念動力ON!〜スキル授与の列に並び直したらスキル2個貰えた〜

ばふぉりん

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山の○○さん

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 そうだよね~。気軽にじゃないけど、神様(上位)が降りてこれる世界なんだからね?それに、存在進化が起ったりするなんてね・・・エルフが居てもおかしくないわ~な~?
 しかも姿をだます魔道具まで使わなきゃならないってことは、絶対数が少ないのかもしれないね?ま、本来の姿はすっげー美人さんかもしれないから、馬鹿な貴族とかは飛びつくんだろうけど・・・こっちには・・・チラッ

「にゃ?」

「レムの事は何があっても護るよ!たとえ国を敵に回してもね」

「・・////突然どうしたにゃ?すっごくうれしいけど・・・」

「ちょっと考え事しててね」

「それはレムも同じにゃ!世界を敵に回しても、カイザーと添い遂げるにゃ!」

 アウチ!レムに上いかれたわ・・・ってじゃれてる間に・・・

「レム?感じる?」

「はいにゃ、普段よりもちょっとだけ強めな気配を感じるけど、危険はないと思うにゃ」

「そうだね・・・少し数が多いけど・・・これはレッサーかな?」

 レッサードラゴン・・・まぁワイバーンとか、知能のない奴等だ。その姿からドラゴン種の劣化版と思われがちだが、実際はまったくの別種族だ。それでもそう思われるのは・・・飛ぶからねぇ・・・
 ただ、火を噴いたり、ブレスなんてものはない。上空からの鋭い爪や牙で・・・ってただの鳥系やん?リザードマンもトカゲの上位種ですしね?

「どうする?目撃情報の方はドラゴンってなってたけど、こいつらの可能性もあるんだよね?」

「そうにゃにょ?」

「そりゃ、見た目は大きく違うけど、俺だってはたから見たらただのヒューマンだけど実際はハイヒューマンだし?そういった見間違いは多いからね?」

 先日のギルドでのジャイアントボアも、あそこまで行けばジャイアント(デカいだけの)ボアというよりも、老ボアだ・・・デカけりゃいいてもんじゃないしね?

「でも、ワイバーンの肉てのも興味はあるし・・・まとめて相手するのも面倒だからハグレを探すか・・・っと西に5kmに1匹だけいるな・・・行くよ?レム」

「はいにゃ」

 二人して地面を荒らさないように気を付けながら目的の場所まで行くと、1匹のワイバーンと8人の達が戦闘の真っ最中だった。(ワイバーンの気配に集中してて、気配の小さい冒険者の存在に気が付かないなんて・・・てへぺろ?)

「テヘペロ?」

 レムがすると破壊力半端ないし、何でも許せちゃいそう・・・置いといてノノ■

「とりあえずは様子見しとくか・・・『インビジブル覗きじゃないよ』を二人にかけて・・・」

 少々足場の悪い岩場のある野原・・・カルスト台地みたいだな・・・で、1匹のワイバーンと冒険者が戦っていた。
 
「前衛3と後衛2と・・・ありゃぁ商人か?・・・護衛依頼か何かかな?護る対象が居てこの足場の悪さで・・・そのうえ相手が飛ぶとなりゃ・・・撤退も視野に入れてなきゃまずいんだが・・・これは・・・」

「何としても倒す気満々にゃ」

 そうなんだよなぁ・・・でもそれが目的だったとしたら、この場に商人が居ても邪魔なだけだ・・・周囲を見渡しても馬車や御者がいる気配もない(今度は細心の注意を払って索敵したよ?)

「いったい何がしたいのやら・・・っと戦況が動いたな」

 負ける方向でね?前衛3の内二人がケガろ負って後退して、回復に・・・って魔法じゃなくてポーションで・・・あぁぁぁほらぁぁぁ!前線のワイバーンの攻撃の余波(尻尾を振り回した時に砕けた岩が回復中の二人に直撃)で気絶離脱・・・しかもそれを見たワイバーンがそっちに飛んでいちゃうし・・・(前衛さん?ヘイト稼がなきゃ)
 そうなったらもう立て直しもできなくなるよね?
 魔法使い?迫ってくる敵を食い止める盾がなきゃ、冷静に詠唱なんてできないよね?
 そもそもワイバーンの皮を射抜けるんなら、もっと戦況も違ってたよね?
 この・・・槍使い?は後衛なの?・・・専門なのね・・・
 中衛の・・・商人さん?は完全に水たまりを作ってるし、ヒーラー?も盾すら持ってない・・・

「介入は必要かい?」

 一番冷静そう・・・な子が居なかったから、水たまりに沈む商人(♀)さんに声をかけた。(消えたままね?)

「!!??!?だれ!」

「今はそんな時間無いよね?どうする?アレ倒しちゃってもいい?報酬は後で相談に乗るけど、悠長い考えてる暇はないでしょ?」

 そういうと商人さんはササッと思考を巡らし(瞬時に冷静になったな・・・金と命の天秤計算か?)

「まずは倒せる自信がありそうだし、倒してくれ!報酬は後話で申し訳ないけど、悪いようにはしない」

「成立だな。レムはここで余波の刑かいと護衛!俺は・・・ってもう終わるな」

「はいにゃ・・・にゃ?」

 俺は刃(No1)を飛ばし、捜査してワイバーンの目に刺すと、そのまま奥に潜り込ませ、させた・・・すると、ワイバーンは糸の切れた人形のようにその場に崩れ落ちた。

「カイザー?なにしたにょ?」

「いつものこいつを目から射れて、頭の中で回転させただけだよ?こんな風に」

 もう一つ取り出した刃(No2)を手のひらの上で縦に横に斜めにと、その場で回転させて見せた。

「要するに、脳が壊れちゃったんだよ。物理的にね?そうなれば、身体を動かすこともできずに死ぬ・・・脳死状態だな」

 よほどの種族でなければ眼が硬いなんてことはそうそうないはずだ。そしてこの職人さんの作り上げた刃はね?

「さて、これで脅威は去りましたので、落ち着いて回復等してください。俺等は周辺警戒と護衛しますので・・・まずはお召し物の辺りからどうぞ」

「・・・?・・・!・・/////」

 とりあえず尻尾辺り輪切りにして味見してみようかな?
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