等していきます…御迷惑おかけしますが、お許しください。
そのご寵愛、理由が分かりません
秋月真鳥
恋愛
貧乏子爵家の長女、レイシーは刺繍で家計を支える庶民派令嬢。
幼いころから前世の夢を見ていて、その技術を活かして地道に慎ましく生きていくつもりだったのに——
「君との婚約はなかったことに」
卒業パーティーで、婚約者が突然の裏切り!
え? 政略結婚しなくていいの? ラッキー!
領地に帰ってスローライフしよう!
そう思っていたのに、皇帝陛下が現れて——
「婚約破棄されたのなら、わたしが求婚してもいいよね?」
……は???
お金持ちどころか、国ごと背負ってる人が、なんでわたくしに!?
刺繍を褒められ、皇宮に連れて行かれ、気づけば妃教育まで始まり——
気高く冷静な陛下が、なぜかわたくしにだけ甘い。
でもその瞳、どこか昔、夢で見た“あの少年”に似ていて……?
夢と現実が交差する、とんでもスピード婚約ラブストーリー!
理由は分からないけど——わたくし、寵愛されてます。
※毎朝6時、夕方18時更新!
※他のサイトにも掲載しています。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
白いもふもふ好きの僕が転生したらフェンリルになっていた!!
ろき
ファンタジー
ブラック企業で消耗する社畜・白瀬陸空(しらせりくう)の唯一の癒し。それは「白いもふもふ」だった。 ある日、白い子犬を助けて命を落とした彼は、異世界で目を覚ます。
ふと水面を覗き込むと、そこに映っていたのは―― 伝説の神獣【フェンリル】になった自分自身!?
「どうせ転生するなら、テイマーになって、もふもふパラダイスを作りたかった!」 「なんで俺自身がもふもふの神獣になってるんだよ!」
理想と真逆の姿に絶望する陸空。 だが、彼には規格外の魔力と、前世の異常なまでの「もふもふへの執着」が変化した、とある謎のスキルが備わっていた。
これは、最強の神獣になってしまった男が、ただひたすらに「もふもふ」を愛でようとした結果、周囲の人間(とくにエルフ)に崇拝され、勘違いが勘違いを呼んで国を動かしてしまう、予測不能な異世界もふもふライフ!
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる