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家族会議
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「それでは、レムは返してもらえるんですね?」
母親?の圧がちょっと強くて一瞬レムが身を引いた
「すみません、それに関しては完全にレムの判断に任せようと思いますが、今はまだレムの記憶が混乱しているのか、貴女を母親と認識しきってないように感じます。なので、数日間一緒に生活をしてみてからの判断でもよろしいでしょうか?」
レムから聞いた話の中では、結婚式の話くらいしかでてこない。時期的にはレムとの出会いの頃と一致するのだが、それにしてはレムから母親と姉の話題を聞いてなかったのが気になった
「(カイザーよ、鑑定はしてみたのか?)」
「(ティナ?それは失礼になるんじゃ・・・)」
「(わしらは上位存在じゃ。そう易々とバレることはないよ)」
鑑定に関しては妙に鋭いんだよな。。。特に女性陣は
『鑑定』・・・ふぇ?
「これは・・・」
「どうじゃ?面白いものが見えたか?」
目の前のレムの母親を名乗る猫人のステータスの一部に【偽装】という文字が見てとれた。何に?何が?詳しく鑑定(項目ごとに詳しく鑑定)した結果・・・
「(完全にがいいがあるってわけじゃないけど、あまり気持ちのいいもんじゃないね?)」
「(そうじゃのぉ・・・どうする?すぐにでも解除してもいいが)」
詳細鑑定の結果は・・・そこまで驚くべきものではなかったのだが、人を騙すのは良くない。例えそれがどんな理由であってもだ。(因みにその理由はまだ判明してないけどね?悪意がもし混ざってるようなら・・・)
「そ、それでは一度村長と話してもらってもよろしいですか?あいにくこの村には宿というものがないので・・・」
うん、それはないだろうね?逆にあったとしたらもっと賑わってるはずだし、人族が放っておくわけがないよね?但し観光という意味でなく、悪意ある意味でね?
そしてレム母?の案内で村長と会って滞在許可をもらったが、やはり寝泊まりする施設がなかったので
「どこかに空き地はないですか?そこに家を置いて滞在しますので」
「「???」」
「家を建てるつもりか?」
「いえいえ、家を建てるのではなく置くだけですので」
「「???」」
狐に摘まれた猫・・・全くこちらの言ってることを理解できないままであったが、村の入り口から離れた崖近くの空き地を紹介してもらい
「ここなら空いておるが、どうするのだ?」
「ありがとうございます。それでは出すので、少し下がっててくださいね?」
そして土魔法で地面を整地してから、移動用の小型ログハウスを取り出し設置。細かな操作をして周辺に柵も設置して
「数日ここに住まわせていただきますね?一応kのさくからなかには勝手に入らないでいただきたく思って設置しましたが、出るときには家も柵も回収するので、ご安心を。今日は色々あったと思うので今後の話し合いの場は明日でもいいですよね?レムも混乱してるようですから」
と、一気に捲し立てて、思考がこちらに追いつく前に俺たちはログハウスに入り施錠し、会議を開始するために準備をするのであった。
◇村長◇
何が起こってるのだ?巫女様の話ではこんな展開は聞いてなかったぞ?数日住んで・・・というのは願ったり叶ったりだが、空き地?それに、いま何もないところからあのような家を取り出したぞ?これは本当に・・・しかい、挨拶も無しに消えるとは所詮卑しい人族ということか・・・
「おい、いつまでも呆けてないで今日のところは帰るぞ?巫女様とも話をしないといけないからな」
◇レム母◇
巫女様が私を選んだのはこういうことだったのね。確かに手足先以外はそっくりじゃない。それにしても毛色が綺麗だったわね・・・あんなに艶やかだなんて嫉妬しちゃうわ!
それにあの人族が何をしたのか分からなかったけどあんな能力を持ってるなんて・・・これは重大任務よね!?がんばるわよ!
◇栗鼠さん◇
いつの間にか『栗鼠さん』で完全定着しちゃったわね・・・おかげでコッチでも栗鼠の姿になっちゃったじゃないの!(可愛いからいいけど/////)
それにしてもカイザーのスキルは厄介ね・・・これじゃぁ今後もポンポン飛んでいきそうね・・・そこは諦めるしかないのかしら・・・今更スキルに制限をかけようにも弾かれ気味なのよね・・・上位進化させたらそのうち自己進化しそうだし、フォローに次ぐフォローしかなさそうね・・・でも・・・気づいてるのかしら・・・
ログハウスで一夜を明かし、まだ日の登る前に目が覚めた俺は
「さて、どうしたもんかねぇ?」
ベッドで上半身を起こして座り、左右の黒と白の毛玉を見やり、まだ丸くなって寝てるその子たちの背中や頭を優しく撫でると、寝ているにもかかわらず気持ちよさそうに頭をこちらの手に擦り寄せてくる・・・しばらく考えることを忘れて毛並みと温もりを堪能していると
「ん・・カイにゃー?おはよーにゃー」
と言って起き上がり、伸びをした後トコトコと胡座の膝の上によじ登って定位置に落ち着く。時を同じくして白い毛玉ももぞもぞと動き出し、こちらは無言で反対側の膝の上に乗っかり
「おはよーなのじゃ。ワシはぶらっしんぐを所望するぞ」
まだ若干寝ぼけているのか、言葉のニュアンスがおかしかったが、こちらも可愛い
「ハイハイ」
もはや毎朝のルーティーンだ。こんなの毎朝やってたら・・・萌死するだろ!って最初は思ってたのだが、逆に前日までにあったことや嫌な気持ちも穏やかに落ち着いていくことがわかり、定着してしまった。
「さて、今日はどんな驚きが待ってることやら・・・」
母親?の圧がちょっと強くて一瞬レムが身を引いた
「すみません、それに関しては完全にレムの判断に任せようと思いますが、今はまだレムの記憶が混乱しているのか、貴女を母親と認識しきってないように感じます。なので、数日間一緒に生活をしてみてからの判断でもよろしいでしょうか?」
レムから聞いた話の中では、結婚式の話くらいしかでてこない。時期的にはレムとの出会いの頃と一致するのだが、それにしてはレムから母親と姉の話題を聞いてなかったのが気になった
「(カイザーよ、鑑定はしてみたのか?)」
「(ティナ?それは失礼になるんじゃ・・・)」
「(わしらは上位存在じゃ。そう易々とバレることはないよ)」
鑑定に関しては妙に鋭いんだよな。。。特に女性陣は
『鑑定』・・・ふぇ?
「これは・・・」
「どうじゃ?面白いものが見えたか?」
目の前のレムの母親を名乗る猫人のステータスの一部に【偽装】という文字が見てとれた。何に?何が?詳しく鑑定(項目ごとに詳しく鑑定)した結果・・・
「(完全にがいいがあるってわけじゃないけど、あまり気持ちのいいもんじゃないね?)」
「(そうじゃのぉ・・・どうする?すぐにでも解除してもいいが)」
詳細鑑定の結果は・・・そこまで驚くべきものではなかったのだが、人を騙すのは良くない。例えそれがどんな理由であってもだ。(因みにその理由はまだ判明してないけどね?悪意がもし混ざってるようなら・・・)
「そ、それでは一度村長と話してもらってもよろしいですか?あいにくこの村には宿というものがないので・・・」
うん、それはないだろうね?逆にあったとしたらもっと賑わってるはずだし、人族が放っておくわけがないよね?但し観光という意味でなく、悪意ある意味でね?
そしてレム母?の案内で村長と会って滞在許可をもらったが、やはり寝泊まりする施設がなかったので
「どこかに空き地はないですか?そこに家を置いて滞在しますので」
「「???」」
「家を建てるつもりか?」
「いえいえ、家を建てるのではなく置くだけですので」
「「???」」
狐に摘まれた猫・・・全くこちらの言ってることを理解できないままであったが、村の入り口から離れた崖近くの空き地を紹介してもらい
「ここなら空いておるが、どうするのだ?」
「ありがとうございます。それでは出すので、少し下がっててくださいね?」
そして土魔法で地面を整地してから、移動用の小型ログハウスを取り出し設置。細かな操作をして周辺に柵も設置して
「数日ここに住まわせていただきますね?一応kのさくからなかには勝手に入らないでいただきたく思って設置しましたが、出るときには家も柵も回収するので、ご安心を。今日は色々あったと思うので今後の話し合いの場は明日でもいいですよね?レムも混乱してるようですから」
と、一気に捲し立てて、思考がこちらに追いつく前に俺たちはログハウスに入り施錠し、会議を開始するために準備をするのであった。
◇村長◇
何が起こってるのだ?巫女様の話ではこんな展開は聞いてなかったぞ?数日住んで・・・というのは願ったり叶ったりだが、空き地?それに、いま何もないところからあのような家を取り出したぞ?これは本当に・・・しかい、挨拶も無しに消えるとは所詮卑しい人族ということか・・・
「おい、いつまでも呆けてないで今日のところは帰るぞ?巫女様とも話をしないといけないからな」
◇レム母◇
巫女様が私を選んだのはこういうことだったのね。確かに手足先以外はそっくりじゃない。それにしても毛色が綺麗だったわね・・・あんなに艶やかだなんて嫉妬しちゃうわ!
それにあの人族が何をしたのか分からなかったけどあんな能力を持ってるなんて・・・これは重大任務よね!?がんばるわよ!
◇栗鼠さん◇
いつの間にか『栗鼠さん』で完全定着しちゃったわね・・・おかげでコッチでも栗鼠の姿になっちゃったじゃないの!(可愛いからいいけど/////)
それにしてもカイザーのスキルは厄介ね・・・これじゃぁ今後もポンポン飛んでいきそうね・・・そこは諦めるしかないのかしら・・・今更スキルに制限をかけようにも弾かれ気味なのよね・・・上位進化させたらそのうち自己進化しそうだし、フォローに次ぐフォローしかなさそうね・・・でも・・・気づいてるのかしら・・・
ログハウスで一夜を明かし、まだ日の登る前に目が覚めた俺は
「さて、どうしたもんかねぇ?」
ベッドで上半身を起こして座り、左右の黒と白の毛玉を見やり、まだ丸くなって寝てるその子たちの背中や頭を優しく撫でると、寝ているにもかかわらず気持ちよさそうに頭をこちらの手に擦り寄せてくる・・・しばらく考えることを忘れて毛並みと温もりを堪能していると
「ん・・カイにゃー?おはよーにゃー」
と言って起き上がり、伸びをした後トコトコと胡座の膝の上によじ登って定位置に落ち着く。時を同じくして白い毛玉ももぞもぞと動き出し、こちらは無言で反対側の膝の上に乗っかり
「おはよーなのじゃ。ワシはぶらっしんぐを所望するぞ」
まだ若干寝ぼけているのか、言葉のニュアンスがおかしかったが、こちらも可愛い
「ハイハイ」
もはや毎朝のルーティーンだ。こんなの毎朝やってたら・・・萌死するだろ!って最初は思ってたのだが、逆に前日までにあったことや嫌な気持ちも穏やかに落ち着いていくことがわかり、定着してしまった。
「さて、今日はどんな驚きが待ってることやら・・・」
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